総合的な探究の時間

クエスト(令和5年度以前)

NEW 第2学年 課題研究成果発表会

令和6年2月22日(木)令和5年度の「クエスト~for future~」第2学年課題研究成果発表会を実施しました。

今年度の第2学年は、「SDGsをはじめとした社会的課題の解決に向け探究する」という探究課題のもと、「教育」「医療」「社会科学」「人文・家政・芸術」「工学」「理学・工学・情報工」の6つのグループに分かれて1年間、探究活動を行ってきました。

まず、全グループの代表班を除く全ての班による「ポスターセッション」を1・2年生の各教室や特別教室に分かれて実施し、その後、大アリーナで代表班による「プレゼンテーションによる発表」を実施しました。また、ポスターセッションでは8つの班が、代表班による「プレゼンテーションによる発表」は1つの班が英語による発表を行っており、発表会の進行は全て第2学年の生徒が担当していす。

今回の発表会を通して、第2学年の皆さんが一年間の研究を振り返るとともに、今後、課題研究を行う第1学年のみなさんの参考となればと思います。また、今年度の課題研究発表会に関わっていただいた皆様に感謝申し上げます。

代表班の発表テーマは以下の通りです。

また、外部コンテストへの出場及び表彰については以下の通りです。
○全国探究コンテスト2023[1次審査]  全代表班参加

 工学代表班 最終審査入賞及び困りごと解決部門オーディエンス賞
○中高生探究の集い2023[オープン部門]  医療② 代表班参加
○徳島未来創造アップデートコンテスト2023  人文・家政・芸術 代表班参加 優秀賞
○京都大学ポスターセッション2023 理学・工学・情報工 代表班参加

   

第1学年 「職業人に聴く」講座

令和6年2月15日(木)に「職業人に聴く」講座が行われました。7講座に分かれて、それぞれ講師の先生をお迎えし、お話を伺う機会を得ました。今回の講座では、経済産業省(本校卒業生 磯口様)、徳島県薬剤師会、阿波銀行、徳島県国際交流協会、富士通JAPAN、徳島経済研究所、徳島県看護師協会の皆様に大変お世話になりました。お忙しいところをご来校いただき、ありがとうございました。生徒の感想を一部掲載します。(【 】は参加した講座名)

・今回の講義では、「ゴジラが来たらどうしたらいいか」という問いから始まり、様々な視点で多様な課題が存在しており、その課題に応じて国の省庁が対応していることや各省庁の大まかな役割を具体的に理解することができました。磯口さんが携わったお仕事の中で、福島の復興を考えるためにコンビニ3社の社長が集まって互いに協力して社会課題の解決に向かうというアイデアがすごく素敵でした。また、福島の処理水についても、国際的な課題であり、そういった社会問題の解決には、ただ1つ明確な答えへの道筋があるというのではなく、多方面からの視点と思考力がとても重要だと今回の講義で強く実感しました。さらに、磯口さんの考える「勉強の意義」について伺い、勉強のモチベーションが上がったように感じます。自分の将来の理想像を確立して日々学んでいこうと思います。【経済産業省】

 

 

 

 

 

 

・薬局で薬が処方される過程での苦労を伺い、ありがたみを感じた。薬物を取り扱う上で調剤や服用における相互作用や併用による副作用、有害事象など、人命に関わる仕事をする責任の上で多忙な業務をこなす薬剤師という仕事の大変さを知った。AIの導入により機械化が進む中で、これからの薬剤師の資質として求められることは、個人個人に寄り添うことができる力だと考える。薬学に対しての知識を持っていない人や高齢者に対して、丁寧に説明を行うことができ、病気を抱える人に親身になって対話し、処方を考えることができる人が重宝され、多くの人の助けになるだろう。患者に寄り添った上で、正しい処方ができるように努力していきたい。【徳島県薬剤師会】

 

 

 

 

 

 

・今回の講義で、銀行の仕組みについて学ぶことができた。お金の貸出や預金を繰り返すことで、世の中で使えるお金が増えるということはとても意義深いことだと感じた。阿波銀行はSDGsに関連する活動を数多く行っていることを知った。特に「エコノミクス甲子園」に興味を持ち、参加してみたいと思った。銀行には多様な仕事があり、テラー(銀行の良さをしってもらう仕事)、融資(貸出を行う)、法人営業(経営者のサポート)、マネーアドバイザー(ライフプランの実現をサポートする仕事)など様々で、どの仕事もお客様との信頼関係が大切であると分かった。就職するには、経験、素直さ、信用が大切であると伺い、色々なことにチャレンジして人生経験を積もうと思う。【阿波銀行】

 

 

 

 

 

 

 ・在住外国人の方々の相談を受けて、その問題を解決したり、日本語上達のための日本語教室を開いたりしていて、徳島に住んでいる外国人にとって、なくてはならない場所であることが分かりました。私は将来、何かの形で人と関わる仕事をしたいと思っています。その上で大切なことはコミュニケーションだと考えていて、小さな子どもから年配の方まで様々な人と関わらなければいけないと思います。同じ日本人でも世代が違うとコミュニケーションをとることに不安を感じるので、その相手が外国の方であればなおさら不安に思っていました。しかし、今回の講座を聴いて、「相手との共通点を見つける」ということが大切だと分かりました。日本人でも外国人でも相手との共通点を見つけると距離を近づけることができるとおっしゃっていたので、そのことを忘れないようにしたいです。また、実際にベトナム出身の方のお話を伺い、文化の違いや言葉の壁で多くの外国人が困っていることが分かりました。文化や言語の違いに関わらず、助け合いながら生きていくことができる社会にしていきたいと思いました。【徳島県国際交流協会 】

 

 

 

 

 

 

・今回の講義で大きく3つのことを学ぶことができました。1つ目は富士通の概要についてです。情報システムに主に取り組んでいて、社員の発想力や懐疑的思考力をもとに、ものづくり開発を行っていると分かりました。2つ目は生きる上で大切なことです。それは、遊び心をもって何事にも取り組んでいくことです。講師の先生がおっしゃっていた妄想力というものは、何事も楽しむという遊び心があってはじめて生まれると思いました。勉強や運動、何に関することであっても遊び心をもって取り組んで生活したいです。3つ目は、将来の進路に関することです。講師の先生方の中に、本校の卒業生の方がいらっしゃいました。私は将来情報系の学部に進学し、システムエンジニアになりたいと思っています。そこで、大先輩のお姿を拝見し、自分の将来の指標となりました。これからの時代は、Chat-GPTなどAIがさらに発展し、自分たちの生活をよりよいものにしていくことができることを学んだので、今後は自分自身が生成AIを活用し、生活をより充実したものにできるように努力していきたいと思います。【富士通JAPAN】

 

 

 

 

 

 

・人口減少や過疎化が顕著に進み、徳島はあれもこれもだめだと勝手に決めつけていたが、この講座に参加して、経済や生活面において予想以上に充実していることに気がついた。日本経済への影響力の高い地元企業があることや、給与水準が全国上位にあり、医療体制は全国トップクラスである点においても、徳島は安心して暮らすことができる場所であると思う。だが、人口は大幅に減っており、その理由の一つに、若い女性(男女共に移動しているが、女性の割合の方が多い)が県外に移動していることが挙げられる。講師の先生から、女性が希望を持てる職業は都市部に集中していて、地方にはないことも要因だと伺った。徳島にある魅力的な職業を県民に知ってもらうことが大切だと思った。講師の先生の「自分から見て『すきな徳島』を客観的に見て『すてきな徳島』にしていきたいという言葉も印象に残った。徳島には他県にはない魅力がたくさんある。それを県民が理解し、自信をもっていくことが今一番大切だと思った。【徳島経済研究所】

 

 

 

 

 

 

・仕事内容や試験の仕組みについて具体的に知ることができました。「心に残っているエピソード」の中で、「長生きするための治療だけではなく、患者に寄り添った適策を導くことが大切」という話がとても考えさせられました。判断力、コミュニケーション能力、観察力などはチーム医療だけではなく、私生活にも役立つと思ったので、高校生のうちに身につけておきたいと思いました。また1人で約20人の患者を受け持ち、勤務時間も長いため、体力が欠かせないと思いました。現代社会は人工知能が台頭してきており、人間同士の精神的なつながりが希薄になっているからこそ、今の時代に看護師は必要な職業だと思いました。協会では、高校生を対象とした講座や看護体験があると伺ったので、参加してみたいと思いました。【徳島県看護師協会】

 

 

 

令和5年度 第1学年クエスト講座

令和5年11月24日(金)に鳴門教育大学 泰山 裕 先生をお招きし、クエスト講座が開催されました。今後の「課題研究」に先立ち、どのように課題を発見するのかを中心に、探究活動の手法を学びました。以下は生徒の感想の一部です。

私は大学に入学すること、就職することを完全なゴールだと考えてしまっていたことに気づかされた。大人になっても学び続けることがたくさんあって、それらに必要な力が鍛えられるのは学校だという言葉が心に残った。コンピュータの発展など、変化していく社会についていくスキルが「探究」によって培われるので、クエストでじっくり考える時間を大切にしたいと思った。

企業研修のポスターセッションに向けての取組の中でも、課題設定については苦労していました。今後の課題研究に向けても心配がありましたが、今回の講座をとおして、そのような気持ちが少し晴れたように感じました。私たちは「探究」を日々行っており、今までは複雑に考えすぎていたことに気づきました。これからの社会ではさらに思考力が求められるので、学んだことを生かして頑張っていこうと思います。

泰山先生がおっしゃっていたように、確かに私たちは普段、学校で先生から既成の課題をいただいてこなすという受動的な学習しかできていないように感じました。今回のお話を伺って、問題解決能力が求められる現代社会で生き抜くためには、このままではよくないと強く危機感を持ちました。そこで問題発見能力を身につけるための方法として、「考える」ことを数多くの思考スキルに分類することは、事物の違いの説明や、自分の興味や関心のあることを分析する上で、非常に有効的でした。また、シンキングツールを適切に用いることで、さらに思考が深まりました。これらのことを行うことによって、問題発見能力を身につけ、自分に最も足りていないであろう課題設定能力を鍛え、能動的な学習を続けていきたいと思いました。また、スマホなどのツールをプライベートだけではなく、学習においても使いこなし、よいことと悪いことの分別をもてるようにしようと思います。

 

 

第1学年企業研修(ポスターセッション)

令和5年11月8日(水)に本校大アリーナでポスターセッションを行いました。全65班が企業研修で学んだことや考えたことをポスターにまとめ、発表や質疑応答をとおして学びを深めたり交流したりすることができました。

以下は振り返りシートでの感想の一部です。

事前に打ち合わせた通りに発表を行い、伝えたかった内容をきちんと話すことができた。準備が大変な状況もあったが、写真や絵、グラフなどを活用して見やすいポスターにするための工夫を盛り込むことができた。

専門用語を使いすぎてしまったり、調べて分かったつもりでいた事柄でも、自分の言葉でわかりやすく伝えることができなかったので、語彙力を増やして適切に伝えていきたいと思いました。

同じ企業の発表でも、それぞれの班が違った観点から探究していたため、その企業の様々な側面を知ることができたので大変よかった。

聴衆の反応を見ながら発表の内容を変えたり、クイズを出したりと工夫していた班があったので今後の参考にしたい。

企業研修に参加するまでは、なんとなくの知識だったことも、研修後は、深く正確に知ることができた。やはり「百聞は一見にしかず」というように実際に見聞きすることの記録が本当に鮮明に残ると感じた。

高校生の今という時期だからこそ得られる気づきや驚きの連続で、将来について考えるとき、大変役に立つ経験ができたと思いました。また、その気づきを自分だけのものにするのではなく、他者と共有することで、より学びを深めることができ、自分自身のものにできたと感じました。

 

第1学年企業研修

令和5年9月29日(金)に第1学年の生徒が6グループに分かれて企業研修に参加してきました。夏期休業中を利用して作成した事前レポートや質問事項をもとに企業の方に積極的に質問する姿が見られました。

今回の研修では、住友商事、理化学研究所、神戸税関、パソナグループ、湧永製薬、株式会社いろどり、NPO法人ひだまりの皆様に大変お世話になりました。ありがとうございました。この研修で学んだことを11月にポスターセッションで発表する予定です。

 

生徒の感想【住友商事】

私は、将来海外で活躍する人になりたいという夢があり、様々な事業を海外で展開されている貴社で、ホームページでは分からない裏話などを伺うことができ、心から嬉しく思います。私は、今年の夏休みに本校が主催しているインドネシア研修に参加したので、高橋さんのお話はとても興味深く、各国には、その土地の宗教や文化、考え方があり、それらを尊重することが大切だというお言葉が大変心に残りました。また、改めて普段の授業を大切に受けようと感じました。2020年に誰も予想していなかったコロナウイルスが流行したのと同様に、自然災害や戦争など、急速に変化する社会に遅れを取らないように、企業の意思決定や判断のスピードも求められていることがわかりました。今回、アドバイスしてくださったように、私も夢中になれるものを見つけて、何かに一生懸命取り組み、自分の発想力でしっかり考え、意見を持てる人になりたいです。

 

貴社の具体的な仕事内容から、海外赴任での様々な経験談まで、日常とはかけ離れたお話を直接伺うことができ、非常に視野の広がった時間となりました。研修前は「商社」という漠然とした言葉に実感が湧きませんでしたが、具体的に話を伺い、携帯電話や車の薄板など、自分の身の回りとも関わりがあることを知り、貴社は私たちが想像する以上に深く生活に関わり、社会課題の解決に貢献されているのだろうと強く感じました。今回の研修で最も心に残っている言葉は、「何をするにしても自分事だと思ってする」という言葉です。学校をはじめとする社会集団の中で、仕方なく型通りに生活するのではなく、自分なりの意見を持って行動していくというのは、これまで半ば諦めかけていたことでしたが、今回のお言葉で背中を押されたような気がしました。激動する現代の世の中で生きるヒントを見出させてくださったように思います。本当にありがとうございました。

 

 

生徒の感想【理化学研究所神戸キャンパス】

今回の企業研修では興味深いお話を数多く伺うことができたと感じています。以前から興味を持っていたヒトの生命機能について、わかりやすく、それであって専門的なことを十分に伺うことができ、あっという間に時間が過ぎていきました。私の興味もより深いものになったので、参加することができて良かったです。実際の研究に関するお話は勿論とても面白かったのですが、私の心に最も残っていることは、「研究者として日頃から心がけていることは」という質問に対する答えです。「考えるのは、いつでもどこでもできるから、つい際限なく考え続けてしまう。メリハリをつけないと疲れてしまう」というようなことをおっしゃっていたと思うのですが、そこまで言うことができるほど、強い興味を持っていて、好きなことを仕事にすることができたら、なんて幸せなことなんだろう…!と思いました。私も高校生のうちに、自分が興味を持っているもの、好きなことについて、しっかり自分で理解して、将来は自分の興味に合った、やりがいのある楽しい仕事に就きたいと思いました。すごく楽しい研修でした。ありがとうございました。

 

私は、ライフサイエンス研究のことについてや、研究自体についてもあまり具体的に知っていなかったので、研究をするうえでの考え方や、AiSISやPETなどの技術、ES細胞とiPS細胞の違いとiPS細胞がノーベル賞に値した理由である分化前後のお話もとても面白かったです。特に面白いと感じたことは、蛍光たんぱく質を利用して研究するものを見えやすくすることで、蛍光たんぱく質の付着を遺伝子レベルで行い、DNAの間にくっつけるという方法が自分の中ですんなりと納得することができて、同様にすれば、もっと様々なことができると思ってわくわくしました。この経験を通して、より細胞などについて知りたいと思ったので、自分で調べてみたいです。本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒の感想【神戸税関】

神戸税関では、関税をかける「税」と危険物を取り締まる「関」の仕事で成り立っていると分かった。日本は島国であるため、様々なものを輸入しているからこそ、税関という存在が大切であると学んだ。先日、飛行機に乗った際、国内旅行ではあるが、手荷物検査を経験した。国内だから、もっと手軽に行くことができればいいのにと思ったが、あのような検査があることで、私たちの安全が守られていると気がついた。税関の仕事は、入国の最後の関門であるため、仕事を担う各々の責任は言葉では表せないほど大きくなるけれど、日本を守るという強い使命感に格好良さを感じた。日々の仕事の一つ一つは細かなもので流れ作業のようになってしまうかもしれない。しかしながら危険物を見逃してしまえば、犯罪が増加してしまう。だからこそ、「普段をしっかり勉強」して異常を見つけなければならないと分かり、その言葉が心に響いた。

 

神戸税関を初めて見学し、仕事内容を伺ったり、質問をしたりすることで、多くのことを学ぶことができました。税関があることによって、私たちの身の回りにある輸入品の安全が保たれていることを知り、とても責任のある仕事だと思いました。また、100%の信頼できる情報がないところから取り締まるものを見つけていくと伺い、諦めないことの大切さを実感しました。質疑応答の際には、「税関には、向き、不向きはなく、務めてから部署を選ぶことができる」という言葉には、とても驚きました。神戸税関には30種類もの部署があるということで、自分に合うものを選ぶことができることは、大変魅力的だと感じました。特に印象に残ったのは、「普段のことをしっかり勉強する」という考えです。確かに、当たり前、普段のことができないのであれば、他のこともできないだろうと改めて思うことができました。これからは普段のことを疎かにせず、今学ぶことのできる全てのことを吸収し、税関職員の方々のように、伝統ある庁舎でやりがいのある仕事につけるよう、高校生活を送っていきたいと思います。今回は本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 生徒の感想【パソナグループ】

今回の研修を通して、これからの社会に地方創生がどう関わってくるのか、また、その大切さについて学ぶことができました。地方の課題としては人口流出による過疎化やコミュニティの衰退、それらによる医療・介護の困難などが挙げられ、都市部には大規模な自然災害への備え、パンデミックなどが発生した際の対処などが課題としてあることを知りました。都市と地方、それぞれがそれぞれの課題を自力で解決するのではなく、互いに協力して「まち・ひと・しごと」で解決していこうという目標は、とても素晴らしいものだと感じました。また、淡路島のオフィスが、もともと淡路島にあった建物を改装してつくられていると知って、SDGsにも配慮されていて良いと思いました。私も将来、自分にできる形で徳島を、地元を盛り上げられたらいいなと思いました。地方創生に興味を持つ人が増え、日本全体が活気あふれることを祈っています。

 

午後から行われたワークショップでは、「廃校」をテーマに班のメンバーと協力して様々な案を出して発表したり、他の班の発表を聞くことができたりして、大変有意義な時間となりました。案はたくさん出るのですが、それを上手にまとめたり、アピールポイントを考えたりすることは、とても難しかったです。発表後に、ファシリテーターの方から、発表をさらに良くするための方法や改善点を教えていただき、今後に生かしていきたいと思いました。

 

 

生徒の感想【湧永製薬】

 この企業研修を通して、二つのことが印象に残りました。一つは、薬に国境はなく、薬は世界規模で開発・生産されているということです。以前、私は薬に対して、「日本の薬、アメリカの薬、中国の薬」と国内の規模で生産され使用されるイメージを持っていました。しかし、この企業研修を通して、薬は世界共通だと実感しました。外国文化や外国人の特性に合わせて薬を粉から錠剤にしたり、世界基準で厳しい薬品管理をしたりするのもそのためだと思いました。もう一つは、自ら考えてつくる力が研究には大切だということです。また、「PDCAサイクルを回し続ける」という言葉も印象に残りました。私は、将来の夢がまだ明確には決まっていません。そのため、今、自分は何をしたいのか、何になりたいのか、毎日探しています。探しながら小さな目標を達成することができるように「PDCAサイクル」を回し続けたいと強く思いました。そして、おっしゃっていた「楽しんで取り組む」ことを忘れず、いつか自分の将来の夢をかなえたいです。本当にありがとうございました。

 

私は薬学に興味があり、製薬会社で働くことが夢です。そのため、この企業研修をとても楽しみにしていました。私がこの研修を通して特に印象に残ったのは、薬を作る上で品質管理が非常に重要であるという点です。薬の量の少しのずれが人間の生死に関わるということの重大性を改めて感じました。また、私は以前から、自社ではなくアメリカの企業に技術供与をされていることを疑問に思っていました。しかし、お話を伺って、新薬開発において多くの過程がある中、費用削減、効率性を高めるため、基礎研究、臨床実験や申請と分担していることが分かりました。会社との特許の交渉についてのご説明も大変勉強になり、興味深かったです。また、工場見学では、ニンニクの熟成から充填までを拝見しました。私たちが服用している薬は、研究、開発、製造に携わる多くの方々の努力の結晶なのだと気づかされ、感謝の気持ちが込み上げてきました。この研修を通して曖昧であった夢が明確になりました。夢を叶えるため、今回の研修で伺ったことを胸に刻み、様々な選択をしていきたいです。本当にありがとうございました。

 

生徒の感想【株式会社いろどり】

企業研修に参加して、地域の特色を活かすことの大切さと、それが秘める可能性を実感することができました。少子高齢化によって若い世代の労働力が不足しがちな現在、多くの場合「どうやって若い人を呼び込むか」という観点で町興しが行われているように思います。それに対し、「高齢者の方が働きやすい環境を整える」ということに取り組み、成功を収めた上勝町について知り、新たな可能性を提示されたように感じました。そして、実際にお話を伺い、否定されながらも諦めなかった横石さん、最初に横石さんに協力した4軒の農家の方々、そして「いろどり」に携わった多くの人々、いくつもの思いが絡み合って、今の上勝が生まれたのだなと感じました。「いろどり」に関わる人々のお話を伺い、「いろどり」は数多くの人の物語が交わる交差点のような場所であるように思いました。商用の葉っぱのパック詰め体験、いろどり農家の方へのインタビュー、上勝の瑞々しい自然の中での散策など、得難い経験をいくつもすることができて本当によかったです。

 

生徒の感想【上勝町NPO法人ひだまり】

ゼロ・ウエイストセンターを見学して、廃材が出ないようにたくさんの工夫がなされていることを知りました。くるくるショップの床に割れた陶器のかけらが散りばめられているのも、作業に半年かかったと伺い、半年かけるほどの熱意があってすごいと思いました。また、休憩場所の柱に、木を1本まるごと使っていることを知り、木造建築の柱はどうしても四角いイメージがあるのに、そのようなアイデアが浮かぶのは素敵だなと思いました。環境にも優しいし、デザインも画期的で発信力のあるゼロ・ウェイストセンターを実際に見ることができて嬉しかったです。研修前は、ゼロ・ウェイストセンターの方は迷いもなく分別をこなすのかなと思っていましたが、実際にインタビューをしてみると、迷うことがあると話されて少し驚きました。しかし、例として挙げられた時計のように、複数の素材でできていて、どうしても分解しなければいけないものがたくさんあるし、汚れが落ちないものなどはリサイクル自体が難しいものもあり、ゴミをゼロにするのは難しいのだなと改めて感じました。だからこそ、製品をつくるときから捨てるときのことを考えなければならないことを実感しました。上勝では、やがて世界までゼロ・ウェイストの考えが広がるように、まずは自分たちから率先して行動されていることを学び、人に任せるのではなく、自分から解決しようという姿勢が大事だと気づきました。ひだまり様では高齢の方が生きがいを見つけられるようにと、くるくる工房などの施設も運営されていて、住民が支え合って生活する町は本当に素晴らしいと思いました。見学やインタビューもさせていただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

1年生 第1学期のクエストを振り返って

 城東高校では、毎週木曜日に実施する『総合的な探究の時間』を『クエスト~for future~』と呼んでいます。そして、この時間は全学年の生徒が将来の夢を実現するために探究活動を行っています。

 1年生は「自分を知る」・「社会を知る」をテーマに「マインドマップ」の作成や、「自分たちのSDGsーサスティナビリティで自分と社会のつながりを考えるー」活動を行いました。9月末には企業研修を予定しています。充実した研修となるように、夏期休業中を利用して、学習を進めていきたいと思います。

1年生・「職業人に聞く」講座

本校の教育課程においては,「キャリア教育として,県内外の企業等と連携した研修を実施」することをスクールポリシーの一つとしています。3月16日(木)には2限連続で「職業人に聞く」講座が行われ,8つの進路別課題研究活動チームにそれぞれ講師の先生をお迎えし,お話を聞く機会を得ました。当日お越しいただいた先生方をご紹介し,生徒の感想を一部掲載します。先生方,お忙しいところをご来校いただき,ありがとうございました。

Aチーム(教育系統)川田 人包先生(松茂町幼稚園 キッズナビ指導員,鳴門教育大学・高松大学・高松短期大学 嘱託講師,松茂町教育支援委員会 副委員長,徳島県人権教育指導員)

・私は将来,教師になりたいと考えています。今日のお話を聞いて,ハンデキャップや心に傷を負った人たちに寄り添えるような教師になりたいと改めて思いました。

・日本の教員はインクルーシブ教育におけるスキルが欠如していることを初めて知りました。日本は障がい者施設や教育が整っていると思っていましたが,まだまだ配慮が不十分な点があるんだと感じました。

B・Cチーム(医療・福祉系統①②)木下 栄作先生(広島県健康福祉局 局長,厚生労働省 医系技官)オンライン講座

・私は将来,自衛隊の医師になって被災地や発展途上国の医療に貢献したいと考えています。今回のご講演は大変勉強になりました。

・医師としての知識を活用して行政で働くという進路があることを今回初めて知りました。また外国にいる被爆者の方達とも会って医療活動を行っていることも聞き,医療関係の仕事にはたくさんの可能性があることに感動しました。

・どうしても質問ができなかったのですが,木下先生は医師免許を持ちながら「厚労省」という,政治いわば文系に関わる仕事をなぜ選ばれたのでしょうか。「医系技官」という仕事があることも初めて知り,貴重な研修となりました。

・木下先生が「公衆衛生」という,県民の健康を守る政策をつくるお仕事をされていることを知り,私たちの生活を目に見えないところで支えてくださっている人たちがいることがよく分かりました。

Dチーム(医療・福祉系統③)宮田 早紀子先生  山本 美由紀先生  大西 久美先生(徳島市民病院 看護師・助産師)

・看護師や助産師は医師と同じ勉強をしなければならないということに驚きを感じました。医師も看護師も助産師も同じ医療チームとして頑張る素晴らしい仕事だと思います。

・心音や脈拍測定といった体験学習をさせていただきました。仕事は大変だと思いますが,日々命の大切さを感じながら患者さんと向き合うことはとても素敵だと思いました。 

Eチーム(社会科学系統)淵本 美由紀先生  須見 憲昭先生(阿波銀行本店 経営統括部 SDGs推進室)

・銀行の業務として最もやりがいを感じることは,お客様から「助かった」「ありがたい」という声をいただくときだそうです。今回の講演を聴いて,サービス業に興味が出てきました。

・「銀行員として大事なことは,お客様に寄り添ってお付き合いを続けていくことだ」と教えていただきました。私も理想の自分になるために,まずは今している勉強を大事にしていこうと思います。

Fチーム(人文・家政・芸術学系統)徳野 隆先生(徳島県立文書館 主席)

・徳野先生は大学で史学を学び,高校教師となり,現在は文書館にお勤めと聞き,自分の興味・関心があることを突き詰めていらっしゃるようにお見受けしました。私も自分の好きなことを追い続けていきたいと思います。

・私が最も興味を覚えたのは,文学部ではどのようなことを学び,どういった職業に就くことができるかということです。私が思っていたよりも幅広い仕事の可能性がありそうなので,いかに自分が努力するかが大切だということに気づきました。

Gチーム(工学系統)広田 智哉先生(公益財団法人e‐とくしま推進財団,徳島県職員)

・広田先生は,「クエストの研究テーマを身近な問題にするとよい」とおっしゃいました。自分が課題を感じていることはきっと同級生の共感も得やすく,面白い課題研究になると思います。

・私は「将来を考えて進路選択をしなければならない」という意識が強かったのですが,大学で学んだこととは違う分野の仕事に就かれた広田先生のお話を聞いて,少し肩の力が抜けたような気がしました。

Hチーム(理学・農学・情報工学チーム)安野 卓先生(徳島大学大学院 社会産業理工学研究部教授)

・私の想像以上にAIの持つ可能性が高く,空恐ろしさを感じましたが,逆に言えばAIが人間を良いバランスでサポートできれば,より高い技術の進歩が望まれると思いました。

・これからさまざまな選択を迫られる場面が人生にあると思いますが,安野先生がおっしゃったように「心躍る方」を選ぶことにより良い結果がもたらされることと,私自身に期待したいです。

 

1年生・企業研修(住友商事株式会社様)

3月15日(水),1年生の希望者を対象に,昨日に続いて企業研修が行われました。

本日は 髙橋 一郎様(四国支店長) 伊藤 拓郎様(国内業務企画部業務企画長)にご来校いただきました。

住友商事関西支社様には,毎年1年生が企業訪問をさせていただいておりましたが,新型コロナウィルス感染拡大のため残念ながら一時中断となっておりました。しかし直近の3年間はオンライン研修を実施していただき,大阪と徳島で離れてはいますが,社会の第一線で活躍される企業人にお話をしていただくという機会を得ることができました。

髙橋様,伊藤様,遠くからお越しいただきありがとうございました。

一日も早くコロナが収束し,学年で揃って県外研修にも出かけられる日が来ることを待望しています。

下記は生徒の感想の一部です。最後に記念撮影も行いました。

・今日のお話を聞き,「現状に満足せず,少しでも新しいものを」という向上心を持ち,物事に取り組もうと思いました。クエストに対するモチベーションも上がりました。

・お2人ともご自分の仕事に誇りを持ち,楽しく業務に取り組まれていることがよく伝わってきました。私もそんな職業に就けるといいなと思います。もしその望みが叶わなくても,楽しんで仕事ができる人になりたいと思いました。

・「やらされている仕事は発展しない」という言葉が印象に残りました。私は勉強を「やらされている」という意識を持っていたのですが,今日のお話を聞いて考え方を変えようと思いました。

・大企業だからこそ時代の流れに合わせた仕事ができるんだと思いました。商社の方にお話を聞くのはもちろん初めてなので,情報全てが新鮮なものに感じました。

・海外赴任や出張のお話が印象的です。さまざまな人種や文化を持った人とつながりが生まれるのは素晴らしいことだと思いました。私たちのような若い世代は,社会の要求を的確に理解し,自ら動いていく必要性を感じました。

 

1年生・企業研修(TOPIA様)

3月14日(火)午後,1年生の希望者を対象に企業研修が行われました。

この日は,長田 有加里様(公益財団法人徳島県国際交流協会 地域外国人コーディネーター)にご来校いただき,ご自身の青年海外協力隊での経験や,グローバル社会のなかで身につけるべきものは何かなど,多岐に渡るお話をたくさん聞かせていただきました。

TOPIA(Tokushima Prefectural International Exchange Association)こと,徳島県国際交流協会様は徳島駅クレメントプラザ6階にあり,パンフレットを拝見すると「国際交流・協力の推進」「多文化共生・国際理解の推進」,また外国人を対象にした「生活相談・情報提供」など,さまざまな事業を行われています。本校2年生の課題研究でもお世話になることが多く,長田先生のお話は興味深い内容ばかりでした。また講座が終わったあとも,生徒の質問に丁寧に回答をしてくださいました。長田先生。お世話になりました。ありがとうございました。

下記に生徒の感想をいくつか紹介します。

・本日お話を聞いて,日本で働く外国人労働者は非常に大切な存在であると感じました。しかし日本で働くよりも他国で働く方が環境・条件が良くなると,彼らは日本を離れるので,日本経済が傾く可能性があります。だからこそ日本人一人一人が偏見や差別をなくし,外国人と親しく接していく必要性があると思います。

・自分の住んでいる徳島県でどのような国際交流が行われているのかを知ることができ,大変有意義な研修になりました。長田先生が赴任されていたセネガルでは,日本人は好印象を持たれていることが分かり,嬉しく感じました。またそれは日本の国際協力や支援が実を結んだ結果ではないかと思いました。

・アフリカの人たちは「probrem(問題・課題)」を「challenge(挑戦)」と捉えて行動しているとお聞きし,私たち日本人も同じ心構えを持つべきだと思いました。長田先生のお奨めは,外国語を楽しみながら勉強し,怖がらずに使っていくという方法だそうで,私も実践してみたいと思います。

・長田先生の講演は楽しく,また講演終了後の質問にも親切に答えてくださいました。セネガルの人は大変フレンドリーで「(自宅にごはんを)食べに来て」と声を掛けられることに驚きました。私はまだ外国人観光客の方と会話したことはないのですが,もし話すことがあれば「やさしい日本語」を心がけたいです。

・私は,「海外で社会や地球のために活動できる人は,元からハイスペックな人だ」と思っていましたが,長田先生の高校時代のお話を聞くと私たちと変わらないような環境にいらっしゃったということなので,これからが大事なのだと思いました。これまで「外国人=英語」という偏見を持っていたことにも気づかされ,まだまだ社会にはアンコンシャスバイアス(unconscious bias・無意識の偏見)があるのではないかと思いました。

2年生・課題研究発表会

2月16日(木),これまでの課題研究の成果についてプレゼンテーションを行う課題研究発表会が本校大アリーナで行われました。代表班の「研究テーマ」は下記のとおりです。また【発表を終えての感想】もご覧ください。この日はインドネシア研修班とNIYLS(Normandy International Youth Leadership Summit)の発表も併せて行われました。

Aチーム 「ちゃりんこcycle charichari‐新自転車レンタルサイクルの実施で徳島が抱える問題は実現できるのか~」【今からクエストに取りかかる城東生に伝えたいことは,全力で自分の興味があること,身近で課題を感じることを見つけてそれを探究してほしいということです。私たちのように人生を変えてしまうような出会いをするかもしれません。ぜひ,クエストの時間を楽しんでください。】

Bチーム 「避難訓練を再考する~他者に頼らない避難のスイッチ~」【自分たちが取り組んだことを1・2年生全員に聞いてもらえるという貴重な機会をいただき光栄でした。他班の発表も非常に興味深く,知見を深めることができました。】

Cチーム 「植物肉は世界の食料問題の救世主となり得るのか」【自分たちでテーマを決めて課題を設定し,その解決のために班員と協力し合い,さまざまな調査を行いました。今回多くの人にその成果を聞いていただくことができて大変嬉しく思いました。】

Dチーム 「ICTで労働環境は改善できるのか」【他班よりも準備ができていなかったと思いますが,アドリブも交え無事に発表を終えることができました。課題研究に取り組むことで課題に対する学びを深められただけではなく,コミュニケーション能力やチームワークも高められたと思います。】

Eチーム 「日々の生活で健康に~漢方・薬膳を利用して~」【私たちが課題研究で最も意識したことはテーマに沿って論理的に文章を展開することです。しかし書籍や資料を活用して自分たちなりに課題解決を行うことは困難なことでした。この経験を経て培った新しい視点やプレゼンテーション能力を進学後も活用していきたいです。】

Fチーム 「避難所での感染症対策 城東高校で十分な感染症対策はできるのか」【課題研究に取り組んだ経験を活かしていきたいと思います。日常生活のなかで感じた疑問をもとに具体的な問いを立て,自分で答を考えることで,よりよい社会づくりに貢献できるようにしたいです。】

Gチーム 「ジェネリック医薬品の普及によるさらなる医薬品アクセスの向上は可能か」【1年生のクエストは具体的な事例に関わることが少なく,つかみどころがないように感じるかもしれません。しかし今取り組んでいることが2年生になって参考になることもあるので,1年生,2年生ともにクエストを楽しんで欲しいです。】

Hチーム 「『おしゃれ』と『SDGs』は共存できるのか」【今思えば,発表を前提に研究を進めるのではなく,自分の興味・関心について探究することに重きを置いていれば更に専門的な研究ができたのではないかと思っています。しかし,一つのテーマについて長い時間をかけて深めることは自分の進路を考え直すきっかけにもなり,大勢の前での発表は良い経験になりました。】 

今回講師としてご来校をいただいた渡部 稔先生(徳島大学教養教育院 教授)からは各班の発表について細やかなアドバイスを,山口 裕之先生(徳島大学総合科学部 教授)からは進学後の学びについてお話をいただき,課題研究に対する期待感が高まりました。

また1年生からは「来年は壇上に立って発表してみたいです」「Aチームのようにビジネスに結びつく発表を聞いて刺激を受けました」「多様な視点から課題について研究に取り組んでおり,どれも興味深かったです」「アイコンタクトを取り,メリハリのある発表を行うことで聞く人の心をつかむことができるんだなと思いました」「発表班や2組の国際交流グループには信念のようなものを感じました」のような感想が聞かれました。

 

2年生・「ビジネスプラン 学生ピッチ大会」銅賞・徳島市長賞受賞

2月10日(金)一般社団法人徳島イノベーションスペース様主催の「ビジネスプラン 学生ピッチ大会」が徳島大学の常三島けやきホールで行われ,2年生のグループが出場しました。

グループ名:ちゃりんこcycle charichari(松田 明香里・岸村 美咲・久次米 暖)

発表テーマ:新自転車レンタルサイクルの実施で徳島が抱える問題は実現できるのか

ピッチ(pitch)とは「短いプレゼンテーション」を指すビジネス用語です。私たちはこれまでの探究活動(クエスト)の成果として,高校生が相互に自転車を提供しあい,活動範囲を広げることによって徳島の活性化を図ることを提言しました。「ビジネスプラン」という観点から「自転車を借りる」「自転車を貸す」行為には料金が発生します。さらに収益を上げることも必要です。3分間のピッチのあとに2分間の質疑応答が行われ,特別審査員に加えてオン・オフラインでご覧になっている皆さんからの投票時間となりました。その結果,銅賞をいただき,感激をしていると,さらに徳島市長賞受賞者としてグループ名を呼んでいただきました。

徳島市長からは「私も高校時代,徳島県の公共交通機関の脆弱さから同じ悩みを持っていました。若い皆さんがこのようなプランを考えてくださったことが大変嬉しいです。」とコメントを頂戴し,ホールにいらっしゃった皆さんからも温かい拍手をいただきました。またこの日は私たち以外にも高校生2名,徳島大学の学生3名,さらに特別ピッチとして小学生の起業家からも発表があり,大変楽しく,刺激となりました。お世話いただきました皆様,本当にありがとうございました。

 

1年生・2022年度 課題研究①

本日のクエストでは,課題研究について,2年生から1年生へのレクチャーが行われました。

2年生が1年生の教室を訪問し,1年半に渡り取り組んだ課題研究について話をしました。

取り上げられた課題研究のテーマは下記の内容です。

[人文科学系統チーム]

・学校大改革作戦!~インクルーシブ教育って?~ ・絵本で発展途上国の識字率は向上するのか ・ジェンダーレス制服の導入は必要か‐自分が好きな自分でいられる学校へ‐

[社会科学系統チーム]

・~もったいないからありがとうへ~届け!私たちのフードドライブマップ ・アベノミクスで日本の景気はよくなったか ・アパレル業界は今後発展するのか~ファストファッション~

[教育・芸術・家政系統チーム]

・徳島県の学力向上に向けて何ができるか‐教育政策から考える‐ ・暗記重視の受け身的な日本の教育を変えるには?~ヨーロッパの教育と比較して考える~ ・日本では質の高い教育が行われているのか~カナダと日本の教育を比較して~

[医療・福祉系統チーム]

・徳島の環境が糖尿病患者の多さに直結しているのか ・医療ケア児の生活を改善するためにはどうすればよいか ・遠隔医療で医療格差を改善できるのか ・子供に薬を飲ませよう大作戦! ・視力低下の抑制は可能か ・マスク着用が自由となった後,日本で人々はマスクを外すのか ・言葉の壁を取り除けば外国人患者の受け入れは増えるのか ・健康的だと言われている白湯の正体を探れ~白湯は本当に身体によいのか~ ・医療AIによって日本の医療格差はなくせるのか

[工学系統チーム]

・CO2をエネルギー源として走る車は実現するのか ・消波ブロックのよりよい形は?~人間の生活と海洋生物の豊かさを守るために~ ・メタバースによって生活はどう変わるのか

[理学・農学系統チーム]

・放置自転車撃滅 ・日本の食卓をPROTECT☆~大豆の食料自給率は向上するのか~ ・徳島城公園のアオサギ被害は防げるか

1年生からは「テーマはどのようにして決めたのですか」「課題研究で苦労した点は何ですか」「インタビューは何人を対象に行ったのですか」など,先輩方に積極的に質問をしていました。2年生の皆さん,ありがとうございました。

1年生 高校生×サスティナブル・あわ(OUR)講座参加

本校1年生3名が,令和4年度 高校生×サスティナブル・あわ(OUR)講座(主催 徳島県教育委員会)に参加しました。

12校50名の高校生が参加した,3回にわたるプログラムは下記のとおりです。

第1回:11月23日(水)①サスティナブルな「まちづくり」を学ぼう~"にし阿波"から発信する,SDGsの実践者から事例紹介~(オンラインによる事前学習)

第2回:11月26日(土)②サスティナブル体験ツアー(東みよし町,つるぎ町)

第3回:1月21日(土)  ③サスティナブル・セッション~私たちにもできることを考えよう~

   (四国大学 交流プラザ)

本校からの参加者3名の感想を記します。

・徳島を再確認する良い機会となりました。何が徳島に足りていないのか,また徳島の現況を考え,知ることによって,新たな魅力の発見や,今後の理想の生活を模索することに繋げることができました。自分と異なる意見を持つ人も多くいましたが,それを受け入れ,取り入れることが大切だと感じました。(古東 優真)

・私が参加したサスティナブル・あわ(OUR)講座の現地学習では,にし阿波のSDGsの取り組みを見学しました。半田そうめんの店では古民家の再生や害獣であるシカの皮を使った財布の生産,販売など,地域資源を活用した新たなビジネスモデルを知ることができました。見学後のワークショップでは,他校からの参加者と意見交換を行い,持続可能なまちづくりへの理解を深めることができました。(鈴江 柾晴)

・サスティナブル・あわ(OUR)講座を通して,今の徳島に最も必要なことは「内部への情報発信」ではないかと感じました。徳島県民はふるさとに対してマイナス思考を持ちがちで,徳島の良さを知ることができていません。私たちが知らない魅力を県外,国外の人が知ることは難しく,まず取り組むべきことは次世代を担う若い県民が地元の良さを理解することだと思います。さらに多くの若者が今回のワークショップのような活動に参加し,徳島の魅力を再発見して欲しいと願っています。(花岡 芭奈)

 

2年生・とくしま創世アワード2022 ひらめき賞 奨励賞受賞

2年生クエストAチーム8班の課題研究が,とくしま創世アワード2022において,学生対象の ひらめき賞 奨励賞を受賞しました。

プレゼンテーションのテーマ:コミュニティーサイクルで生活を便利に

メンバー:松田 明香里,岸村 実咲,久次米 暖

私たちの課題研究は,放置自転車の再利用としてレンタル自転車を各駅に配置するというものです。

放置自転車の有効活用するため、徳島県内のJR各駅にレンタル自転車を設置し,移動手段として安価な値段で自転車を貸し出し,高校生に大いに徳島県を探索してもらいます。私たちの行動範囲もぐんと広がり,われらが徳島の魅力をこれまで以上に知ることができます。また運営費用については協賛してくださる企業を募りたいと考えています。

1月27日(土)に最終審査会と表彰式が行われ,私たちも出席させていただきました。入賞者のプレゼンテーションはどれも素晴らしく,大変勉強になりました。

下の写真は表彰式後に撮っていただいたものです。とくしま創世アワード実行委員会の皆様。ご協賛の企業の皆様。大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

 

1年生・クエスト講座(academic)

1月26日(木),1年生対象にオンラインでクエスト講座(academic)が行われました。

演題:「グローバル化とDX・AI化した世界は,どのような人材を求めるか」

講演者:松繁 寿和先生(高松大学経営学部 教授)

大阪大学大学院国際公共政策研究科 ESGインテグレーション研究教育(ESG‐IREC)センター 特任教授,大阪大学大学院工学研究科 パーソル高度バイオDX産業人材育成協働研究所 特任教授,大阪大学大学院情報科学研究科 招へい教授)ご兼任

松繁先生は,まず最初に,「As is」(現状)と「To be」(あるべき理想の状態)のギャップをどう埋めるかが課題研究であるとお話になりました。たとえば「徳島県の総人口」を把握し,「人口減少社会における徳島県のあるべき姿」をイメージします。そのギャップを埋めるにはどのうような対策を取るべきか,「働きがい」「経済成長」「医療・福祉」「平和と公正」など,SDGsの観点から高校生の私たちが考えるべきことや起こせるアクションはいろいろとありそうです。

講演のあとは,チーム代表者から質問が行われました。松繁先生はそのひとつひとつに丁寧に回答をくださいました。ありがとうございました。

下記は生徒の感想の一部です。

・松繁先生は,生徒からの質問に対してよく「君たちが・・・」とおっしゃっていました。未来を良くしていくのは私たちであり,若者が革新的な行動を起こすべきだということがよく伝わってきました。

・将来AIがますます発展を遂げ,今ある職業が奪われていく事態は100%起こりうることです。社会の変化に呑み込まれないように,自分のオリジナリティーを伸ばしていきたいです。

・お話を聞くまでは日本は「先進国」の一つであり,漠然とした安心感を持っていました。しかし現在,アジア圏だけでもシンガポール,台湾といった国々に技術的に劣ることを知り,技術革新の必要性を再認識しました。

・日本人が真の意味でのグローバル化をするには英語を勉強するだけでなく,自らが考えなければいけないということに気づきました。私はこれまで人に意見を聞いてから行動する癖がありました。しかしこれからは自分で課題を見つけて解決できるような力を身につけたいです。

・質疑応答を聞いていて,改めて自分の視野の狭さを痛感しました。というよりも,物理的に視界に入ってくる対象を見る力が足りていないということに気づきました。自分自身の進路についても真剣に見つめ直す必要性を感じます。

・「徳島だけ」「日本だけ」という考え方ではこれからは立ちゆかないことが分かりました。AI化が進んでも将来残る仕事には,自分で課題を見つけ,解決していく力が必要になると感じました。

・「As is」と「To be」のお話から,自分がこれから何をすべきか見えてきたような感じがしました。パターン化やマニュアル化できる考え方に終始するのではなく,新しい問題に対応し解決していく人間になりたいです。

 

 

1年生・エシカル消費講演会

12月16日(金)に1年生を対象にしたエシカル消費講演会が行われました。

講師:鎌田 安里紗氏(一般社団法人unisteps共同代表)(徳島市出身)

演題:「サステナブルファッションー人と自然と衣服のつながり-」

鎌田先生は,上記の共同代表をお務めになると同時に,環境省森里川海プロジェクトアンバサダーや消費者庁サステナブルファッションサポーター等,エシカル消費を促す活動に精力的に取り組まれています。また現在は,大学院の博士課程にも在籍されているそうです。

講演のなかでは「私たちの衣服はほぼ海外でつくられていること」「綿花生産や縫製に関わる海外の労働者に過重な負担が掛かっていること」「チリのアタカマ砂漠の現況」など,ひとつひとつ丁寧にお話をしてくださいました。また続いて,本校のエシカルクラブ代表者4名が参加してパネルディスカッションも行われました。さらに会場に質問が投げかけられると,意見を述べる手が次々と上がりました。

鎌田先生。ありがとうございました。下記は生徒のポートフォリオの一部です。

・私たちの衣服は,日本では1.8%しかつくられていないという状況に驚きました。今まで私は安価でかわいいからという理由で服を選んでいましたが,この講演を機に,自分の消費行動を見直したいと思います。

・「服を買う」という私たちの行動一つが経済の問題につながっていることを知り,壮大な感じを受けました。バングラデシュで起こった労働災害や,ニュースで知った他国の強制労働など,何がそこで起きているか分からない状況に危機感を覚えます。

・「気になることは企業に聞いてみたらいい」というお話に驚きました。インターネットで得る情報には限りがあるし,知りたいことがそのままずばり載っているわけではありません。私たち消費者の質問や意見は企業を良い方向に変えていけると思います。

・服をつくるのに人,自然,動物などいろいろなものや場所に負担が掛かっていることを改めて認識しました。服一着をつくるのに多くの水が汚染されていることを考えるだけで,毎日の生活に感謝すると同時に,自然や労働環境を変えるために何か行動するべきだと思いました。

・パネルディスカッションに参加した生徒の質問を通じて,エシカルファッションについてより詳しく知ることができました。なかなか店員さんに質問をすることはできないと思いますが,今度服を購入するときは,今自分に必要なものなのか,よく考えるようにしたいです。

 

1年生・クエスト講座(academic)

11月10日(木),クエストの時間に,山口 裕之先生(徳島大学総合科学部 教授)による講演会が行われました。

山口先生には,これから課題研究を始める1年生のために,毎年講演をいただいております。

この日の講座は「『覚えること』から『問いかけること』へ」と題され,「君たちはなぜ学ぶか」「問う価値のある問いとは何か」「何を調べ,どのように答えるのか」「知識を体系づけるとはどのようなことか」など,多岐にわたったお話をしてくださいました。

山口先生。ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくご指導ください。

下記は生徒によるポートフォリオの一部です。

・本来あるべき姿の「考えること」とは,頭の中にあることを取り出す,つまり暗記することではなく,課された問いについて「調べる」「書く」「足りない部分を補う」行動であることがよく理解できました。

・学力テストで点を取るために昨夜も必死で勉強していましたが,いざ自分は何のために勉強しているのだろうと考えると全然答が出てきませんでした。だからこそ,今回の講演はどこか目から鱗が落ちたような気持ちがしました。

・日々の「当たり前」に疑問を持ち,「どうしてこうなのか」「~ではないのか」と自分に問いかけ,自分の考えを持つことがいかに大切か分かりました。

・私はもともと本を読むのが好きなので,その知識が「雑学」になるだけでなく,「学問的価値のある問い」に昇華できるように,いつでも疑問を持ちながら本を読んでいきたいと思います。

・与えられた仕事をただこなすよりも,自ら関心を持って追究していったことの方がはるかに定着力が高く,価値のあるものに感じられます。興味のあることに着目し,疑問を明確にしながら,自分なりの課題研究を進めていきたいと思います。

・私はひとつの主張や意見,自分の考えだけを,根拠がないままに信じてしまいがちです。しかし山口先生のお話を聞いて,これからは物事に対して複数の見方を持つようにすべきだと思いました。

・山口先生のお話を聞いて,改めて「学ぶ理由」について考えることができました。正しく考える力,事実と論理に基づいて妥当な判断をする力,そして民主的な社会を支える市民として必要な力を身につけるために,「問う価値のある問い」をつかむことが大切だと知りました。

1年生・企業研修ポスター展

本校多目的ホールにおいて,1年生の企業研修ポスター展が開かれました。

企業研修班・65班が創意工夫を凝らし,総合的な探究の時間(クエスト)に作成したポスターです。

11月5日(土)の学校公開日には,たくさんの保護者の方々にも見ていただきました。

英語でポスターを作成した班も多く,力作65枚がホールを飾りました。

1年生・企業研修事後講座

10月20日(木)クエストの時間に,ポスターセッションに続いて企業研修事後講座が行われました。

講師 野々山 聡先生(合同会社パンゲア 最高経営責任者)

講座タイトル 「上勝町のブランディング 『第一原理』≠『暗黙知』」

私たちは,企業研修に向かって1学期から事前学習を進めてきました。今日の講座はその「総仕上げ」となります。野々山先生のお話を聞き漏らすことのないように真剣に講座に臨みました。野々山先生。ありがとうございました。

下記は当日のポートフォリオの一部です。

・野々山先生がされた「川の話」が印象に残っています。私の身の周りにあるものでも,客観的に見るとまた新たな価値が出てくるように思います。

・葉っぱビジネス・いろどりが成功したからこそ,ゼロ・ウェイストの導入もスムーズとなったという過程がよく分かりました。

・野々山先生のおっしゃっていた「クリティカルシンキング」という言葉と意味を忘れないようにしようと思いました。また,上勝町のことを「私ごと」に落とし込んで考えてみようと思います。

・「認知の欲求」が成功と密接に関わっていることがよく分かりました。また当たり前のことを当たり前と思わず,新しいアイディアを産み出す力を養いたいと思いました。

・「どうやったら町民が動いてくれるか」という言葉が心に残りました。私も,「当たり前」という概念にとらわれず,クリエイティブな思考を持ちたいと思います。

・何かを始めるにあたって,その環境を知ることがいかに大切かを教えていただきました。周辺の人々や自然,経済状況,その全てが成功のヒントになることを知りました。

・「ゼロ・ウェイストを上勝町第2のブランドにする」との行政の意気込みが「ごみゼロ」成功の発端であったことを初めて知りました。

1年生・企業研修ポスターセッション

10月20日(木),先日の企業研修で学習した成果を発表しあうポスターセッションが行われました。

1学年全員が大アリーナに集まり,1~7組を3グループに分けます。さらに1グループごとに3分間の説明のあとに質疑応答を行います。他の2グループは「聞き手」となって,自分が興味を持つポスター班の説明を聞きに行くという方法です。

この日は企業研修で大変お世話になった野々山 聡先生(合同会社パンゲア 最高経営責任者)もポスターセッションに加わってくださり,最後に講評をいただきました。

下記はポートフォリオの一部です。

・同じ体験をしたはずなのに,クラスや班によって感じ方や考え方が全く違っていたことが興味深かったです。

・「人口が減少しても,いろどりの売り上げが増えている」ことをグラフを用いて紹介している班がありました。私ならば思いつかないアイディアだと思い,感心しました。

・私たちの班も,みんなで考えたことを簡潔にまとめ,しっかりと伝えられたと思います。聞きに来てくれた人が一所懸命聞いてくれたのが嬉しかったです。

・どの班の発表も,聞いていると新しい発見がありました。私たちの班も,質問にすぐに答えることができました。よかったです。

・聞き手の皆さんは,ポスターによく注目してくれてメモもたくさん取ってくれました。私たちも他のグループの発表のときにはよく聞いてメモを取るように心がけました。

・上勝町が成功した事例を他の地域に当てはめて実現可能か発表していた班があり,すごい!と思いました。

・私たちの班はポスターも説明も全て英語で行ったのですが,日本語よりもストレートに意見を伝えられるのではないかと感じました。

2年生・探究学習⑥ 企業様インタビュー

10月20日(木),私たちAチーム(人文・社会科学系統)8班は,1年生のクエスト講座にお越しになった野々山 聡先生(合同会社パンゲア 最高経営責任者)に放課後,お話を伺う機会を得ました。

私たちの班は「ごみゼロな暮らしは実現可能か」というテーマで課題研究を進めています。

インタビューでは「上勝町のゼロ・ウェイストが成功した理由」「上勝町のこれからの課題とSDGsゴール」「私たちができるゼロ・ウェイストアクション」など,話題が多岐に渡りました。

野々山先生は私たちの意見を丁寧に聞いてくださり,一つ一つの疑問に親切に答えてくださいました。また現在,インドネシアのブラウィジャヤ スマート ハイスクールと交流を行っている生徒のうち,1年生4名も同席し,一緒に勉強しました。

野々山先生。お世話になりました。ありがとうございました。

2年生・課題研究グループ発表会

10月20日(木)徳島大学より9名の先生方にお越しいただき,課題研究チームごとにグループ発表会が行われました。ご指導をいただいた先生方をご紹介します。

Aチーム(人文・社会科学グループ)饗場 和彦先生(総合科学部 教授)

                          段野 聡子先生(総合科学部 准教授)

Bチーム(社会科学グループ)          齊藤 隆仁先生(教養教育院 教授)

Cチーム(理学・農学グループ)      南川 慶二先生(教養教育院 教授)

Dチーム(工学グループ)                 久田 旭彦先生(理工学部 講師)

Eチーム(医療系グループ①)          田中 祐子先生(医学部 准教授)

Fチーム(医療系グループ②)          岩田 貴先生(教養教育院 教授)

Gチーム(医療系グループ③)          渡部 稔先生(教養教育院 教授)

Hチーム(教育・芸術・家政学グループ)山口 裕之先生(総合科学部 教授)

私たちは,今後も研究を進めながら発表スライドを改良し,課題研究集録『叡智の扉』をまとめる作業に入りたいと思います。9人の先生方には大変熱心なご指導をいただきました。

これからもよろしくご教授ください。ありがとうございました。

 

3年生・アップデートコンテスト2022 特別賞受賞

9月18日(日)に行われました徳島未来創造・アップデートコンテスト2022の賞状を披露させていただきます。

メンバー(301HR)と発表テーマは次のとおりです。

メンバー 日下 そら(代表) 滝川 真佳 本田 隼斗 脇田 樹

発表テーマ「大好きな人と大好きになった徳島で結婚!」

私たちを含めた出場者全員の発表動画は,徳島県のYouTubeチャンネルでも放送されるそうです。

ぜひご覧ください。

 

1年生・企業研修のポスター作成

私たちは上勝町の企業研修を終え,現在は学習の成果をポスターにまとめています。

ワークタイトル:「葉っぱビジネスいろどり」「ゼロ・ウェイスト」がなぜ上勝町のブランドとなり得たのか?

探究課題は下記の内容です。

①「葉っぱビジネスいろどり」が成功したその理由

②「ゼロ・ウェイスト」が成功したその理由

③「ゼロ・ウェイスト」のみに着目した場合,大都市で「ゼロ・ウェイスト」を成功させるには?

1学年が65班に分かれ,これから工夫を凝らしたポスターを作成していきます。

他の班の発表を見ることも楽しみです。

1年生・企業研修(上勝町)

9月30日(金),1年生が上勝町に企業研修に出かけました。

ゼロ・ウェイストセンターでは,45種類にわたるごみ分別の様子を見せていただき,さらに町内にお住まいの方3人にお話を聞くことができました。

国内外に知られる「葉っぱビジネス」についての研修では,フィールドワークを行い,彩(いろどり)農家の方2名にインタビューさせていただきました。

お天気にも恵まれ,美しい勝浦川を眺めながらの昼食時間も楽しく過ごすことができました。

今回の研修では合同会社パンゲアの皆さんに大変お世話になりました。ありがとうございました。

本日の学習内容については,ポスター作成を通して,さらに理解を深めていきたいと思っています。

下記は生徒の感想の一部です。

・今回の研修は1文字で表せば「喜」,2文字で表せば「発見」,3文字で表せば「大成功」です。

・ゼロ・ウェイストセンターで伺ったお話が印象的です。最初は面倒くさいなと思っていた分別も,今は自分からごみを減らしたり,もう一歩進んだ分別の工夫を家庭でされているそうです。町全体でSDGsに取り組んでいる姿勢がすてきだなと思いました。

・企業研修以前は「いろどり」「ゼロ・ウェイスト」「上勝町」をあくまでも別々なものとして捉えていましたが,その全てが密接に関わり合っているということに気づきました。

・上勝町の皆さんがなぜ生き生きと働いていらっしゃるのか,それが分かりました。実際に上勝町を訪れて,視野が広がったように思います。

・いろどり山散策を通して,生産者の方々がどのような思いでつまものをつくっていらっしゃるのか伝わってきました。ゼロ・ウェイストセンターでは町民の皆さんの経験談を聞き,今後の課題も知ることができました。

・ゼロ・ウェイストセンターの町民インタビューで,45種類の分別について「最初は無理だと思ったが,今では慣れて生活の一部です」とおっしゃっていたのが印象的です。

・働くとは,自分がやりたいことを周りの人と協力して進めていくことだと気づきました。また企業の活動とは,地域の人と一緒につくりあげていくものだと分かりました。

・学校全体で古紙回収の活動をやってみてはどうでしょうか。900人が取り組めば大変な量を集めることができると思います。

・SDGs8の「働きがいも経済成長も」というゴールを思い出す場面がたくさんありました。あらゆる世代の人が働きやすい環境をつくるにはどうしたらよいか,みんなで話し合ってみたいです。

・町の活性化のためには,長年そこで暮らす人と別の地域から来た人との協力が不可欠なのではないかと考えました。

3年生・アップデートコンテスト2022 本選出場

9月18日(日),徳島駅前にグランドオープンしたばかりのとくぎんトモニプラザ(徳島県青少年センター)で徳島未来創造・アップデートコンテスト2022の本選が行われ,城東高校301HRの4名が出場しました。

メンバーと発表テーマは次のとおりです。

メンバー 日下 そら(代表) 滝川 真佳 本田 隼斗 脇田 樹

発表テーマ「大好きな人と大好きになった徳島で結婚!」

このコンテストは徳島の未来を担う私たち高校生が,本県をよりよく,将来にわたって活力ある社会とするために自由にアイディアを出し合うというものです。第2回となる今回のコンテストには491件の応募があり,私たちのグループは本選出場10組に選ばれました。

私たちは4分間のプレゼンテーションにおいて,県人口を増やすためにも,県産グルメや観光を取り入れた積極的な婚活ツァーを組んではどうかというアイディアを出し,審査員特別賞を受賞することができました。

また他9校の発表を聞くと「防災の拠点づくり」「漁業人口の増加を目指すには」「桑の葉を用いた新産業の育成」「エディブルフラワーで徳島県を活性化する」「ゼロ・ウェイスト運動の拡大」など,楽しく勉強になる内容ばかりでした。

私たちはこれまで3年間に渡り,学校で探究学習に取り組んできました。これからも他者と協働して,解のない問いにも果敢に挑戦する姿勢を忘れずにいたいです。

私たちの発表に講評をくださった審査員の植本 修子様(株式会社 ハレとケデザイン舎 代表取締役),また私たちの発表に力を貸してくださった徳島県とくしまぐらし応援課 地方創生担当の山下様,吉岡様ありがとうございました。

 

 

1年生・企業研修事前講座

9月15日(木)に企業研修事前講座が行われました。

1年生は今月末に学年全体で上勝町に伺う予定です。

この日は企業研修で大変お世話になる野々山聡先生(合同会社パンゲア最高経営責任者)にご来校いただき,オンライン講座が開かれました。

生徒は,夏休みの課題として上勝町の人口構成や自然,産業など,また訪問予定のゼロ・ウェイストセンターと葉っぱビジネス・いろどり様について調べています。

しかし,今回の野々山先生のお話には初めて知る内容も多く,80分間の講義がすぐに過ぎていきました。

また生徒からもオンラインで質問の手が次々に上がりました。

野々山先生,ありがとうございました。今後ともよろしくご指導ください。

下記は生徒の感想の一部です。

・葉っぱビジネスを始める前はみかんの栽培をしていたということも初めて知りました。上勝町の特徴である豊かな自然や高齢化率を考慮し,それを活かした葉っぱビジネスは今後も発展していくと思います。

・上勝町のリサイクル率の高さばかりにフォーカスされがちですが,本当に私たちが考えなければならないのは,一人一人がごみに対して関心を持ち,社会全体が変わっていくべきだということです。

・「つまものだからこそ」「徳島だからこそ」といった商品や土地の特性を活かすビジネスは,多様性の象徴としての「パンゲア」にも確かにつながるものがあると感じます。

・挫折や困難にぶつかりながらも,自分たちにできることを考えて実行していくということは今の私たちにも必要なことだと思いました。上勝町に伺ってもっと理解を深めたいと思います。

・お話を聴きすごいと思ったことは「やってみる」という住民の姿勢です。葉っぱを売ることも,これまでごみの野焼きをしていた町が分別に乗り出すことも,住民の「やってみる」という姿勢が全国から注目された理由だと思います。

 ・上勝町ではまだ20%のごみが埋め立てや焼却によって処分されているということです。その上で新たなゼロ・ウェイスト宣言を行い,さらに努力を続けていくとのお話を聴き,私も力になりたいと思いました。

・地域によって人口や経済的な環境は違うため,上勝町の取り組みをそのまま取り入れることは大変難しいことも分かりました。

2年生・探究学習⑤ 団体訪問

私たちAチーム(人文・社会科学系統)7班は「外国人労働者の生活支援」を課題研究のテーマに選んでいます。

この日は徳島駅前のクレメントプラザ6Fにある公益財団法人 徳島県国際交流協会(TOPIA)様にお伺いし,
いろいろとお話を聞く機会を得ました。

TOPIA様では,私たちのために詳細なパワーポイントの資料や数種類のリーフレット等をご用意くださいました。

あらかじめインターネット等で調べ学習は行っていましたが,令和4年1月1日時点で徳島県推計人口の
116人に1人が外国人であること,少子高齢社会において,将来外国人労働者の協力を得なければ私たちの生活が
たちゆかなくなることをお聞きし,多文化共生社会について,若い私たちが真剣に考えなくてはいけない
局面にあることを知りました。

国際交流・協力シニアコーディネーターの野水様,多言語窓口相談員(英語)の小林様,地域外国人コーディネーターの長田様に深く感謝申し上げます。

大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

2年生・探究学習④ 企業訪問

私たち2年生Dチーム(工学系統)3班は,夏休みを利用してNTT西日本徳島支店様に伺いました。

現在,私たちは「ICTの活用により作業の効率化は図れるのか」というテーマで課題研究を進めています。

NTT様はグループ全体で,日本全国どこからでもリモートワークによる就業を可能にすることを目指していらっしゃるそうです。この日は,私たちの「リモートワークのメリットとデメリットはどこにありますか」「メタバースの導入は進んでいるのですか」のような質問に,あらゆる方面から親切にご回答をいただきました。

また,最新鋭のICT技術や顧客サービスの説明を受け,初めて聞くお話に胸が躍りました。普段意識したことはありませんが,自分たちもデジタル社会の一員であることを自覚しました。

事業推進室の武川様,佐野様,ビジネス営業部の宇都宮様,貝嶋様,西中様,NTTビジネスソリューションズ徳島ビジネス営業部の二宮様,大変お世話になりました。ありがとうございました。

2年生・探究学習③ 企業様へのインタビュー

7月20日(水),2年生Dチーム(工学系統)6班では,Zoomを介して日建工学様にお話を伺う機会を得ました。

私たちは今,防災や減災に探究課題を見いだしており,海岸の消波ブロックを通してSDGs(持続可能な開発)を考えています。

この日はまず事業内容について説明を受け,さらに消波ブロックのかたちや種類,環境活性コンクリートなどについてお話しいただきました。

また私たちからの質問にも,大変丁寧にご回答をいただきました。

今日から夏休みに入りますが,今後も班員で協力して研究を進めていきたいと思っています。

岸様,浜田様,飯干様,大変お世話になりました。ありがとうございました。

2年生・探究学習② クエスト講座

6月14日(木)に,今年度初めてのクエスト講座が行われました。

講座テーマ 課題研究の進め方,まとめ方~情報リテラシーを身につけよう~

講演者   渡部 稔先生(徳島大学教養教育院教授)

渡部先生にはZoomを通して, ①テーマ設定 ②研究方法 ③研究のまとめ方 ④発表方法(スライド) ⑤論文のまとめ方 と順を追った,非常にわかりやすいお話をしていただきました。

また, 次々と質問の手が上がり,丁寧なご回答をいただきました。さらに講座終了後も直接質問をしたいという生徒が何組もおり,親切に対応していただきました。渡部先生,ありがとうございました。

今後ともに班で協力をして,課題研究をよりよきものにしていきたいと思っています。

講座の感想をいくつか紹介します。

・私たちの班は,クエストの時間にあまり話が進まず困っていましたが,テーマをもっと深く掘り下げて具体性を持たせるべきだと気づきました。

・「課題研究を進める上では自分たちと対立する意見をよく調べること」という先生のお話が最も印象的でした。

・課題研究については,何から始めていいのか分からず,難しいイメージがありました。しかし今日のお話で,手順を踏めばよいものをつくれるのではないかと思えるようになりました。

・自分たちにしかできない発表をやってみたいと思いました。今日教えていただいたことを最大限に活かしたいと思います。

・一般性・妥当性が欠けないようにデータを用いることの重要性が分かりました。数値を用いるときには,単に平均を取るだけでなく,また違った視点からも読み取りをしたいと思います。客観的で筋の通った発表ができるように頑張ります。

1年生・NIE(教育に新聞を)講座

6月2日(木)に1年生対象のNIE講座が行われました。

講座テーマ:「高校生のための新聞の読み方~新聞を使って考える力を育てる~」

講演者:寺西 武士先生(徳島新聞社 NIE・NIB推進室)

昨年に引き続き,寺西先生には学年全員に徳島新聞をお持ちいただきました。

続いて,紙面の構成やリード文とは何か,「伝える」文章と「伝わる」文章の違い,「評価」しあうことの大切さなど,これからのクエストに役立つ話をたくさんお聞きしました。

生徒からも質問の手が次々と上がり,ひとつひとつに丁寧に回答していただきました。

寺西先生,ありがとうございました。下記は生徒の感想文の一部です。

・今後新聞を読むときは ①コラムを読み,時事問題に触れる ②見出しに着目する ③ニュースに対し批評をしてみる ことを心がけていこうと思います。

・私自身,電子媒体で情報を得て頭にインプットするのが苦手で,辞書や新聞で得た知識の方がより効率的に力がつくように思います。今後は新聞の100字要約を自分のことばで作ってみたり,客観的事実をつかみながら文章を読むことで読解力を向上させていきたいです。

・新聞には一覧性があり,ページによってジャンル分けがされています。その中から記事を選び,スクラップして自分の考えをまとめてみたいなと思いました。

・私も寺西先生の考え方と同じで,「必要でないこと」など無いと思っています。また今自分が必要としていない知識や教養でも,いつか必ず必要になる時がくると思います。「不必要」と思っていたことが「必要」に変わる瞬間は,きっと楽しいし,何より嬉しいことになると思います。

・徳島新聞の鳴潮欄は毎日読んでいるのですが,他はついつい関心のあるものだけを読んでいます。しかし,「関心のないものにも目を向ける」ことを実践して,自分の考えや知識を深めていきたいと思いました。

・私はいつも文章を書いたり,話したりするときに,先に長々と説明をしてしまいます。しかし新聞の見出しは,一目で内容が分かるように工夫されています。これからは伝えたいことを先に述べるようにしようと思います。また寺西先生が,「新聞を読むことで考える力が身につく」とおっしゃっていたことが大変印象的でした。

・今回の講演では「批評」という言葉が最も心に残っています。自分の意見と相手の意見を「批評」し合うことで,よりよい意見に発展すると思います。

2年生・探究学習①

新年度に入り,学年担当の先生も替わり,総合的な探究の時間がリスタートしました。

現在,2年生はSDGs(持続可能な開発目標)をテーマに8チーム,74の小班に分かれて活動を行っています。

この日は探究活動のための図書館利用やインターネット検索,インタビューやアンケートの方法について

担当の先生から説明を受けました。これまでの先輩が積み重ねてきた研究集録・『叡智の扉』を

私たちの手でもつくることができるように,チーム・小班ともに一致協力をしていきたいと思っています。

3年生・『叡智の扉』ができあがりました。

私たちが1年生の後半から取り組んできた課題研究の成果が『叡智の扉』という冊子になりました。

この数年,城東高校ではSDGs(持続可能な開発目標)を探究活動のテーマに据え,課題研究に取り組んでいます。

医療や福祉,教育,環境,生物,ジェンダーの問題など,今私たちを取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。

週に1度,クラスの枠を超えて話し合い,さらに問題を提起し,課題に真正面からぶつかった15ヶ月間は大変有意義な経験となりました。

3年目のクエストがスタートしたこの日。私たちは大学の志望理由書作成にチャレンジしました。

自分が興味・関心を持つ学問や職業分野において今どのような問題が生じているのか,また大学では何を解決するべく

研究が行われているのか,『叡智の扉』にはそのヒントになるようなことがたくさん詰まっています。

級友の課題研究も繰り返しよく読み,さらに内容理解に努めていきたいと思っています。

1年生・クエストがスタートしました。

城東高校では,毎週木曜日に実施する『総合的な探究の時間』を『クエスト』と呼んでいます。

そしてこの時間は,全学年の生徒が将来の夢を実現するために探究活動を行っています。

今日,1年生はワークシートを用いて「高校生活で楽しみにしていることや期待していること」,反対に「現在,不安に思っていること」,「高校生活で挑戦したいこと,やりぬきたいこと」などを自分のことばでまとめてみました。

またホームルーム活動の時間には,キャリア・パスポートの作成にも取りかかりました。

高校生活は始まったばかりです。3年間で幅広い知識と深い思考力を身につけ,コミュニケーション力やプレゼンテーション能力を伸ばし,自分の目標を達成できるように頑張っていきたいです。

第2回オンライン講座(企業研修)

 3月18日(金)、JICA四国様と本校をZoomで結び、第2回企業研修オンライン講座が行われました。

 本講座では講師に、独立行政法人 国際協力機構 四国センター(JICA四国)の瀧本愛実先生と、JICAモザンビーク国教員養成校における現職教員教授法改善 フォローアップ協力映像教材の制作 副業務主任/プロジェクト・マネージャーの長田有加里先生をお迎えし、海外協力隊の概要の説明や、実際に海外での仕事の体験談をお話してくださいました。

 瀧本先生からは、JICA四国様の海外での取り組み等、海外協力隊について詳しく紹介くださいました。海外での仕事に興味を持っている生徒も多く、瀧本先生のご説明を熱心に聞き入っていました。

 長田先生は、アフリカのセネガルにJICA海外協力隊員として派遣された経験をお持ちです。セネガルの現地の様子や、海外の人々との関わりなど、貴重な体験談を踏まえて、事前学習で提出した生徒からの質問への応答など、興味深いお話を聞かせていただきました。

 また、JICA四国様から、生徒たちのさらなる学びにと、多くの資料をいただきました。本講義に参加していた生徒たちも大変喜び、講義後に資料の貸し出しを希望する生徒もいました。

 今回の企業研修は、生徒たちが広い世界へと目を向ける良い機会になりました。瀧本先生、長田先生、今回の研修をご仲介いただいたセカンドハンド 林香子様、ありがとうございました。

以下、講義を聴いての生徒の感想 

・JICAではいろんな分野で活動しているのは知っていたのですが、190種類上の職種があり、自分の特技などを生かして活動できるということを知って、今まで以上に海外協力隊に参加してみたいと思いました。また、私の母も海外協力隊に興味があるので、今日聴かせていただいたお話を共有したいと思います。

・国際協力に将来関わる機会があれば、日本が優れているなどと思わず、現地の人々が納得してくれるような、寄り添った課題解決案を出すように心がけたいと思います。自分一人で知らない国に行って、その国のために行動することは大変だと思いますが、やりがいも伴うと思います。今回のお話を通して、国際協力に関わる仕事をすること、そして日本社会にバックアップすることにより興味を持ちました。

・海外へ活動にいく時は自分で言語を勉強してから行くのだと思っていたので、語学学習のために事前に派遣前訓練へ行くことを知り、組織の手厚さに驚きました。また、今回の講演で長田先生がおっしゃっていた、「Problem = challenge」の精神はとても大切で心に留めておこうと思いました。

・以前から海外でのボランティアに興味があり、今日のお話を聞いて、その興味がより一層強まった。国際協力に携わるとき、自分が助けるというよりも、現地の人と一緒に働くという姿勢が大切だと感じた。セネガルでの長田さんの写真を見ていると、大変なこともたくさんあるだろうと思うが、とにかく、海外での仕事が楽しそうに思った。

 ・「日本の強みを生かし、現地のニーズに合ったより良い協力を行う」といった考えが心に残った。自文化を無理に押しつけるのではなく、他文化を尊重しながらその国の発展を促すことがSDGsのゴールを達成するためにも必要であると思った。

オンライン企業研修

3月16日(水)にオンライン企業研修がおこなわれました。コロナ渦ではありますが、城東高校のために住友商事株式会社様がご快諾してくださり、開催することができました。住友商事様、本当にありがとうございます。

研修では、伊藤様に住友商事様の仕事内容や社会貢献について、映像を交えて分かりやすく説明いただきました。次に、國枝様から、ご自分の経歴を追いながら、住友商事様での充実した生活や仕事のやりがいを語っていただきました。

生徒たちの感想から、お二人から伺った内容が、生徒たちの心に大きく響いたことが伝わりました。

お世話をしてくださった正徳様、講師先生の伊藤様、國枝様、そして住友商事株式会社様、このような実りある時間をご提供いただき誠にありがとうございます。

 

令和3年度課題研究発表会

 3月11日(金)、Zoomを使用した課題研究発表会が行われました。クエスト研究の各代表班、インドネシア研修班、留学生発表の生徒たちは、自身が作成したスライドを活用しながら、これまでの研究の成果をカメラを通して全校の生徒たちに向けて発表しました。

 現2年生は、1年以上に渡りSDGsについての研究を進めてきました。そして本日、SDGsのゴール目標と自身の研究テーマを関連付けた発表内容を、全校生徒に向けてプレゼンしました。また、講師として、徳島大学教養教育院院長・教授の齋藤隆仁先生、徳島大学総合科学部教授の山口裕之先生をお招きし、研究発表後にご講評もいただきました。各チームの代表の生徒たちは、先生方のご指摘を、真剣な表情で聞いていました。

以下、各チームのSDGsゴール目標と各チーム代表班の発表テーマ、および発表者の感想

Aチーム SDGsゴール①【飢餓をゼロに】

代表班発表テーマ【昆虫食の魅力 ~昆虫が食糧難を救うのか~】

 高校ではパソコンなどデジタル的なものを取り入れたので、高校生のうちには中々体験できないような、パワーポイントでの制作などをすることができました。Zoomという形になりましたが、大勢の前で発表する機会は中々ないので、とても良い経験になりました。

Bチーム SDGsゴール③【すべての人に健康と福祉を】

代表班発表テーマ【うがい・うがい薬による風邪の予防効果】

 研究していく中で、自分たちで課題を見つけ出し、答えが無い中で自分たちなりの答えを出すことの難しさを感じた。発表のやり方はまだまだ課題があるが、我々の伝えたかったことを理解し、今後に生かしてくれる人が少しでもいて欲しいと思い、精一杯伝えた。

Cチーム SDGsゴール④【質の高い教育をみんなに】

代表班発表テーマ【ザンビア青春プロジェクト ~日本の高校生は途上国の教育を救えるのか~】

 今までの学習の中で「世界」を見る機会があまり無かったので、ザンビアについて調べたり、青年海外協力隊の方にインタビューしたりできて、とても良い経験になりました。この研究だけに留まらず、私たちの提案を実践に移していけたらいいと思いました。

Dチーム SDGsゴール⑤【ジェンダー平等を表現しよう】

代表班発表テーマ【生理の貧困を解決できないのはなぜか?】

 課題研究において、特に意識したことは、論理的な文章を構成することだ。仮説の根拠を考えたり、解決策を実際に自分たちで行うことができる範囲内で考えたりすることが難しく感じた。しかし、実際に根拠となるアンケートをイオンモールで実施したり、新聞に記事を載せたりと、具体的な活動を行うことができて良かったと思う。

Eチーム SDGsゴール⑪【住み続けられる町づくりを】

代表班発表テーマ【チェンジ&チャレンジ 促せ!徳島に人材を】

 長い期間を通しての研究学習は初めてだったので、多くの気づきがあり、自分たちで意見を出し合い、考えを深めることができた。また、実際に県庁職員の方々のお話を聞くことで、知識を広げることができたため、書籍、論文だけでなく、直接的な学びを得ることも大切だと学んだ。徳島県のこれからについて関心を持ち、私たちが行っていくべきことを考える良い機会になったと思う。

Fチーム SDGsゴール⑨【産業と技術革新の基盤をつくろう】

代表班発表テーマ【使用済みの医療器具の再利用について ~国内での普及を目指そう!~】

 実際に発表するのは思っていたよりもはるかに難しかった。これからの人生で人前でプレゼンをする回数が増えると思うから、今回のクエストの活動を経て、得たことを活用したい。一方で、内容面では、いかに論理的かつ簡潔に自分が伝えようとしていることをまとめるか考えるのに苦労した。また、他の班の発表を聞き、世界が今抱えている問題について学ぶことができた。

Gチーム SDGsゴール⑧【働きがいも経済成長も】

代表班発表テーマ【日本の労働環境は改善が必要か ~労働の現状とその改善策~】

 班の皆と協力して、一つのことを成し遂げられてとても良い経験になった。コロナの影響もあって行動が制限される中、頑張った思う。反省も踏まえてクエストで学んだことをこれからに生かしていきたい。

Hチーム SDGsゴール⑮【陸の豊かさも守ろう】

代表班発表テーマ【日本でコウノトリは絶滅するか?】

 課題研究発表会に備えて、コウノトリに関する知識を増やし、休み時間も使って練習を繰り返してきたので、本番に班員全員が全力を出すことができ嬉しかった。原稿は持っていたものの、緊張で忘れないかとても不安だったが、やり終えた後は達成感があった。この発表会に至るまでの過程で、見ている人の視点に立って、プレゼンを考える力が養われたと思う。今回学んだことを大学生や社会人になっても生かしたい。

インドネシア研究班

発表テーマ【Let's be a global person !】

留学生発表

エリカ・フィナ・ナフィサ【私の夢について】

ティン・プティヴィー【Thank you, Japan(ありがとう日本)】

一年生 クエスト講座(academic)「グローバルシティズンシップとSDGs:なぜ課題探究活動を行うのか」

 2月24日(木)、大阪大学大学院公共政策研究科教授である松繁寿和先生に講演をしていただきました。今回はZoomを使っての講演となり、教室の電子黒板に投影された画面越しに、松繁先生のお話をお聞きしました。今回の講演のテーマはグローバル化とSDGsで、日本が世界に対してどのように活躍していけるか、など提示された資料とともに分かりやすく説明してくださいました。また、講演後に松繁先生との座談会が開かれました。質疑応答の時間にできなかった質問や疑問を、松繁先生と直接お話しする貴重なお時間をいただきました。30分と短い時間でしたが、質問に真摯に対応してくださり、僕たちも有意義な時間を過ごすことができました。

以下、講演を聞いての感想

・ これからのグローバル社会では、もっと視野を広く持つことが必要とされているため、今まで苦手であまり関わってこなかった大人の方や、言語の違う方とも関わる機会を増やそうと思いました。

・今世界は国際化以上にグローバル化が進んでいるのに、日本ではあまり活躍できていないのだなと思った。これからは、国内にしか目が向いていなかったのを、国内外問わず広い視野を持って、様々な立場から問題を考えるようにしようと思った。

・将来「課題解決型人間」になるために、生活の中で疑問に思ったり、不便に感じていたりすることから想像を広げ、解決したい課題を見つけてみようと思った。

・講演を聞いて、日本の現状について認識することができた。思っていたより日本の現状が厳しいものであり、自分が「GDP3位の日本」という思考で止まっていたということに気づけた。

一年生 クエスト 第3回SDGsカードゲーム・ワークショップ

11月25日(木)、今週はいよいよ最後となる、SDGsカードゲームによる講演を、一般社団法人 watas 代表、SDGsカードゲーム公認ファシリテーターでもある岸田侑さんにしていただきました。最後となる講演では、101HR、104HR、106HRの3クラスでカードゲームを行いました。

以下、講演を聴いての感想

・プロジェクトの内容を見ずにカードゲームを進めたので、自分だけの利益を考えて行動してしまった。もし次する機会があれば初めから自分の利益だけを考えるのではなく、よい社会のために何をすればよいのか、他の国のために何が出来るかを考えながらプレイしたい。

・SDGsを達成するためには、個人で頑張るのではなく、周りの人たちと協力することが大切だと感じました。また、自分のゴールだけを考えると世界の状況が壊滅的になってしまうので、世界全体を見て考えながら行動しなければならないと感じました。現状を「見える化」することで、今がどのような状況なのかが分かりやすくなるということを知りました。

・ゲームやお話を聞いて、様々な事柄がつながって問題が生じており、その問題を解決するためには多くの人がそれぞれ多様な面で考えることが大切だと分かった。これからの学習の中でも、自分が出来ることをいろいろな面から探してみたい。

一年生 クエスト 第2回SDGsカードゲーム・ワークショップ

11月18日(木)、先週に引き続き、一般社団法人 watas 代表、SDGsカードゲーム公認ファシリテーターでもある岸田侑さんにお越しいただき、SDGsカードゲームによる講演をしていただきました。今日は103HRと105HRが2030年の世界を見据えた持続可能な社会の実現に向け、SDGsカードゲームに取り組みました。

以下、講演を聴いての感想

・私たちのグループでも、経済成長と環境、社会情勢の三つの項目のバランスを取ることが出来ず、後半ではできるだけ三つの項目のバランスを取れるように考えてゲームを進めました。一人一人の行動が世界に影響を与えるのだということを、実感できました。

 ・最初思っていたよりも、ゲームは難しかったです。前半はプロジェクトを進めることに集中していましたが、後半はお金や時間が足りなくなって、交換してもらってばかりになりました。全員が自分の信念のまま行動していくと、なかなかうまくいかないのだなと思いました。自分がしていることが、何かを傷つけたり失ったりしている起点になっているのだと、難しいと感じました。でも、それを防ぐためにSDGsが必要であると理解することができました。

・カードゲームがどんなものなのかとても気になっていました。私の班はゴールが「悠々自適」で、「時間」のカードをひたすら集めなければなりませんでした。前半は自分が持っているプロジェクトを使ってどうやったら「時間」を集められるか考えていました。他の班のプロジェクトを見せてもらって、交換できそうなものがないか探しましたが、「時間」がもらえるプロジェクトカードがほとんどなくてすごく困りました。後半最後にゴールを達成できたのでうれしかったです。ですが、地球のバランスは悪く、経済が急激に伸びており、代わりに環境や社会はいまいちでした。それぞれの班が自分のゴールのために一斉に動くと世界は急激に変化してしまうなと思いました。

一年生 クエスト 第1回SDGsカードゲーム・ワークショップ

 11月11日(木)、一般社団法人 watas 代表、SDGsカードゲーム公認ファシリテーターでもある岸田侑さんにお越しいただきました。今日は102HRと107HRがSDGsについてゲーム形式で学ぶことの出来る「SDGsカードゲーム」を通して、2030年の世界という未来を見据え、持続可能な社会について自ら考え、各グループに設定された目標を達成できるようにクリアを目指しました。持続可能な開発目標がなぜ17個設定されているのか、またその下に、なぜ169個もの達成基準を規定しているのか、ゲーム形式で楽しく体験、理解することが出来ました。

 

以下、講演を聴いての感想

・今日はとても楽しくSDGsについて学べました。1つの国だけが頑張るのではなく、みんなで協力して目標達成に向けて行動することが大切なことが分かりました。難しいことだとは思うけど、若い世代である私達が何か先陣を切って行動できるようなことがあればいいなと思います。

・今日ワークショップを体験して全ての国が一致団結して同じゴールに向かっていくのはとても難しいことだと分かった。目標を達成するために支払わなければならないコストもあるし、そのために発生する問題もあることが分かった。持続可能な社会にするためにも、この難しい問題にトライしていくことが大事だと痛感できた。

・今SDGsについて調べているが、どのようにSDGsができるかについては知らなかったのでいい勉強になった。SDGsのゲームをすることによって楽しみながらSDGsについて学べた。前半は自分のゴール達成ばかり考えていたが、後半では経済・環境・社会のバランスを考えて行動するようにした。また、後半ではゴールも達成できて他のチームに貢献しようと思った。自分のささいな行動がこんなにも環境に影響を与えるんだととても驚いた。

2年生 クエスト・探究活動③

10月28日(木),徳島大学の先生方をお招きし,探究活動の中間発表会を行いました。

これまで進めてきた課題研究を発表し,相互評価を行い,先生方からたくさんのご助言をいただきました。

大変勉強になりました。ありがとうございました。

各チームが探究するSDGsのテーマは下記のとおりです。

当日アドバイスをいただいた先生方のお名前も掲載させていただきます。

 

Aチーム【貧困をなくそう】【飢餓をゼロに】【すべての人に健康と福祉を】

ご助言 岡久 玲子先生(徳島大学 医学部)

 

Bチーム【すべての人に健康と福祉を】

ご助言 岩田 貴先生(徳島大学 教養教育院)

 

Cチーム【質の高い教育をみんなに】【平等と公正をすべての人に】

ご助言 饗場 和彦先生(徳島大学 総合科学部)

 

Dチーム【ジェンダー平等を実現しよう】【人や国の不平等をなくそう】

ご助言 矢部 拓也先生(徳島大学 総合科学部)

 

Eチーム【安全な水とトイレを世界中に】【住み続けられるまちづくりを】【つくる責任 つかう責任】

ご助言 山口 裕之先生(徳島大学 総合科学部)

 

Fチーム【エネルギーをみんなに そしてクリーンに】【産業と技術革新の基盤をつくろう】

ご助言 久田 旭彦先生(徳島大学 理工学部)(オンライン)

 

Gチーム【働きがいも経済成長も】【気候変動に具体的な対策を】

ご助言 渡部 稔先生(徳島大学 教養教育院)

 

Hチーム【海の豊かさを守ろう】【陸の豊かさも守ろう】

ご助言 南川 慶二先生(徳島大学 教養教育院)

一年生 クエスト講座(academic)講演テーマ『「覚えること」から「問いかけること」へ』

10月21日(木)、徳島大学総合科学部教授の山口裕之先生にお越しいただきました。哲学がご専門の先生で、私たちが今勉強をする意義についてのお話や、論文や文章をまとめるコツなどを、資料を提示して分かりやすく講演をしていただきました。本日の先生のご講演を参考に、これからのクエスト研究の資料探しや文章作りに挑戦していきたいです。

以下、講演を聴いての感想

・「コピペ」と「きちんと引用」の違いをしっかり理解できていなかったと思いました。自分の問いを立てることの重要さがよくわかりました。いままでは自分の主観ばかりで感想文のようになっていたので、説得力のある答えを出せるように、自分の興味だけで問いを立てず、あえて反対の視点に立ったり、多くの資料を集め、本当の学問としての問いを見つけ自分の知識も増やしていきたいと思いました。

・今回の講演を聞いて一番興味深かったのは、「知識はお互いを支え合う体系となっている」というお話です。知っている知識だけではそれらが結びついてないと、ただの「雑学」となるが、それぞれをつなげていくと、一つ忘れても思い出せるという事をおっしゃっていてたのを聞いて、このことは今後の探究活動だけでなく、勉強でも生かせることではないかと思いました。

・”正しさ”という言葉について初めて深く考えた。事実と論理に基づいて、適切な判断を下すということが分かった。全員が意見を述べるならば、自分が正しいということをきちんと伝えようと思った。自分の問題意識を持ったことは今までにあまりなかったかもしれない。誰にとっても正当な考え方を示すことが大事だと思った。複数の情報源を利用して、自分の立場に一貫した意見にならないようにしたい。

2年生 クエスト・探究活動②

私たち2年生は,8チーム76班に分かれて,SDGsについての課題研究を行っています。

現在は,チーム内での中間発表に向けて,スライド作成を行っています。

タブレット端末を使った作業は難しいこともたくさんありますが,近日中に徳島大学の先生方にも

アドバイスをいただく機会がありますので,班で協力してさらに良いものにしていきたいです。

 

2年生 課題研究についてのオンライン講演会

7月19日(月)徳島大学教養教育院教授である渡部稔先生が「課題研究の進め方,まとめ方ー情報リテラシーを身につけようー」というタイトルで講演会をしてくださいました。テーマ設定,研究方法,研究のまとめ方,発表方法(スライド),論文のまとめ方についての具体的でわかりやすいお話だったので,今後の課題研究を進めていく上で,大変参考になりました。 

生徒の感想文より

・調べ学習で終わらせないよう意識していたけれど,自分たちのオリジナリティを出すことが必要であることを初めて知りました。そして,オリジナリティを出すには,インタビューやアンケート,フィールドワークなどインターネットや本からだけではなく,自分たちで根拠を探したり,実証したりしなければいけないとわかりました。今回のような課題研究をするときは,引用を多くしがちなので,あくまで参考程度にして,自分の文章がメインということを忘れないようにしたい。課題研究の進め方やまとめ方について大事な点を聞くことで,今自分たちがしている課題研究を見直すことができた。そして,渡部先生が実際に遺伝子組み換えの発表をしてくださったことで今後の活動に生かせそうです。

・このクエストの課題研究だけではなくて,SNSを日常的に使う私たちにとって情報リテラシーを身につけることはとても大切なことだと思うので,ネットの情報をうのみにしてはいけないということを改めて感じました。これから大学に進学したとしても,社会人になったとしても研修内容をスライドにまとめたりすることはたくさんあると思うので,今日,あらためて知ったことや初めて知ったことを参考にして取り組んでいきたいです。

一年生 クエスト講座(大学)SDGsについての講演会

6月24日(木)、私たちは鳴門教育大学高度学校教育実践専攻自然・生活系教科実践高度化コース准教授の坂本有芳先生にお越しいただき、講演をしていただきました。講演では、SDGsについて環境問題やジェンダー問題、経済格差などといった様々な観点から問題を取り上げてられていました。タブレットがスクリーンと画面共有されていたので、詳細な資料を手元で見ながら、先生の講演を聴くことができました。

講演の実際の様子

以下、講演を聴いての感想

・SDGsの達成状況が国際化レポートでまとめられていることや、点数化された結果がネット上に公開されていることを初めて知り、詳しく知りたいと思った。また、他国と比べてみたいとも思った。SDGsの説明の後にあった、先生の研究は、アンケートや実際に指導することを通して状況が改善されていて、自分の研究で生かしたい部分が多くあった。

・私が今できることは、行われている取り組みに参加することだと思った。まずは「食品ロス」の取り組みを日常生活の中で意識しようと思った。特に「不必要なものは買わない!」ということに気をつけていきたい。

・SDGsと聞くと、環境問題についてのことしか思い浮かばなかった自分でしたが、講座を聴いて、ジェンダー平等についてのことも意識するようになりました。私の家も、母に家事を頼りすぎているので、私も家事をもっと手伝っていくことで、SDGs解決に少しでも近づけると思いました。

・最初は「なぜSDGsが必要なのか」と疑問に思っていたが、SDGsを実行することで貧富の差を縮めたり、本来の世代を守ったりすることにつながると知り、私も自分のこととして考える必要があると思った。

 

1年生 クエスト・探究活動①

 私たち1年生は,これまでの先輩方にならい,SDGs(持続可能な開発目標)についての探究活動を行う予定です。今日のクエストでは,現在自分が興味を持っているSDGsのゴールについてグループで意見を出し合い,そのターゲットについてインターネットで内容を検索しました。次いで,そのゴールに向けて,現在行われている国内外の取り組みについても調べていきました。タブレットを用いて必要な資料を探したり,仲間と情報共有をすることにはまだまだ慣れませんが,いずれはパワーポイントを用いて発表原稿作成にも挑戦していきたいです。

2年生 クエスト・探究活動①

 私たち2年生は,昨年度後半より8チーム,76班に分かれてSDGs(持続可能な開発目標)についての探究活動を行っています。

Aチーム(貧困をなくそう・飢餓をゼロに・すべての人に健康と福祉を①)

Bチーム(すべての人に健康と福祉を②)

Cチーム(質の高い教育をみんなに・平等と公正をすべての人に)

Dチーム(ジェンダー平等を実現しよう・人や国の不平等をなくそう)

Eチーム(安全な水とトイレを世界中に・住み続けられるまちづくりを・つくる責任 つかう責任)

Fチーム(エネルギーをみんなに そしてクリーンに・産業と技術革新の基盤をつくろう)

Gチーム(働きがいも 経済成長も・気候変動に具体的な対策を)

Hチーム(海の豊かさを守ろう・陸の豊かさも守ろう)

 現在は,研究テーマを設定し,探究マップを作成中です。タブレットを利用して資料を検索したり,図書室で関連書籍を探すなかで,今後はスライド作成や,発表原稿をまとめる作業に入ります。班で力を合わせて頑張っていきたいです。

 

 

3年生・クエスト 『叡智の扉』

 昨年度,私たちはSDGs(持続可能な開発目標)の17のゴールを基に,まず8つのグループに分かれ,更に94の小班に分散して研究テーマを設定しました。そしてその研究結果は,今年5月に研究集録『叡智の扉』にまとめられました。

 現在は,その成果を活かして,一人一人が大学の志望理由書作成に取り組んでいます。これからの時代は,課題研究で経験したように,個人では解決が難しい問題も,チームでその解を導くことが大切になってくると聞いています。今後は,「環境」「国際問題」「科学技術」「医療・看護」などの現代社会における問題に対して,学友とのディベートや,いずれは小論文にも取り組んでいく予定です。

 

 

1年生クエスト・NIE(教育に新聞を)講座

6月3日(木),徳島新聞NIE・NIB推進室の寺西武士先生にお越しいただき,1学年対象のNIE(教育に新聞を)講座が開催されました。

当日は徳島新聞社様のご好意で,全員に6月2日(水)の朝刊が配布され,「高校生のための新聞の読み方~新聞を使って考える力を養う~」と題されたお話をお聞きしました。生徒の感想をいくつかご紹介します。

 

・私が1番心に残っていることは,関心のないことにも目を向けて「知ろう」とする態度がいかに大切かということです。これからは「ネット+1」の1として,新聞をはじめとした紙のメディアにも積極的に関わっていこうと思います。また,見出しにも注目し,要約のコツを学びたいと思います。また,批評を受け入れることで自分が成長できるということも教えていただきました。

・講座で配布された新聞を読んだだけでも,自分の知らない,また興味を引かれる情報がたくさんありました。さらに,新聞の見出しやリード文を考えることがどれだけ難しく,重要な仕事であるかを理解できました。スマートフォンひとつで自分の知りたい情報をすぐに入手できる現代で,新聞を読むメリットはあるのだろうかと思っていましたが,「関心のないことにも興味を向けるために新聞を読んでほしい」という言葉が最も印象に残りました。

・「新聞を読むとよい」とよく聞きますが,それはどうしてだろうという疑問を持っていました。しかし,新聞を読むことで社会の出来事を知るだけでなく,考える力や読解力が身につくことを学びました。また新聞の見出しや脇見出し,リード文といった構成についてお聞きし,こういった展開の方法は,今後意見を交わす中でも応用することができると思いました。私は今日の講座で学んだことを日常生活に活かしていこうと思います。

・この講座を聞いて1番大切だと思ったことは,大事なことは簡潔に述べるということです。私は今日,新聞の見出しのすごさを改めて感じました。なぜなら,900字前後の文章から最も重要な10文字程度のキーワードを提示し,私たち読者に伝わりやすいように紙面を作っているからです。寺西先生もおっしゃっていましたが,新聞は「究極の要約」だと思いました。私は普段,あまり新聞を読んでいません。ですが,今日の講座で学んだように,興味がある記事の見出しやリード文から少しずつ読んでいきたいと思いました。

・今の時代,デジタルで膨大な量の情報を得ることができますが,デジタルとアナログの使い分けも大切であるということが分かりました。また,ただ読むだけではなく,ニュースの背景や,自分と対立する意見,ニュースを読んで生まれた新たな疑問など,効果的な読み方を実践してみたいと思います。情報を集めるときは,ネットの情報プラスもうひとつ,新聞や本などのツールを利用していきたいと思います。これからは関心がなかった分野にも目を向けて,多様な情報にふれ,自分で考える力を養いたいと思います。

 

 

1年生が県庁舎見学に伺いました。

2020年3月17日(水),1年生希望者12名が徳島県庁舎見学に伺いました。

最初に,徳島県議会の傍聴席に案内していただき,続いて知事室も拝見しました。

その後,防災コースと労働コースに分かれ,県職員の方々から説明を受けました。

私たちの質問にも丁寧に答えていただきました。下記は,感想文の一部です。

このたびの見学は,県庁ふれあい室の皆様に大変お世話になりました。ありがとうございました。

【防災コース】

・私は今回初めて県庁の知事室や,議会の傍聴席に行きました。ここで私たち県民のためにたくさんの方が働いていると思うと,公務員の大切さを改めて感じました、防災コースでは,耐震シェルターや南海トラフ巨大地震連動の可能性などを教えていただき,私が今後,探究活動で取り組んでみたいと思うことがたくさん見つかりました。

・普段なら入ることのできない場所に入ることができ,貴重な体験をさせていただきました。実際に耐震シェルターを見ることができたり,徳島県がどのような対策を取っているのか知ることができたので良かったです。耐震診断についても初めて聞いたことだったので,印象に残りました。また,私の家も耐震診断してみたいと思いました。

・私は今回,シェルターが木造であることに衝撃を受け,命を守る材料がコンクリートだけではないことに気づきました。木造の建物を点検・改良することで,地震から命と住居を守るという話は最も印象に残りました。とても有意義な時間を過ごすことができました。

・県庁職員で構成された自衛消防組織があることに驚きました。また,災害時には「自助7割,共助2割,公助1割」のように組織をつくることで,円滑な防災ができることを知りました。他にも,SDGsや労働に関するお話が聞けて良かったです。これからの研究に活かします。


【労働コース】

・知事室等の見学はとても貴重な体験で,さまざまな知識を得ることができました。労働についてのお話もクイズ形式になっており,「そうだったんだ」と驚かされました。正しいことをしっかり知識として身につけられるようにしていきたいです。とても充実した1日となりました。

・私は徳島県で燃料電池パトカーが導入されていることを初めて知りました。これからも,徳島県が全国に先駆けて脱炭素化事業を進めていってもらいたいと思いました。県庁は防災設備が整っており,周辺地域の人々の避難所となっていることも知りました。11階から見た街の景色もきれいで,興味深かったです。

・労働コースのミニ講座では,最低賃金についてなど,知らなかったことをたくさん教えていただきました。この講座を受けていなかったら,もしそのようなトラブルに巻き込まれても解決することはできなかったと思います。それからSDGsについても教えていただき,これからの課題研究の参考になりました。

・1番印象的だったのは労働時間についてのクイズです。昼休み時間中に頼まれた仕事は労働時間に含まれることが意外でした。でもそうでなければ毎日昼休みに仕事をしなければいけない状態になることは,容易に分かります。新しい知識を得て,自分の問いや疑問に答えを導くことの必要性を改めて実感しました。この経験を普段の生活に取り入れたいと思います。

・県庁で働いている人たちは,役割や部署が違っても,「よりよい徳島県のために県民が安心・安全に生活できるように全力を尽くす」という共通の意識を持ってお仕事をされていることを強く感じました。私たちが知らなかった支援制度もたくさんあり,徳島県の新たな魅力を発見できました。今日の体験を通して,私は徳島県のことがもっと好きになりました。

・県庁舎の1つ1つに深い意味が込められており,たくさんの新しい発見がありました。また労働についてのお話の中では,職員の方々の「徳島県を良くしたい」という気持ちが伝わってきて,徳島で住んでいることが誇らしく感じられました。特に,「県庁がいろいろな企業の手本になるように」という言葉が印象に残りました。

・私は県庁に入るのが初めてだったのですが,皆さんのサポートのもと,とても有意義な時間を過ごすことができました。労働やSDGsの講義では,社会のしくみや政策を分かりやすく説明してくださり,踏み込んだ質問にも丁寧にお答えくださったので,一段と探究意欲が高まりました。学んだことを仲間とシェアして,知識を深めたいと思います。

・労働コースでは,労働時間や最低賃金などについてのクイズを通して,楽しく知識を得ることができました。また,県庁では,出産・育児をしやすい環境を率先して設けていることも分かりました。私たちの質問にも1つずつ丁寧に答えてくださったので,視野を広げることができました。今後は今回の経験を活かして,SDGsの研究を進めていきます。

課題研究発表会

 2月18日(木),本校で,Zoomを使用した令和2年度課題研究発表会が行われました。総合的な探究の時間(クエスト)代表班は,カメラの前で発表し,その様子を1・2年生が離れた教室で視聴するという初めての試みです。
 現2年生は,1年生の後半からSDGs(持続可能な開発目標)についての研究を始めましたが,この日,代表の8班がパワーポイントを用いて,研究の成果を堂々と発表をしました。加えて,令和2年度「NIPPON」探究ハイスクール事業の生徒発表も行われました。なお,各班のSDGsゴール目標と発表テーマおよび「NIPPON」探究グループの発表テーマと,全班代表者の感想(発表順)は下記のとおりです。

①SDGsゴール【飢餓をゼロに】
  発表テーマ【消費活動の中で起こるフードロスは解消されるのか】
 
 今まで全くプレゼンというものをしたことがありませんでしたが,スライドを作ったり,それを分かりやすく伝えるということが想像以上に難しいことを課題研究発表会を通して知ることができ,大変貴重な経験となりました。いただいた講評を参考にし,今後にいかしていこうと思います。【松田 龍憲】

②SDGsゴール【質の高い教育をみんなに】
  発表テーマ【先生一人に対しての生徒の数が減ると,〃教育の質〃はどうなるのか】
 
 一生懸命進めて来た研究を多くの人に聞いてもらう機会をいただけたことをとても感謝しています。研究をしてみて,答えのない問題に自分たちだけの答えを出すことの難しさや大変さを痛感しました。しかし,難しかったからこそ,この活動は価値があると感じました。発表が終わって振り返ると,研究は達成感があって楽しかったです。【坂本 萌々子】

③SDGsゴール【産業と技術革新の基盤をつくろう】
  発表テーマ【自動運転の実現は田舎の移動を救えるのか】
 
 班のみんなで何度も放課後に残り,プレゼンテーションや発表原稿を考えてきたので,とても緊張したが,うまくわかりやすく発表できたと思う。【小幡 空良】

④SDGsゴール【気候変動に具体的な対策を】
  発表テーマ【海面上昇は人間の脅威になり得るか?】
 
 緊張したが,予定通り発表することができてよかった。自分たちなりに調べ,学習をして,結論と提案を考えたが,大学の先生がおっしゃっていた〃批判的に考える〃ということが欠けていた。今回の発表を自分の将来に生かしていきたいと思う。【山口 秀人】

⑤SDGsテーマ【海の豊かさを守ろう】
    発表テーマ【日本はプラスチックによる過剰な包装から脱却可能であるか】
 
 今年はコロナの影響で例年とは異なり,Zoomを使ったカメラに向かっての発表となった。反省すべき点はたくさんあるが,伝えたいことはしっかりと伝えることができて一安心している。私たちのプレゼンを聞いて,誰か1人でもプラスチックとの向き合い方を意識してくれたら嬉しく思う。【廣田 智行】

⑥SDGsテーマ【つくる責任 つかう責任】
    発表テーマ【食品ロスを削減するにはどうしたらいいのか?】
 
 クエストを通して,初めてSDGsを知りました。大きな規模の話なので,自分たちには関係ないと思ってしまいがちですが,この活動をしてきた中で意識が変わりました。代表班として発表するために,内容についてもたくさん話し合いました。講評では,「意識を変える系」の結論は意味がないと教えていただきましたが,高校生の私たちが現在の問題を解決しようという意識を持つことは行動の変化につながるので,効果的だと思います。人に言われて意識を変えるのは難しいことなので,興味をもったことについて自力で深く調べ,考えることが大切だと,クエストを通して学ぶことができました。【井上 翔太】

⑦SDGsテーマ【貧困をなくそう】
    発表テーマ【アフガニスタンの水不足は井戸作りで解決できるか】
 
 本日はとても良い経験ができた。高校生の時点で,自らが研究したことを大勢の人の前で発表できるという機会は,とても貴重なものであった。構造上仕方のないことだが,聴いてくれる人の表情を見られなかったことは残念であり,これからの対策が問題だと思う。【岡田 眞宙】

⑧SDGsテーマ【すべての人に健康と福祉を】
    発表テーマ【過疎地域における医療従事者やサービス不足の解消はできるのか】
 
 他の班の発表に終始圧倒されていました。非常に稚拙な発表でしたが,代表班としてこのような経験をさせていただいたことはありがたいと思っています。「批判的な視点」をもって物事を観察できるようにしたいと思っています。【喜多 琉輝】

⑨「NIPPON」探究班 
  発表テーマ【なぜ,徳島高等女学校の修学旅行は,大陸に渡ったのか~修学旅行資料から見た大陸へのまなざし~】
  
 今年度は,コロナの影響により,多くの活動が県内などの狭い範囲に制限される年になりました。その中でも,新しい試みとして,Zoomで研究の発表をする機会を多くの方々のご協力により実現することができました。残念なことも多くありましたが,他の人の助けの大きさを実感できる発表であったと思います。【庄野 実里】

 すべての発表終了後,徳島大学の山口 裕之先生(総合科学部 社会総合科学科教授)と岩田 貴先生(教養教育院教授)から,ご講評と励ましのお言葉をいただきました。両先生のアドバイスを忘れないように,これまで以上に,課題研究に意欲を持って取り組みたいと考えています。
 今回の課題研究発表会開催につきましては,たくさんの先生方にご協力をいただきました。また3名の放送部員も大活躍してくれました。皆さんの後押しのおかげで,課題研究発表会が開催できましたことを深く感謝申し上げます。ありがとうございました。


第2回オンライン講座(企業研修)

 2月15日(月),住友商事関西支社と本校をZoomで結び,第2回オンライン講座が行われました。
 住友商事様には,長年,本校1年生の企業研修をお引き受けいただいておりますが,新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて,今年は関西支社にお伺いすることができませんでした。非常に残念な気持ちでおりましたが,住友商事様のご好意により,今回オンラインでの研修が実現致しました。今回も,生徒は個別にタブレット端末とヘッドフォンを用い,お話を聞き漏らさないように,講座に臨みました。
 生徒の感想文を一部,ご紹介します。

・今回のお話で最も驚いたのは,住友商事様は昔から植林活動をしていて,持続可能な社会を築いていくという考え方があったということです。素晴らしい信念だと思います。だからこそ,住友商事様が100年も続く大企業になったのだと感じました。これからの社会を担う私たちには,変化する社会に対応し,新たなものを生み出す力が求められています。学生のうちにさまざまな体験をして,思うだけではなく行動を起こせる力を身につけたいです。

・私が印象に残ったのは,「100点満点の行動はなくても,行動しないことは0点だ」というお話です。私は失敗が怖くて行動しなかったことが何度もあります。そして,そのたびに後悔していました。しかし共感して励まし合える仲間をつくって,やらない後悔よりやって後悔したいと強く思いました。私の質問にも答えていただき,嬉しかったです。本日は,本当にありがとうございました。

・森先生は,勤務地で阪神・淡路大震災と東日本大震災の両方に遭遇されたとおっしゃっていましたが,その後,取り組まれた「気仙沼のコンペ」から,ご自身の「第二の故郷」への思いがひしひしと伝わってきました。そして,森先生の「地元愛がなければ課題は解決されない」という言葉が重みを持って理解できました。挑戦することの大切さや,自分の未来の可能性を感じることのできた,とても重要な経験となりました。

 今回の研修に際しましては,国内業務企画部 宮崎様,正徳様,商業施設事業部 森様の3人の皆様に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。今後とも,どうぞよろしくお願い申し上げます。

第1回オンライン講座(企業研修)

 2月5日(金)に,JICA関西様と本校をZoomで結び,第1回オンライン講座を開催しました。
 毎年,本校1年生は,9月に関西方面への企業研修を行っていますが,新型コロナウィルス感染拡大の影響があり,今年度は研修を実施することができませんでした。しかし,JICA関西様のご好意により,このたび希望者を対象に,オンライン講座が実現することになりました。
 講師は,独立行政法人 国際協力機構 関西センター(JICA関西)の津田かおり先生です。津田先生は,アフリカのマラウイに,JICA海外協力隊員として地質学調査に派遣された経験をお持ちです。マラウイのこと,海外ボランティアに行こうと考えたきっかけなど,短い時間でしたが,たくさんのお話をお聞かせいただきました。津田先生,ありがとうございました。
 参加生徒の感想をいくつか紹介します。

  私が最も印象に残った言葉は,「国際協力は助け合い」ということです。先進国から途上国への支援だけではなく,私たち日本人もいろんな国の人たちから助けられて生きているのだなあと感動しました。

 特に印象に残ったお話は,津田先生のお誕生日にプレゼントを買うことはできなかったけれど,お祝いをしてくれたマラウイのご夫婦のことです。津田先生と一緒に写った写真を見せていただくと,大切な人に喜んでほしいという純粋な気持ちがよく分かり,温かな人間らしさを感じました。

  日本から離れた地で2年間を過ごすことで,現地の方と親しくなれたり,新たな視野や価値観を得ることができるというお話が魅力的でした。私は以前から海外ボランティアに興味を持っていましたが,実際にそれに参加された方のお話をお聞きするのは初めてだったので,今回の講座は非常に嬉しかったです。




探究活動のポスター展示 その4

12月末から,ポスター展示が変わりました。
新しく展示されたポスターは下記の10点です。
図書室内および周辺にパネル展示をしています。
私たち3年生の,昨年度の課題研究の成果です。
ぜひご覧ください。

・工学Aグループ
「徳島県の土地特性はバイオマス発電に適しているのか?ー再生可能エネルギー促進に向けてー」
「宇宙太陽光発電(SSPS)の実用性ー宇宙太陽光発電がエネルギー革命を起こせるか-」
「教師の仕事は機械化できるのか」

・自然科学Hグループ
「量子コンピューターで将棋の必勝法は見つかるのか!?」

・医療Cグループ
「AIは薬剤師になれるのかー薬剤師の仕事は将来なくなるのかー」
「手術中の麻酔はAIに任せるべきか」

・医療Dグループ
「アロマテラピーは第二の薬になりうるか」

・人文科学Eグループ
「女性は天皇になることができるのか~天皇制を守り続けるために~」

・社会科学Fグループ
「少年法の適用年齢は引き下げるべきか」
「日本は死刑制度を廃止すべきかー世界の動きと日本の現状より-」


1年生・ 総合的な探究の時間 講演会2

11月26日(木),山口裕之先生(徳島大学総合科学部 社会総合科学科教授)にご来校いただき,クエスト講座(academic)が行われました。
演題は「『覚えること』から『問いかけること』」です。
私たち1学年は,来年1月からSDGs(持続可能な開発目標)をテーマに探究活動を開始します。今日は,そのヒントになるようなお話をたくさんしていただきました。
山口先生,ありがとうございました。下記は感想文の一部です。

私は小・中・高とたくさん「調べ学習」をする機会に恵まれています。しかし,先生のお話を聞いて振り返ってみると,パンフレットだけを元にして,それらの肉付けをネットでしていたことを思い出しました。今後は自分の意見をはっきりと述べられるようになりたいので,まず少しずつでも新聞を読んでいきたいと思います。

お話が大変面白く,一語一句聞き逃さないようにしました。山口先生の「調べて知って終わりではなく,あえて反対の立場を考える」というお話が印象的です。私は歴史が好きで,興味のあることはどんどん調べます。しかしただ調べるだけでは最初の「興味」と変わりません。その当時の風土や民俗を深く学ぶことにより,解決できる問題はないのか,もっと考えたいと思いました。

講座の前日から,演題にどんな意味が込められているのか,大変気になっていました。山口先生の「勉強することに直接的な意味はなくても,勉強をすることにより得られる意味がある」ということばを聞いて,これまで勉強を頑張ってきてよかったと思いました。何も知識がなければ,興味や疑問はなかなか出てこないと思います。

「なぜ学ぶのか。それは正しい知識を身につけ,民主主義国家である日本を支えるため」というお話を聞いて,これまでそんな風に「勉強」について捉えたことがなかったので驚きでした。また小論文では,「問いかけるだけではなく反証することも大切」とお聞きしたので,今後は型をしっかり学んで反復練習を重ねていきたいと思います。

探究活動のポスター展示 その3

10月末から,ポスター展示が変わりました。
図書室内および周辺にパネル展示をしています。
1年生は,来年の課題研究の参考にしてください。

・工学Aグループ
「正しいWi-Fiの知識を身につけよう」
・工学Bグループ
「インフルエンザ薬の価格の真実」
・自然科学Bグループ
「糖質を摂取することで学習効率は向上するのか」
「寄生虫は人々を健康にするのか~Helpful Parasites~」
「ジビエの普及は人と動物の共存につながるのか」
・自然科学Hグループ
「人間移住計画‐我らの宇宙‐」
「ポイ捨てを減らせるのか?‐脱ポイ捨て‐」
・医療Dグループ
「薬で賢くなれるのか‐NMDA受容体の可能性と作為的に賢くなること‐」
「授業中の眠気を予防する方法はあるのか」
「頭痛に薬は必要か」
・人文科学Eグループ
「江戸時代のリサイクル法は現代に活かせられるのか?」
「地域コミュニティは私たちに良い影響を及ぼすか」
「反抗期時の保護者の接し方は子どもの将来に心理的影響を与えるか」
「スマホ依存を解消することはできるのか?~スマホ依存の現状~」
・社会科学Fグループ
「あかんで痴漢!‐声をあげられる社会へ‐」
・芸術Gグループ
「アートの価値を高めるものはあるのか」


1年生・総合的な探究の時間 講演会①

10月1日(木)に,大南信也先生(NPO法人 グリーンバレー理事)をお迎えし,講演会が行われました。「生きることとは?働くこととは?」と題されたこの講演会では,神山アーティスト・イン・レジデンスや,サテライトオフィス誘致などの話題で全国的にも有名になった徳島県神山町の活性化策についてたくさんお話をしていただきました。また,「できない理由よりできる方法を探そう」「Just do it!(やってみたらええんちゃうん!)」と,リスクを恐れずに一歩踏み出すことの大切さについてもお教えいただきました。お話の最後には,「すきな徳島をすてきな徳島」に変えるには「(人の)て(手)」が必要と締めくくられました。その後の質疑応答の時間には,生徒からたくさんの質問の手が上がりましたが,時間の許す限り,丁寧に回答してくださいました。大南先生,ありがとうございました。

生徒の感想文の一部を紹介します。

・今回,特に心に残ったことは「人と人とのつながり」の大切さです。今回,大南先生が城東高校に講演に来てくださることになったきっかけもそうだし,神山町にアーティストや起業家がたくさん移住してきたのも「人と人とのつながり」です。ひとりでは成し遂げられないことも,人がつながればできることはたくさんあります。私も周りの友達を大切にしようと改めて思いました。

・人生や世の中は問題の塊だから,それをすべて解決することはできない。しかし,発想を転換させて問題とうまく付き合っていく考え方も大事,という言葉が印象的です。私も将来,NPO法人のような場所で社会問題の解決に当たりたいと思っているが不安もあります。しかし,「ないものをつくる」というわくわくする将来を描きたいと思います。

・日々の生活のなかで「今なぜ勉強をしているのか」分からなくなることがあります。しかし,自分が今していることがよく分からなくても,いつか意味を持ち,世界を変えることになるかもしれません。大南先生の「今すぐに見える成果ではなく,何十年後かに見られる世界を想像して今を頑張る」とおっしゃった言葉が胸に響きました。

2年生・探究活動 ②

今週は,鳴門教育大学の先生方にお越しいただき,
探究活動についてのご助言をいただきました。
先生方からは,自分たちの研究が世界にどうつながっていくかを
考える大切さを教えていただきました。
本日ご来校いただいた先生方と,私たちの研究テーマは
下記の内容です。
4名の先生方,ありがとうございました。
今後とも,ご指導をよろしくお願い申し上げます。

Aグループ 鳴門教育大学 高度学校教育実践専攻 
        自然・生活系教科実践高度化コース   黒川 衣代先生
                                  坂本 有芳先生
        【飢餓をゼロに】  【ジェンダー平等を実現しよう】

Bグループ  鳴門教育大学 教員教育国際交流センター                       石村 雅雄先生
                              学校教育研究科現代教育課題総合コース  竹口 幸志先生
        【人や国の不平等をなくそう】  【質の高い教育をみんなに】


2年生・探究活動 ①

現在,本校2年生は,総合的な探究の時間において,「持続可能な開発目標(SDGs)」をテーマに探究活動を行っています。
8月20日には,徳島大学の先生方にお越しいただき,グループごとにご助言をいただきました。
大学の先生方とお話をするのは初めてなので,緊張しましたが,貴重なご意見をたくさんいただき,今後の方向性がはっきりしてきました。
ご来校,ご助言をくださった6名の先生方,ありがとうございました。

なお,ご助言くださった先生方と,私たちの探究テーマは下記のとおりです。

Cグループ 徳島大学総合科学部 矢部 拓矢先生
【産業と技術革新の基盤をつくろう】 【住み続けられるまちづくりを】

Dグループ 徳島大学総合科学部 山口 裕之先生
【働きがいも 経済成長も】 【気候変動に具体的な対策を】

Eグループ 徳島大学教養教育院 南川 慶二先生
【海の豊かさを守ろう】 【陸の豊かさも守ろう】

Fグループ 徳島大学理工学部 久田 旭彦先生
【つくる責任 つかう責任】 【エネルギーをみんなに そしてクリーンに】

Gグループ 徳島大学総合科学部 饗場 和彦先生
【平和と公正をすべての人に】 【貧困をなくそう】

Hグループ 徳島大学教養教育院 渡部 稔先生
【すべての人に健康と福祉を】 【安全な水とトイレを世界中に】


クエストのポスター展示 その2

7月から,ポスター展示が変わりました。
図書室内および周辺にパネル展示をしています。
ぜひ,ご覧ください。

・工学Aグループ
「携帯電話や電子レンジは体に悪いのか」
・自然科学Bグループ
「絶滅危惧種は絶滅に向かっているのか?~徳島の現状と保護~」
・医療Cグループ
「タミフルの副作用はゼロにできるのか」
「子どもが無理なく薬を飲める方法~快適な服薬LIFEの提供~」
・医療Dグループ
「みんなの㊙な薄毛の予防法とは?-幸せな頭の未来のためにー」
・人文科学Eグループ
「将来的にバーチャルペットは現実のペットに代わって主流になりうるのか」
・社会科学Eグループ
「徳島を救えるような町おこし成功の秘訣はあるのか」
・社会科学Fグループ
「スタバの強みは『オシャレ』だけなのか」
・教育Gグループ
「日本の未来の教育を追求する(競争原理は教育に良いのか?)」
「授業にSHOO CHOO TRAIN-授業に集中し続けることは可能か-」
「不登校の0は実現できるのか」
「ロボットは保育士になれるのか」
・教育Hグループ
「ルーティンによってパフォーマンスは上がるのか」
「学校給食は本当に安全か」
「プロティンは筋肉をつけるのに効率が良いか」
・芸術Cグループ
「芸術によって地域を活性化することは出来るのか」

探究活動のポスター展示 その1

昨年度,2学年で実施した探究活動のポスター展示を図書室周辺で行っています。
5月25日から展示している研究グループは以下の16班です。
今後,ポスター展示グループは,随時変更されます。ぜひ,ご覧ください。

・工学Aグループ
 「会話AIに阿波弁は理解できるのか」
 「AIの発展によって医療の人材不足は解決できるか」
・工学Bグループ
 「日本の重要文化財は,自然災害に強いのか」
 「3Dプリンターで建築された家に住むことは可能か」
・医療Cグループ
   「ニンニクで認知症を予防できるか」
   「薬剤師が在宅医療に参加することで,供給は需要に追いつくのか」
・医療Dグループ
   「がんは完全に治せるのか!?」
   「白衣の天使の笑みは患者の治療薬になりうるのかーNK細胞を添えてー」
・人文科学Eグループ
   「より良い外国語のコミュニケーションツールはあるのか」
   「エスペラント(人工言語)は共通言語となりうるか」
・社会科学Fグループ
   「インドネシアは首都を移転すべきかー多方面からの分析による国家情勢-」
   「教育格差とゆとり教育ー国家はその裏に何を目指したか-」
・教育科学Gグループ
   「『働き方改革』は教師の負担を軽減するのか」
   「グローバル人材を育成するために海外の教育制度を取り入れるべきか?」
・生活科学Hグループ
   「ナチュラルウエディングは人を幸せにするのか?」
   「私たちの力で食品ロスはどれくらい減らせるのか」



2回目のSDGsセミナーが行われました。

1月23日(木),先週に続いてSDGs研究グループF班のセミナーが行われました。
講師としてお越しいただいたのは,大塚ホールディングス株式会社CSR推進部の
坪井悦子先生,北岡尚子先生,広報部 鈴木成生先生 に加えて,大塚製薬株式
会社 能力開発研究所のバルケイト・サラ先生です。

セミナーではまず,SDGsの現況や,大塚グループの企業理念とSDGsへの取り組み
などをお話しいただきました。続いて,私たちF班は,「エネルギーをみんなに そして
クリーンに」と「つくる責任 つかう責任」に分かれて,ワークショップに取り組みました。
私たちは,SDGs課題の「問題点」「解決アクション」「望む結果」について,意見を出し
合い,講師の先生方からもたくさんのアドバイスをいただきました。

生徒の感想文をいくつか紹介します。

・今日,最後にお話しになった言葉が印象に残っています。それは,「SDGsに
 決められていること以外はしてはいけないのか,いやそうではない」ということです。
 「創造」とは新しいものを自分でつくることです。他人がやっていることを模倣
 するだけではなく,自分でSDGsについてできることを考え,実践していっても
 いいんだなと思いました。

・日本が現在SDGsで達成できている項目は2つしかない事実に愕然としました。
 私の日常の生活では,何も不便に思うことはなかったからです。しかしそれは
 自分が周りのことを見ていない,SDGsを人任せにしているからだと気づきました。
 これからは世界がSDGs達成のために力を合わせる時代が来ます。自分も
 「誰かがしてくれる」と考えずに、「自分は何ができるか」について調べて,行動に
 移していきたいと思います。

・今回のセミナーで,大塚グループがSDGsにどのように取り組んでいるかを知る
 ことができ,大変勉強になりました。私は,2年後にはもう成人年齢になります。
 SDGsの課題解決に向けて,ただ方策を考えて終わるだけの年齢ではないと
 改めて認識することができました。



   

SDGsについてのセミナーが行われました。

本校1学年では,クエスト講座として,3学期はSDGsについて
学習しています。

本日は,F班の教室に,阿波銀行経営統括部様に
お越しいただき,阿波銀行のSDGsへの取り組みについて
お話を聞かせていただきました。

なおF班は,SDGsの「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」と
「つくる責任 つかう責任」についての研究を行っています。

本日の講義では,
①SDGsとMDGsについて
②日本のSDGsの状況について
③SDGsと企業の社会的責任であるCSRの違い
④阿波銀行のSDGsへの取組み
などについてお話をしていただいたあと,グループでの話し合いを
持ちました。

下記は,生徒の感想文の一部です。

・私はお話をお聞きするまで,金融機関とSDGsへの取り組みが
 結びつきませんでした。しかし,行員の方がSDGsのバッジを
 つけて接客をすることで,お客様も関心を持ち、それがSDGsの
 普及につながっていることを伺い,納得しました。

・3秒に1人の子どもが亡くなっている現実からMDGsがつくられ,
 それがSDGsに発展したことを全く知りませんでした。阿波銀行
 さんのされている「歯ブラシ回収プロジェクト」には是非協力を
 したいと思います。

・日本のフードロスや,マイクロプラスティックの廃棄量が,他国に
 比べて非常に大きいことが驚きでした。グループワークも大変
 楽しく行うことができました。


~世界へはばたく城東高校の皆様へ~


                     第3回クエスト講座
      日亜化学工業株式会社総合部門経理部第二課  原口 陽 先生
                   ~世界へはばたく城東高校の皆様へ~
       
 2019年12月19日木曜日に上記の演題でご講演いただきました。 

< 生徒感想 >
「会社に必要な人材は丈夫な身体をもちおおらかさがあり、好奇心旺盛な人ということを知ることができた。これらを知識として取り入れてこれからの生活・勉強に役立てていきたい。」

「仕事のアウトプット=仕事能力×語学能力というキーワードがとても印象に残った。私は語学能力をあげることの方が大切だと思っていたけれど違っていました。」
 



  
        

     
    
   

1年生企業研修Aコース(神戸税関・住友商事)

1年生は9月20日に企業研修に行きました。Aコースは神戸税関と住友商事に行きました。

生徒の感想(神戸税関)
 今回企業研修に参加して、インターネットで調べるだけでは知ることのできないものを見たり、聞いたりして学ぶことができました。
 神戸税関の担当区域には約7100kmの長い海岸線が含まれ、28の外国貿易港と5つの国際空港があるというのには、驚きました。国内の産業を守るために税関がとても重要な役割を果たしていることも学びました。ブランド物のバッグやキャラクターに似せたニセモノも見せていただいて、本当に似ていてだまされないように、買うときは気をつけなければいけないなと思いました。
 街頭キャンペーンを頻繁に行われている理由に、税関についてまずは知ってもらい、情報を提供してもらうためと挙げられていたのには納得しました。また、実際に地域の人からの情報提供で大量の麻薬を回収したという話には、驚かされました。私が最も印象に残っているのは、税関の仕事では、自分のすべての経験が役に立っているというお話です。これからの人生のために、今、たくさんのことを経験したいと思いました。今回のような貴重な体験もこれからに活かしていきたいと思います。



(住友商事)
 先日は企業研修でたくさんの大事なことを教えていただきありがとうございます。
 お話を聞いている中で、「どんな人に向いているか。」という話題になったときに、「語学力に長けている人。」という答えが返ってくると思っていました。グローバルに活躍する上で最も必要とされるのは「語学」だという固定概念があったからです。しかし、その返答は私の予想とは違った「信頼ができ、相手に思いやりをもてる人。」というものでした。これを聞いたとき、私は一番大事なものを忘れていたような気がしました。勉強するだけでは決して身につけられないものだと思いました。私の夢は通訳になることで、今それを実現するために努力しています。話を聞いてただ勉強ができる人でなく、より信頼され、より思いやれる人になろうと思いました。
 今回の企業研修では、大学進学や就職など自分自身の将来へのヒントを多く与えられました。どんな人になりたくて、どんなことを学べばいいのか、そのようなことが明確に見えてきました。10年後、20年後、私たちにヒントを与えてくれたように、誰かの将来の指針を示してあげられるような立派な人になれるように努力します。


1年生企業研修Bコース(JFEスチール・ベティスミス)

1年生は9月20日に企業研修に行きました。BコースはJFEスチールとベティスミスに行きました。

生徒の感想(JFEスチール)
 JFEスチールを訪れてまず驚いたのがその広さです。敷地内に大きな道路があり信号も整備されていました。1089万㎡で東京ドーム240個分と聞いてその規模にびっくりしました。世界一の製鉄所を訪れることができてとても嬉しかったです。熱延工場を見学させて頂きましたが、鉄の板が出来ている光景は始めて見ました。大きな音と熱風が吹き、すごい迫力で圧倒されました。鉄を運ぶトーピードカーに鉄が流される光景も印象に残っています。どろどろの鉄が流れる光景を初めて見ました。見るものすべて、驚くことばかりでした。会社について説明して頂き、私たちの質問に答えて頂く時間もとっていただけました。印象に残っているのは「量で勝てないなら質で勝つ」という言葉です。とても心に残りました。また、グローバルビジネスに対応するには語学力を高めること、しかし語学は道具であり、道具を使う人自身がいろいろな面で成長することが大切だということも学ぶことができました。今回学んだ多くのことをこれからの生活に役立てていきたいと思います。


生徒の感想(ベティスミス)
私は今までジーンズにそれほど興味はなかったのですが、知れば知るほど、歴史があって奥が深いなと感じるようになりました。世界でもトップレベルのデニムの洗濯技術が児島にあること、ジーンスは薬品と水と軽石と一緒に洗って色を落として加工することなど、今回の研修で初めて知りました。また、ベティスミスさんは元は制服を作る会社であったのが時代の変化に合わせて事業を変え、レディースジーンズがないことに着目して初めて開発した会社であることを知り、時代のニーズを読み取ることが必要であることを学びました。工場では丁寧に縫製するところも見させて頂きました。徳島県の池田町、三加茂町にも工場があることを知り、親近感がわきました。ストラップ作りも体験させて頂きましたが、ジーンズのはぎれから素敵な小物を作り、売り上げにつなげていることが、環境にも優しく会社にも利益をもたらすので、素晴らしいと思いました。これから服を着るときには作ってくれた人に感謝し、大切にしたいと思いました。また、企業の姿勢はこれからの生活に生かしていきたいと思いました。


1年生企業研修Cコース(大阪ガス・関西電力)

1年生は9月20日に企業研修に行きました。Cコースは大阪ガスと関西電力に行きました。

生徒の感想(大阪ガス・ガス科学館)
私は身近にあるガスはすべて石炭ガスなのだと今まで思い込んでいました。しかし,今回の企業研修に参加したことにより,ガスもLNGという環境に優しいよう考慮されたものを使っていることをはじめて知り,とても驚きました。また,そのLNGの冷熱を利用して他のものにも使えるので素晴らしいものだと思いました。私が一番印象に残ったことは,災害対策への様々な配慮です。ある程度の大きさの地震が起こると機能が停止するマイコンメーターや機械を人の目で一つ一つ丁寧に安全確認をする安全点検など信頼できることがたくさんありました。このようにしてお客さんから信頼を得ることはとても重要であると思いました。報告,連絡,相談を心がけていくことは今の私にも大切なことであると思うので,日々心がけていきたいです。教えていただいた前向きに新しいことにチャレンジし,周囲とコミュニケーションを大切にすることは,これからにも役立つ大切なことだと思います。他にも相手の意思を尊重しつつ,自分の意見を取り入れることはあまり耳にしたことのない大切な言葉だったので,とても納得しました。それらの大切な言葉を常に心にとめておき,積極的に行動できる人になろうと思いました。




生徒の感想(関西電力PR館エルクールさかいこう)
私は今使っている「電気」,これが無くなった生活を考えることができません。部屋の電気お風呂,洗濯など多くのことが不可欠です。そんな人々の生活を担った重要な仕事には責任感が強い人でなければ出来ないと思いました。私が印象に残っているのは実際に火力発電の中央制御室を見させて頂いたことです。現場を見ることでしか感じることが出来ない独特な緊張した空気感を肌で感じることが出来ました。ミスが大きな損害につながり,そして大きな被害になるかもしれない,そういった現場で働く人には責任も大きいと思います。また,会社を挙げて「時間外労働を0に,有給休暇を100%」に取り組んでおられるのは素晴らしいと思いました。仕事のことだけでなく働く人の家庭にまで気を配るのは難しいと思います。会社で「power with heart」を目標に熱い思いをもって一丸となっている姿は私たちも学校生活でクラス一丸になるなど見習っていくべきことだと思いました。今後少しずつでも自分のことについて考えていきたいです。

1年生企業研修Dコース(アース環境サービス・JT)

1年生は9月20日に企業研修に行きました。Dコースはアース環境サービスとJTに行きました。

生徒の感想(アース環境サービス)
 はじめに,アース環境サービスに到着して感じたことは,建物が個性的なデザインであることと建物の内外ともに清潔であったことです。また,入ってすぐに「シナプス」という社員の方々で制作した大きなオブジェもひときわ目をひきました。
 「アース」と聞いてまず思いついたのは殺虫剤の会社というイメージでしたが,アース環境サービスでは「食の安全・安心」をモットーに常にお客様のことを一番に考え,責任感を持って取り組まれていることが見学や説明を通じて感じ取ることができました。
 特に,医薬品及び食品関係で研究室を完全分離している点は,異物混入や防虫・防菌等で要求される高いレベルの検査を可能にしているのだと感じました。また,質疑応答の際に,社員の方から「この仕事は何かものを作っているのではなく,人々からの認知度は低いが,店舗などで食品が並んでいるのを見ると無事に安心・安全な食を提供できているのだという充実感があり,この仕事自体がCSR活動である」との言葉が印象に残りました。
 これらの貴重な経験を,これからの進路選択に生かし部活動や趣味と勉学の両立に励みたいと思いました。




生徒の感想(JT)
 はじめは「生命誌」とは何かもわかっていませんでしたが、研修を通して「生命誌研究館」の伝えたい「生きていること」について深く学び、考えることができました。研究職の方からチョウの食草についてレクチャーを受けましたが、そもそもチョウの幼虫が特定の植物を食べることさえ知らなかったので、チョウが前足で味見をしてから卵を産むという事実を知りとても驚きました。そのほかにも普段見ているだけではわからないようなことをいろいろ知れて面白かったです。様々な展示の中で特に印象に残っているのは扇の形をした「生命誌絵巻」です。一つの生命体が分かれて多種多様な生物が生まれ、今のようになったという長い長い生命の歴史を感じることができました。また、その長い歴史の中で見ると、人間はつい最近生まれたのだということを改めて考えさせられました。人は人だけで生きているのではないと実感しました。これから先、多種多様な生物たちとうまく関わりあい、共に生きていくことを大切にしていきたいと思います。

1年生企業研修Eコース(シャープ・積水ハウス)

1年生は9月20日に企業研修に行きました。Eコースはシャープと積水ハウスに行きました。

生徒の感想(シャープ)
 シャープミュージアムの見学は驚きで始まり、驚きで終わりました。自分では思いつかないような発想ばかりで、また、現在の家電の始まりはシャープの製品だったということを知り、シャープという会社がなければ、現在の当たり前が発明されていない可能性があると思うととても感動しました。 どの製品よりも良いものにするために小型化したり、新しい機能をつけたりと創意工夫がされていて、見ていて興味が尽きませんでした。特にファンや掃除機に生物の知識を応用している製品はとても興味深かったです。私は将来、医療の職につきたいと思っていますが、どの科目を選択し、学んでも自分の将来に生かされる知識だと考えるようになったので、多くの知識を日々取り入れていきたいです。




生徒の感想(積水ハウス)
 積水ハウスでは、家の構造ばかりではなく、暮らしやすい世の中にするための工夫をたくさん知ることができました。1番印象に残ったのは、お年寄り体験です。お年寄りになると、自分が思っている以上に大変だと気づきました。このように,相手の立場に立って考えてもの作りする会社は魅力的だと思いました。私たち高校生にも何かできることはあるのか、自分がいろいろな立場に立ったとき、小さなことでも考えていきたいです。

1年生企業研修Fコース(京セラ・島津製作所)

1年生は9月20日に企業研修に行きました。Fコースは京セラと島津製作所に行きました。

生徒の感想(京セラ)
 セラミックと一言で言っても様々な種類があることを知りました。鉱物の粉末を使って成形し焼いて研削する。詳しい作り方もよく知らなかったのですが,使う鉱物によってできる製品の性質に差が出ると聞いて,セラミックは想像していたよりも奥が深いのだなと思いました。
 京セラではセラミックを使って,自動車部品,医療用製品など様々な製品をつくっていると知っていましたが,実際に説明を聞くと,想像以上に種類が多く,その上細かい部品が多くて驚きました。
 最近ではセラミックと金属などを組み合わせた原料やそれらを融合させる技術の開発にも力を入れていると知り,将来,今よりもずっと良い製品がつくられるかもしれないと少し楽しみになりました。セラミックは金属よりも丈夫な分,費用がかかり,完成させるのに時間がかかるということに驚きました。それゆえに様々な事業を展開して他社との競争に負けないようにするのが大切なのだと思いました。お話の中に,工場では粉が舞っていたり,気温が高かったりと大変な環境で働いている方もいらっしゃるということで,改めてセラミック製品だけでなく他の商品も誰かの苦労の上にできあがっているのだなとしみじみと感じました。この研修で感じたことを友人や知人に話し共有したいと思います。


生徒の感想(島津製作所)
今回の企業研修があるまで,島津製作所がどのような会社なのか知りませんでした。しかし,研修に伺って,企業の歴史,社内の様子などのお話をしていただいたり,製品の紹介をしていただいたりして,島津製作所はとても素敵な企業だなと感じました。まず最初に「御好次第何品ニテモ製造仕候也」という言葉が印象に残りました。その言葉通り,島津源蔵さんは軽気球の飛揚を成功させたり,GSバッテリーを開発したりと様々な製品を作り出していて,どんなニーズにでも応えてしまうところがすごいと思いました。ショールームで紹介していただいた製品は興味深いものばかりでした。液体クロマトグラフィーの機械と質量分析器はプールいっぱいに水を入れ,耳かきのひとさじ分のコーヒーを入れてかき混ぜたものの中から,カフェインが入っていることが分かると聞き,精度の高さに驚きました。分子のレベルまで調べて分析できる機械が多く,見ていてとても面白かったです。ガスクロマトグラフィーでは,ワインの香気成分なども分かると知り,香りにもちゃんと成分があって,それが分かってしまうのは面白いなと思いました。職場の働きやすさも魅力の1つでした。女性の活躍,休暇の充実,残業の少なさ,など,評価されている点も多く,社員の方からするととても嬉しいことなのではないかと思いました。今回はたくさんのことを知ることができました。仕事の効率を上げるには,環境も大事だということ,様々な分野で島津の製品が活躍していること,周囲に目を向けているからこそだと感じました。私も周囲に気を配り,考え,挑戦していきたいと思います。


1年生企業研修Gコース(大阪取引所・日本銀行大阪支店)

1年生は9月20日に企業研修に行きました。Gコースは大阪取引所と日本銀行大阪支店に行きました。

生徒の感想(大阪取引所)
 今回の企業研修を通して「株式」というものが身近に感じられるようになりました。株式とはどういうものであるのか,中学校で学習して知っていたつもりになっていましたが,お話を聴いて,私が思っている以上に深いものがあると感じさせられました。また,とても分かりやすく説明をして下さったので,より理解を深めることができました。私が一番驚いたことは,大阪取引所で1日に10兆円ものお金が動くということです。日本にあるお金のカギを大きく握っているのだと知ると同時に,そのような巨額のお金が動くことで,日々仕事をされている皆さんの責任感の強さが目に見えて伝わってくる感じがしました。私も将来,仕事をすることにやりがいを持ちたいと思いました。また,実際に見せて下さったハンドサインがとても面白く,印象に残っています。株式の売買に対しての工夫が昔からあったのだと知り,ますます興味が湧きました。株式について,よく知ることができたので,社会人の階段を一歩登ることができたと思います。これから「株式会社」という文字を目にするたびに,今回学んだことを思い出し,今後に繋げていきたいと思います。




生徒の感想(日本銀行大阪支店)
 今回の企業研修を通して,改めて銀行のすばらしさや大切さを感じることができました。銀行はお金を扱う場所だというイメージだけがありましたが,想像以上に銀行の仕事にはいろんなものがあり,とても驚きました。また,偽札が出回らないようにするために,気づかないくらいに細かく作られているお札を見て,普段何気なくお札を使っていますが,安心してお札を使えているのは,このおかげなのだなと感心しました。また,災害が起きたとき,泥まみれの傷んだしまったお札を1枚1枚広げて,交換したというお話を聞いて,日本銀行で働いている皆さんのお金に対する熱意が身に染みて伝わってきました。私も将来、自分が就いた仕事に熱意を持って取り組めるような大人になりたいと思いました。一番印象に残っているのは,傷んだしまったお札は,切り刻んでトイレットペーパーや部屋の壁に使うことができるということです。環境面にまで気を配りながら,仕事に一生懸命取り組むという姿にとても心を惹かれました。


1年生企業研修Hコース(JICA関西・WHO神戸センター)

1年生は9月20日に企業研修に行きました。HコースはJICA関西とWHO神戸センターに行きました。

生徒の感想(JICA関西)
JICA関西さんの,世界各国から研修員の受け入れをされているところや,国際協力に海外協力隊として市民が参加できることに魅力を感じました。私は今まで開発途上国で起こった問題はあまり関係が無いと思っていました。しかし,遊川さんからのお話から,私たちの生活は開発途上国に大きく依存しているということを知り,国際協力の暖かさを知りました。国際協力は主要国が開発途上国にするものだと思っていましたが,東日本大震災のとき,ほとんどの国が日本を支援してくれたというお話を聞き,国際「協力」という文字通り,一方的なものではなく,支援した国が困っているときには返ってくるものだと分かりました。私は今の生活している環境から抜け出すということが,とてもこわいと思ってしまうので,海外に行くことの楽しさを少しでも知りたいと思い,企業研修でJICA関西さんに行くことにしました。遊川さんのお話から,外国へ行くことで自分自身を振り返ることができた,成長できた,自身の可能性に蓋をしてはいけない,という外の世界を感じることの重要性を学びました。海外へ出て行くことの大切さや楽しさを知ることができました。




生徒の感想(WHO神戸センター)
WHO神戸センター私は,元々世界の様々な国に興味を持っていたので,今回の説明で「世界の人々の健康」に関してのお話をお聞きすることができ,とても有意義な体験ができたと思います。日本に住んでいると,特に不自由することなく生活を送ることができますが,世界的に見て考えてみると,想像以上に不自由な生活を送っている人が多いと聞き,とても驚きました。説明の中には,「病気の予防だけでなく,もしその病気になってしまったらどうするべきかといった病気に関する教育も必要である」という言葉がありました。私はこれを聞いたとき,深く同意しました。予防と教育を同時に進めることで,予防方法に関する知識も増え、病気になってしまったとしても,より早く効率よく治療することができ,それが世界の人々の健康に結びついていくと思いました。 私はこの貴重な経験を通して,より一層、世界全体に関しての興味が強くなりました。この経験を,今後の文理選択や職業選択に生かしていこうと思います。


1年生企業研修Aコース(神戸税関・住友商事)

1年生は9月20日に企業研修に行きました。Aコースは神戸税関と住友商事に行きました。

生徒の感想(神戸税関)
 今回企業研修に参加して、インターネットで調べるだけでは知ることのできないものを見たり、聞いたりして学ぶことができました。
 神戸税関の担当区域には約7100kmの長い海岸線が含まれ、28の外国貿易港と5つの国際空港があるというのには、驚きました。国内の産業を守るために税関がとても重要な役割を果たしていることも学びました。ブランド物のバッグやキャラクターに似せたニセモノも見せていただいて、本当に似ていてだまされないように、買うときは気をつけなければいけないなと思いました。
 街頭キャンペーンを頻繁に行われている理由に、税関についてまずは知ってもらい、情報を提供してもらうためと挙げられていたのには納得しました。また、実際に地域の人からの情報提供で大量の麻薬を回収したという話には、驚かされました。私が最も印象に残っているのは、税関の仕事では、自分のすべての経験が役に立っているというお話です。これからの人生のために、今、たくさんのことを経験したいと思いました。今回のような貴重な体験もこれからに活かしていきたいと思います。




(住友商事)
 先日は企業研修でたくさんの大事なことを教えていただきありがとうございます。
 お話を聞いている中で、「どんな人に向いているか。」という話題になったときに、「語学力に長けている人。」という答えが返ってくると思っていました。グローバルに活躍する上で最も必要とされるのは「語学」だという固定概念があったからです。しかし、その返答は私の予想とは違った「信頼ができ、相手に思いやりをもてる人。」というものでした。これを聞いたとき、私は一番大事なものを忘れていたような気がしました。勉強するだけでは決して身につけられないものだと思いました。私の夢は通訳になることで、今それを実現するために努力しています。話を聞いてただ勉強ができる人でなく、より信頼され、より思いやれる人になろうと思いました。
 今回の企業研修では、大学進学や就職など自分自身の将来へのヒントを多く与えられました。どんな人になりたくて、どんなことを学べばいいのか、そのようなことが明確に見えてきました。10年後、20年後、私たちにヒントを与えてくれたように、誰かの将来の指針を示してあげられるような立派な人になれるように努力します。


1年生企業研修Bコース(JFEスチール・ベティスミス)

1年生は9月20日に企業研修に行きました。BコースはJFEスチールとベティスミスに行きました。

生徒の感想(JFEスチール)
 JFEスチールを訪れてまず驚いたのがその広さです。敷地内に大きな道路があり信号も整備されていました。1089万㎡で東京ドーム240個分と聞いてその規模にびっくりしました。世界一の製鉄所を訪れることができてとても嬉しかったです。熱延工場を見学させて頂きましたが、鉄の板が出来ている光景は始めて見ました。大きな音と熱風が吹き、すごい迫力で圧倒されました。鉄を運ぶトーピードカーに鉄が流される光景も印象に残っています。どろどろの鉄が流れる光景を初めて見ました。見るものすべて、驚くことばかりでした。会社について説明して頂き、私たちの質問に答えて頂く時間もとっていただけました。印象に残っているのは「量で勝てないなら質で勝つ」という言葉です。とても心に残りました。また、グローバルビジネスに対応するには語学力を高めること、しかし語学は道具であり、道具を使う人自身がいろいろな面で成長することが大切だということも学ぶことができました。今回学んだ多くのことをこれからの生活に役立てていきたいと思います。


生徒の感想(ベティスミス)
私は今までジーンズにそれほど興味はなかったのですが、知れば知るほど、歴史があって奥が深いなと感じるようになりました。世界でもトップレベルのデニムの洗濯技術が児島にあること、ジーンスは薬品と水と軽石と一緒に洗って色を落として加工することなど、今回の研修で初めて知りました。また、ベティスミスさんは元は制服を作る会社であったのが時代の変化に合わせて事業を変え、レディースジーンズがないことに着目して初めて開発した会社であることを知り、時代のニーズを読み取ることが必要であることを学びました。工場では丁寧に縫製するところも見させて頂きました。徳島県の池田町、三加茂町にも工場があることを知り、親近感がわきました。ストラップ作りも体験させて頂きましたが、ジーンズのはぎれから素敵な小物を作り、売り上げにつなげていることが、環境にも優しく会社にも利益をもたらすので、素晴らしいと思いました。これから服を着るときには作ってくれた人に感謝し、大切にしたいと思いました。また、企業の姿勢はこれからの生活に生かしていきたいと思いました。


京都大学オープンキャンパスに参加しました

 

 

2019年8月8日,9日 京都大学オープンキャンパスに参加しました。

 

模擬授業やキャンパスツアー等に参加し,実際の大学の授業や,普段知ることのできない現役大学生の声を聞くことができ,充実した研修となりました。

 

参加者 8月8日 38人, 8月9日 33人

 


生徒の感想・・・一部抜粋

 

・医学部人間健康科学科の学部説明会では, 30 種類以上の体験ブースが有りどのブースも大学のオープンキャンパスにいることを忘れ るくらい実際の仕事に近い体験をすることができました。

 

・薬学部では授業内容は難しかったが京都大学での研究内容がわかった。また,私が見たこともない実験器具を使って,タンパク質を結晶化させる実験をして,さらに興味が湧いた。

 

・工学部地球工学科や教育学部の説明会に 参加することができ,視野が広がった気がした。今後の進路選択にいかしていきたい。

城東高校課題研究英語発表会が開催されました

7月20日(土)本校3年生人文社会コースの生徒による英語の課題研究発表会がとくぎんトモニプラザで開催されました。城東生,保護者,中学生,海外留学生,一般の方などたくさんの方々がお越しくださり,大いに盛り上がりました。

3年生の生徒たちは,6つのグループに分かれて,昨年度クエストの時間に1年間かけて課題研究したものをさらに内容を深めながら英語に直していきました。そして,効果的なプレゼンテーションについて,先生に教えてもらったり,お互いに助言し合ったりしながら当日を迎えました。どのグループも努力が実を結び,素晴らしいプレゼンテーションとなりました。各発表の後の質疑応答では,フロアからたくさんの意見や質問があり,会場は熱気に包まれました。最後には,徳島県教育委員会グローバル・文化教育課グローバル人材育成担当寺澤昌子班長からの講評がありました。丁寧な助言をいただき,次のステージへとステップアップしていくための大きな励みとなりました。

閉会式の後,各グループに分かれて,希望者によるディスカッションが行われ,ここでも活発な意見交換がなされました。

 

 

 

 

     
     
     
     

 

 

 

「大塚製薬理念と実証~現在の高校生に求めること」


              第2回クエスト講座
    大塚製薬株式会社 浜本光生先生、バルケイト・サラ先生による
      「大塚製薬理念と実証 ~現在の高校生に求めること~」

 2019年6月20日(木)に上記の演題でお二人からご講演いただきました。




~生徒の感想より~
・『頑固な先入観』を捨て、何度失敗しても恐れず、常に新しいことに挑戦していく     
 ことの大切さを知った。
・改めて英語の勉強をきちんとしなくてはいけないと思った。また、目的意識を持っ 
 て取り組まなければならないことを学んだ。
・『怖いのは挑戦しないこと。5回失敗してもいいから、6回成功しよう』という言葉 
 が心に残っている。このことは私たちにとって部活も似ていると思う。何でも挑戦  
 してみようと思う。
・英語を単に勉強するだけでなく、使えるように身につけなければいけないと思った。

1年生第1回クエスト講座がありました

 6月18日(火)5・6時間目に1年生第1回クエスト講座(大学)がありました。大阪大学大学院国際公共政策研究科教授 松繁寿和先生から『グローバル化する社会で高校生に求められる力とは~なぜ課題探究型学習が必要か~』という演題でご講演いただきました。教授のお話に生徒達は真剣に耳を傾け、懸命に内容のメモをとっていました。

 

 
生徒の感想・・・一部抜粋

・今日の講演を聞いて、僕の視野がどんなに狭いものであったか思い知らされました。『グローバル化』という言葉は、今までに何度も聞いたことありましたが、それが今現在進行し、しかも、日本はそれに1歩も2歩も遅れをとっていることを知らなかったのでびっくりしました。僕は、これからの将来のためにいろんな人とコミュニケーションをとれるようになり、たくさんの知識や広い視野を持って、自ら進んで物事に取り組んでいけるような人になりたいです。

・グローバル化を考えたとき、初めは外国との文化交流のことしか考えられなかった。でも、今回の講演を聞いて少し見方が変わった。日本は島国で、外との交流が少ないのでコミュニケーションをとる能力が低いのではないかと思った。でも今、世界と対抗するためには世界のことをさらに知り、未来を考えて行動していかなければならないと気付いた。もっと世界中で起こっていることに興味を持ち、多様な視点から物事をみることを心がけようと思った。

・日本の企業は技術面で優れているということをよく聞くのに、外国の企業の製品の方が世界的にみてよく使われているということが分かって、コミュニケーション能力がいかに大切なのかを実感した。世界のニーズを考慮して『世界を知る』ということが必要なのだと思った。

また、その後の座談会でもたくさんの生徒が参加し、松繁教授から貴重なお話をお聞きすることができました。