総合的な探究の時間

1年生企業研修Fコース(京セラ・島津製作所)

1年生は9月20日に企業研修に行きました。Fコースは京セラと島津製作所に行きました。

生徒の感想(京セラ)
 セラミックと一言で言っても様々な種類があることを知りました。鉱物の粉末を使って成形し焼いて研削する。詳しい作り方もよく知らなかったのですが,使う鉱物によってできる製品の性質に差が出ると聞いて,セラミックは想像していたよりも奥が深いのだなと思いました。
 京セラではセラミックを使って,自動車部品,医療用製品など様々な製品をつくっていると知っていましたが,実際に説明を聞くと,想像以上に種類が多く,その上細かい部品が多くて驚きました。
 最近ではセラミックと金属などを組み合わせた原料やそれらを融合させる技術の開発にも力を入れていると知り,将来,今よりもずっと良い製品がつくられるかもしれないと少し楽しみになりました。セラミックは金属よりも丈夫な分,費用がかかり,完成させるのに時間がかかるということに驚きました。それゆえに様々な事業を展開して他社との競争に負けないようにするのが大切なのだと思いました。お話の中に,工場では粉が舞っていたり,気温が高かったりと大変な環境で働いている方もいらっしゃるということで,改めてセラミック製品だけでなく他の商品も誰かの苦労の上にできあがっているのだなとしみじみと感じました。この研修で感じたことを友人や知人に話し共有したいと思います。


生徒の感想(島津製作所)
今回の企業研修があるまで,島津製作所がどのような会社なのか知りませんでした。しかし,研修に伺って,企業の歴史,社内の様子などのお話をしていただいたり,製品の紹介をしていただいたりして,島津製作所はとても素敵な企業だなと感じました。まず最初に「御好次第何品ニテモ製造仕候也」という言葉が印象に残りました。その言葉通り,島津源蔵さんは軽気球の飛揚を成功させたり,GSバッテリーを開発したりと様々な製品を作り出していて,どんなニーズにでも応えてしまうところがすごいと思いました。ショールームで紹介していただいた製品は興味深いものばかりでした。液体クロマトグラフィーの機械と質量分析器はプールいっぱいに水を入れ,耳かきのひとさじ分のコーヒーを入れてかき混ぜたものの中から,カフェインが入っていることが分かると聞き,精度の高さに驚きました。分子のレベルまで調べて分析できる機械が多く,見ていてとても面白かったです。ガスクロマトグラフィーでは,ワインの香気成分なども分かると知り,香りにもちゃんと成分があって,それが分かってしまうのは面白いなと思いました。職場の働きやすさも魅力の1つでした。女性の活躍,休暇の充実,残業の少なさ,など,評価されている点も多く,社員の方からするととても嬉しいことなのではないかと思いました。今回はたくさんのことを知ることができました。仕事の効率を上げるには,環境も大事だということ,様々な分野で島津の製品が活躍していること,周囲に目を向けているからこそだと感じました。私も周囲に気を配り,考え,挑戦していきたいと思います。