総合的な探究の時間

第1学年 「職業人に聴く」講座

令和6年2月15日(木)に「職業人に聴く」講座が行われました。7講座に分かれて、それぞれ講師の先生をお迎えし、お話を伺う機会を得ました。今回の講座では、経済産業省(本校卒業生 磯口様)、徳島県薬剤師会、阿波銀行、徳島県国際交流協会、富士通JAPAN、徳島経済研究所、徳島県看護師協会の皆様に大変お世話になりました。お忙しいところをご来校いただき、ありがとうございました。生徒の感想を一部掲載します。(【 】は参加した講座名)

・今回の講義では、「ゴジラが来たらどうしたらいいか」という問いから始まり、様々な視点で多様な課題が存在しており、その課題に応じて国の省庁が対応していることや各省庁の大まかな役割を具体的に理解することができました。磯口さんが携わったお仕事の中で、福島の復興を考えるためにコンビニ3社の社長が集まって互いに協力して社会課題の解決に向かうというアイデアがすごく素敵でした。また、福島の処理水についても、国際的な課題であり、そういった社会問題の解決には、ただ1つ明確な答えへの道筋があるというのではなく、多方面からの視点と思考力がとても重要だと今回の講義で強く実感しました。さらに、磯口さんの考える「勉強の意義」について伺い、勉強のモチベーションが上がったように感じます。自分の将来の理想像を確立して日々学んでいこうと思います。【経済産業省】

 

 

 

 

 

 

・薬局で薬が処方される過程での苦労を伺い、ありがたみを感じた。薬物を取り扱う上で調剤や服用における相互作用や併用による副作用、有害事象など、人命に関わる仕事をする責任の上で多忙な業務をこなす薬剤師という仕事の大変さを知った。AIの導入により機械化が進む中で、これからの薬剤師の資質として求められることは、個人個人に寄り添うことができる力だと考える。薬学に対しての知識を持っていない人や高齢者に対して、丁寧に説明を行うことができ、病気を抱える人に親身になって対話し、処方を考えることができる人が重宝され、多くの人の助けになるだろう。患者に寄り添った上で、正しい処方ができるように努力していきたい。【徳島県薬剤師会】

 

 

 

 

 

 

・今回の講義で、銀行の仕組みについて学ぶことができた。お金の貸出や預金を繰り返すことで、世の中で使えるお金が増えるということはとても意義深いことだと感じた。阿波銀行はSDGsに関連する活動を数多く行っていることを知った。特に「エコノミクス甲子園」に興味を持ち、参加してみたいと思った。銀行には多様な仕事があり、テラー(銀行の良さをしってもらう仕事)、融資(貸出を行う)、法人営業(経営者のサポート)、マネーアドバイザー(ライフプランの実現をサポートする仕事)など様々で、どの仕事もお客様との信頼関係が大切であると分かった。就職するには、経験、素直さ、信用が大切であると伺い、色々なことにチャレンジして人生経験を積もうと思う。【阿波銀行】

 

 

 

 

 

 

 ・在住外国人の方々の相談を受けて、その問題を解決したり、日本語上達のための日本語教室を開いたりしていて、徳島に住んでいる外国人にとって、なくてはならない場所であることが分かりました。私は将来、何かの形で人と関わる仕事をしたいと思っています。その上で大切なことはコミュニケーションだと考えていて、小さな子どもから年配の方まで様々な人と関わらなければいけないと思います。同じ日本人でも世代が違うとコミュニケーションをとることに不安を感じるので、その相手が外国の方であればなおさら不安に思っていました。しかし、今回の講座を聴いて、「相手との共通点を見つける」ということが大切だと分かりました。日本人でも外国人でも相手との共通点を見つけると距離を近づけることができるとおっしゃっていたので、そのことを忘れないようにしたいです。また、実際にベトナム出身の方のお話を伺い、文化の違いや言葉の壁で多くの外国人が困っていることが分かりました。文化や言語の違いに関わらず、助け合いながら生きていくことができる社会にしていきたいと思いました。【徳島県国際交流協会 】

 

 

 

 

 

 

・今回の講義で大きく3つのことを学ぶことができました。1つ目は富士通の概要についてです。情報システムに主に取り組んでいて、社員の発想力や懐疑的思考力をもとに、ものづくり開発を行っていると分かりました。2つ目は生きる上で大切なことです。それは、遊び心をもって何事にも取り組んでいくことです。講師の先生がおっしゃっていた妄想力というものは、何事も楽しむという遊び心があってはじめて生まれると思いました。勉強や運動、何に関することであっても遊び心をもって取り組んで生活したいです。3つ目は、将来の進路に関することです。講師の先生方の中に、本校の卒業生の方がいらっしゃいました。私は将来情報系の学部に進学し、システムエンジニアになりたいと思っています。そこで、大先輩のお姿を拝見し、自分の将来の指標となりました。これからの時代は、Chat-GPTなどAIがさらに発展し、自分たちの生活をよりよいものにしていくことができることを学んだので、今後は自分自身が生成AIを活用し、生活をより充実したものにできるように努力していきたいと思います。【富士通JAPAN】

 

 

 

 

 

 

・人口減少や過疎化が顕著に進み、徳島はあれもこれもだめだと勝手に決めつけていたが、この講座に参加して、経済や生活面において予想以上に充実していることに気がついた。日本経済への影響力の高い地元企業があることや、給与水準が全国上位にあり、医療体制は全国トップクラスである点においても、徳島は安心して暮らすことができる場所であると思う。だが、人口は大幅に減っており、その理由の一つに、若い女性(男女共に移動しているが、女性の割合の方が多い)が県外に移動していることが挙げられる。講師の先生から、女性が希望を持てる職業は都市部に集中していて、地方にはないことも要因だと伺った。徳島にある魅力的な職業を県民に知ってもらうことが大切だと思った。講師の先生の「自分から見て『すきな徳島』を客観的に見て『すてきな徳島』にしていきたいという言葉も印象に残った。徳島には他県にはない魅力がたくさんある。それを県民が理解し、自信をもっていくことが今一番大切だと思った。【徳島経済研究所】

 

 

 

 

 

 

・仕事内容や試験の仕組みについて具体的に知ることができました。「心に残っているエピソード」の中で、「長生きするための治療だけではなく、患者に寄り添った適策を導くことが大切」という話がとても考えさせられました。判断力、コミュニケーション能力、観察力などはチーム医療だけではなく、私生活にも役立つと思ったので、高校生のうちに身につけておきたいと思いました。また1人で約20人の患者を受け持ち、勤務時間も長いため、体力が欠かせないと思いました。現代社会は人工知能が台頭してきており、人間同士の精神的なつながりが希薄になっているからこそ、今の時代に看護師は必要な職業だと思いました。協会では、高校生を対象とした講座や看護体験があると伺ったので、参加してみたいと思いました。【徳島県看護師協会】