総合的な探究の時間

クエスト(令和5年度以前)

一年生 クエスト 第2回SDGsカードゲーム・ワークショップ

11月18日(木)、先週に引き続き、一般社団法人 watas 代表、SDGsカードゲーム公認ファシリテーターでもある岸田侑さんにお越しいただき、SDGsカードゲームによる講演をしていただきました。今日は103HRと105HRが2030年の世界を見据えた持続可能な社会の実現に向け、SDGsカードゲームに取り組みました。

以下、講演を聴いての感想

・私たちのグループでも、経済成長と環境、社会情勢の三つの項目のバランスを取ることが出来ず、後半ではできるだけ三つの項目のバランスを取れるように考えてゲームを進めました。一人一人の行動が世界に影響を与えるのだということを、実感できました。

 ・最初思っていたよりも、ゲームは難しかったです。前半はプロジェクトを進めることに集中していましたが、後半はお金や時間が足りなくなって、交換してもらってばかりになりました。全員が自分の信念のまま行動していくと、なかなかうまくいかないのだなと思いました。自分がしていることが、何かを傷つけたり失ったりしている起点になっているのだと、難しいと感じました。でも、それを防ぐためにSDGsが必要であると理解することができました。

・カードゲームがどんなものなのかとても気になっていました。私の班はゴールが「悠々自適」で、「時間」のカードをひたすら集めなければなりませんでした。前半は自分が持っているプロジェクトを使ってどうやったら「時間」を集められるか考えていました。他の班のプロジェクトを見せてもらって、交換できそうなものがないか探しましたが、「時間」がもらえるプロジェクトカードがほとんどなくてすごく困りました。後半最後にゴールを達成できたのでうれしかったです。ですが、地球のバランスは悪く、経済が急激に伸びており、代わりに環境や社会はいまいちでした。それぞれの班が自分のゴールのために一斉に動くと世界は急激に変化してしまうなと思いました。

一年生 クエスト 第1回SDGsカードゲーム・ワークショップ

 11月11日(木)、一般社団法人 watas 代表、SDGsカードゲーム公認ファシリテーターでもある岸田侑さんにお越しいただきました。今日は102HRと107HRがSDGsについてゲーム形式で学ぶことの出来る「SDGsカードゲーム」を通して、2030年の世界という未来を見据え、持続可能な社会について自ら考え、各グループに設定された目標を達成できるようにクリアを目指しました。持続可能な開発目標がなぜ17個設定されているのか、またその下に、なぜ169個もの達成基準を規定しているのか、ゲーム形式で楽しく体験、理解することが出来ました。

 

以下、講演を聴いての感想

・今日はとても楽しくSDGsについて学べました。1つの国だけが頑張るのではなく、みんなで協力して目標達成に向けて行動することが大切なことが分かりました。難しいことだとは思うけど、若い世代である私達が何か先陣を切って行動できるようなことがあればいいなと思います。

・今日ワークショップを体験して全ての国が一致団結して同じゴールに向かっていくのはとても難しいことだと分かった。目標を達成するために支払わなければならないコストもあるし、そのために発生する問題もあることが分かった。持続可能な社会にするためにも、この難しい問題にトライしていくことが大事だと痛感できた。

・今SDGsについて調べているが、どのようにSDGsができるかについては知らなかったのでいい勉強になった。SDGsのゲームをすることによって楽しみながらSDGsについて学べた。前半は自分のゴール達成ばかり考えていたが、後半では経済・環境・社会のバランスを考えて行動するようにした。また、後半ではゴールも達成できて他のチームに貢献しようと思った。自分のささいな行動がこんなにも環境に影響を与えるんだととても驚いた。

2年生 クエスト・探究活動③

10月28日(木),徳島大学の先生方をお招きし,探究活動の中間発表会を行いました。

これまで進めてきた課題研究を発表し,相互評価を行い,先生方からたくさんのご助言をいただきました。

大変勉強になりました。ありがとうございました。

各チームが探究するSDGsのテーマは下記のとおりです。

当日アドバイスをいただいた先生方のお名前も掲載させていただきます。

 

Aチーム【貧困をなくそう】【飢餓をゼロに】【すべての人に健康と福祉を】

ご助言 岡久 玲子先生(徳島大学 医学部)

 

Bチーム【すべての人に健康と福祉を】

ご助言 岩田 貴先生(徳島大学 教養教育院)

 

Cチーム【質の高い教育をみんなに】【平等と公正をすべての人に】

ご助言 饗場 和彦先生(徳島大学 総合科学部)

 

Dチーム【ジェンダー平等を実現しよう】【人や国の不平等をなくそう】

ご助言 矢部 拓也先生(徳島大学 総合科学部)

 

Eチーム【安全な水とトイレを世界中に】【住み続けられるまちづくりを】【つくる責任 つかう責任】

ご助言 山口 裕之先生(徳島大学 総合科学部)

 

Fチーム【エネルギーをみんなに そしてクリーンに】【産業と技術革新の基盤をつくろう】

ご助言 久田 旭彦先生(徳島大学 理工学部)(オンライン)

 

Gチーム【働きがいも経済成長も】【気候変動に具体的な対策を】

ご助言 渡部 稔先生(徳島大学 教養教育院)

 

Hチーム【海の豊かさを守ろう】【陸の豊かさも守ろう】

ご助言 南川 慶二先生(徳島大学 教養教育院)

一年生 クエスト講座(academic)講演テーマ『「覚えること」から「問いかけること」へ』

10月21日(木)、徳島大学総合科学部教授の山口裕之先生にお越しいただきました。哲学がご専門の先生で、私たちが今勉強をする意義についてのお話や、論文や文章をまとめるコツなどを、資料を提示して分かりやすく講演をしていただきました。本日の先生のご講演を参考に、これからのクエスト研究の資料探しや文章作りに挑戦していきたいです。

以下、講演を聴いての感想

・「コピペ」と「きちんと引用」の違いをしっかり理解できていなかったと思いました。自分の問いを立てることの重要さがよくわかりました。いままでは自分の主観ばかりで感想文のようになっていたので、説得力のある答えを出せるように、自分の興味だけで問いを立てず、あえて反対の視点に立ったり、多くの資料を集め、本当の学問としての問いを見つけ自分の知識も増やしていきたいと思いました。

・今回の講演を聞いて一番興味深かったのは、「知識はお互いを支え合う体系となっている」というお話です。知っている知識だけではそれらが結びついてないと、ただの「雑学」となるが、それぞれをつなげていくと、一つ忘れても思い出せるという事をおっしゃっていてたのを聞いて、このことは今後の探究活動だけでなく、勉強でも生かせることではないかと思いました。

・”正しさ”という言葉について初めて深く考えた。事実と論理に基づいて、適切な判断を下すということが分かった。全員が意見を述べるならば、自分が正しいということをきちんと伝えようと思った。自分の問題意識を持ったことは今までにあまりなかったかもしれない。誰にとっても正当な考え方を示すことが大事だと思った。複数の情報源を利用して、自分の立場に一貫した意見にならないようにしたい。

2年生 クエスト・探究活動②

私たち2年生は,8チーム76班に分かれて,SDGsについての課題研究を行っています。

現在は,チーム内での中間発表に向けて,スライド作成を行っています。

タブレット端末を使った作業は難しいこともたくさんありますが,近日中に徳島大学の先生方にも

アドバイスをいただく機会がありますので,班で協力してさらに良いものにしていきたいです。

 

2年生 課題研究についてのオンライン講演会

7月19日(月)徳島大学教養教育院教授である渡部稔先生が「課題研究の進め方,まとめ方ー情報リテラシーを身につけようー」というタイトルで講演会をしてくださいました。テーマ設定,研究方法,研究のまとめ方,発表方法(スライド),論文のまとめ方についての具体的でわかりやすいお話だったので,今後の課題研究を進めていく上で,大変参考になりました。 

生徒の感想文より

・調べ学習で終わらせないよう意識していたけれど,自分たちのオリジナリティを出すことが必要であることを初めて知りました。そして,オリジナリティを出すには,インタビューやアンケート,フィールドワークなどインターネットや本からだけではなく,自分たちで根拠を探したり,実証したりしなければいけないとわかりました。今回のような課題研究をするときは,引用を多くしがちなので,あくまで参考程度にして,自分の文章がメインということを忘れないようにしたい。課題研究の進め方やまとめ方について大事な点を聞くことで,今自分たちがしている課題研究を見直すことができた。そして,渡部先生が実際に遺伝子組み換えの発表をしてくださったことで今後の活動に生かせそうです。

・このクエストの課題研究だけではなくて,SNSを日常的に使う私たちにとって情報リテラシーを身につけることはとても大切なことだと思うので,ネットの情報をうのみにしてはいけないということを改めて感じました。これから大学に進学したとしても,社会人になったとしても研修内容をスライドにまとめたりすることはたくさんあると思うので,今日,あらためて知ったことや初めて知ったことを参考にして取り組んでいきたいです。

一年生 クエスト講座(大学)SDGsについての講演会

6月24日(木)、私たちは鳴門教育大学高度学校教育実践専攻自然・生活系教科実践高度化コース准教授の坂本有芳先生にお越しいただき、講演をしていただきました。講演では、SDGsについて環境問題やジェンダー問題、経済格差などといった様々な観点から問題を取り上げてられていました。タブレットがスクリーンと画面共有されていたので、詳細な資料を手元で見ながら、先生の講演を聴くことができました。

講演の実際の様子

以下、講演を聴いての感想

・SDGsの達成状況が国際化レポートでまとめられていることや、点数化された結果がネット上に公開されていることを初めて知り、詳しく知りたいと思った。また、他国と比べてみたいとも思った。SDGsの説明の後にあった、先生の研究は、アンケートや実際に指導することを通して状況が改善されていて、自分の研究で生かしたい部分が多くあった。

・私が今できることは、行われている取り組みに参加することだと思った。まずは「食品ロス」の取り組みを日常生活の中で意識しようと思った。特に「不必要なものは買わない!」ということに気をつけていきたい。

・SDGsと聞くと、環境問題についてのことしか思い浮かばなかった自分でしたが、講座を聴いて、ジェンダー平等についてのことも意識するようになりました。私の家も、母に家事を頼りすぎているので、私も家事をもっと手伝っていくことで、SDGs解決に少しでも近づけると思いました。

・最初は「なぜSDGsが必要なのか」と疑問に思っていたが、SDGsを実行することで貧富の差を縮めたり、本来の世代を守ったりすることにつながると知り、私も自分のこととして考える必要があると思った。

 

1年生 クエスト・探究活動①

 私たち1年生は,これまでの先輩方にならい,SDGs(持続可能な開発目標)についての探究活動を行う予定です。今日のクエストでは,現在自分が興味を持っているSDGsのゴールについてグループで意見を出し合い,そのターゲットについてインターネットで内容を検索しました。次いで,そのゴールに向けて,現在行われている国内外の取り組みについても調べていきました。タブレットを用いて必要な資料を探したり,仲間と情報共有をすることにはまだまだ慣れませんが,いずれはパワーポイントを用いて発表原稿作成にも挑戦していきたいです。

2年生 クエスト・探究活動①

 私たち2年生は,昨年度後半より8チーム,76班に分かれてSDGs(持続可能な開発目標)についての探究活動を行っています。

Aチーム(貧困をなくそう・飢餓をゼロに・すべての人に健康と福祉を①)

Bチーム(すべての人に健康と福祉を②)

Cチーム(質の高い教育をみんなに・平等と公正をすべての人に)

Dチーム(ジェンダー平等を実現しよう・人や国の不平等をなくそう)

Eチーム(安全な水とトイレを世界中に・住み続けられるまちづくりを・つくる責任 つかう責任)

Fチーム(エネルギーをみんなに そしてクリーンに・産業と技術革新の基盤をつくろう)

Gチーム(働きがいも 経済成長も・気候変動に具体的な対策を)

Hチーム(海の豊かさを守ろう・陸の豊かさも守ろう)

 現在は,研究テーマを設定し,探究マップを作成中です。タブレットを利用して資料を検索したり,図書室で関連書籍を探すなかで,今後はスライド作成や,発表原稿をまとめる作業に入ります。班で力を合わせて頑張っていきたいです。

 

 

3年生・クエスト 『叡智の扉』

 昨年度,私たちはSDGs(持続可能な開発目標)の17のゴールを基に,まず8つのグループに分かれ,更に94の小班に分散して研究テーマを設定しました。そしてその研究結果は,今年5月に研究集録『叡智の扉』にまとめられました。

 現在は,その成果を活かして,一人一人が大学の志望理由書作成に取り組んでいます。これからの時代は,課題研究で経験したように,個人では解決が難しい問題も,チームでその解を導くことが大切になってくると聞いています。今後は,「環境」「国際問題」「科学技術」「医療・看護」などの現代社会における問題に対して,学友とのディベートや,いずれは小論文にも取り組んでいく予定です。

 

 

1年生クエスト・NIE(教育に新聞を)講座

6月3日(木),徳島新聞NIE・NIB推進室の寺西武士先生にお越しいただき,1学年対象のNIE(教育に新聞を)講座が開催されました。

当日は徳島新聞社様のご好意で,全員に6月2日(水)の朝刊が配布され,「高校生のための新聞の読み方~新聞を使って考える力を養う~」と題されたお話をお聞きしました。生徒の感想をいくつかご紹介します。

 

・私が1番心に残っていることは,関心のないことにも目を向けて「知ろう」とする態度がいかに大切かということです。これからは「ネット+1」の1として,新聞をはじめとした紙のメディアにも積極的に関わっていこうと思います。また,見出しにも注目し,要約のコツを学びたいと思います。また,批評を受け入れることで自分が成長できるということも教えていただきました。

・講座で配布された新聞を読んだだけでも,自分の知らない,また興味を引かれる情報がたくさんありました。さらに,新聞の見出しやリード文を考えることがどれだけ難しく,重要な仕事であるかを理解できました。スマートフォンひとつで自分の知りたい情報をすぐに入手できる現代で,新聞を読むメリットはあるのだろうかと思っていましたが,「関心のないことにも興味を向けるために新聞を読んでほしい」という言葉が最も印象に残りました。

・「新聞を読むとよい」とよく聞きますが,それはどうしてだろうという疑問を持っていました。しかし,新聞を読むことで社会の出来事を知るだけでなく,考える力や読解力が身につくことを学びました。また新聞の見出しや脇見出し,リード文といった構成についてお聞きし,こういった展開の方法は,今後意見を交わす中でも応用することができると思いました。私は今日の講座で学んだことを日常生活に活かしていこうと思います。

・この講座を聞いて1番大切だと思ったことは,大事なことは簡潔に述べるということです。私は今日,新聞の見出しのすごさを改めて感じました。なぜなら,900字前後の文章から最も重要な10文字程度のキーワードを提示し,私たち読者に伝わりやすいように紙面を作っているからです。寺西先生もおっしゃっていましたが,新聞は「究極の要約」だと思いました。私は普段,あまり新聞を読んでいません。ですが,今日の講座で学んだように,興味がある記事の見出しやリード文から少しずつ読んでいきたいと思いました。

・今の時代,デジタルで膨大な量の情報を得ることができますが,デジタルとアナログの使い分けも大切であるということが分かりました。また,ただ読むだけではなく,ニュースの背景や,自分と対立する意見,ニュースを読んで生まれた新たな疑問など,効果的な読み方を実践してみたいと思います。情報を集めるときは,ネットの情報プラスもうひとつ,新聞や本などのツールを利用していきたいと思います。これからは関心がなかった分野にも目を向けて,多様な情報にふれ,自分で考える力を養いたいと思います。

 

 

1年生が県庁舎見学に伺いました。

2020年3月17日(水),1年生希望者12名が徳島県庁舎見学に伺いました。

最初に,徳島県議会の傍聴席に案内していただき,続いて知事室も拝見しました。

その後,防災コースと労働コースに分かれ,県職員の方々から説明を受けました。

私たちの質問にも丁寧に答えていただきました。下記は,感想文の一部です。

このたびの見学は,県庁ふれあい室の皆様に大変お世話になりました。ありがとうございました。

【防災コース】

・私は今回初めて県庁の知事室や,議会の傍聴席に行きました。ここで私たち県民のためにたくさんの方が働いていると思うと,公務員の大切さを改めて感じました、防災コースでは,耐震シェルターや南海トラフ巨大地震連動の可能性などを教えていただき,私が今後,探究活動で取り組んでみたいと思うことがたくさん見つかりました。

・普段なら入ることのできない場所に入ることができ,貴重な体験をさせていただきました。実際に耐震シェルターを見ることができたり,徳島県がどのような対策を取っているのか知ることができたので良かったです。耐震診断についても初めて聞いたことだったので,印象に残りました。また,私の家も耐震診断してみたいと思いました。

・私は今回,シェルターが木造であることに衝撃を受け,命を守る材料がコンクリートだけではないことに気づきました。木造の建物を点検・改良することで,地震から命と住居を守るという話は最も印象に残りました。とても有意義な時間を過ごすことができました。

・県庁職員で構成された自衛消防組織があることに驚きました。また,災害時には「自助7割,共助2割,公助1割」のように組織をつくることで,円滑な防災ができることを知りました。他にも,SDGsや労働に関するお話が聞けて良かったです。これからの研究に活かします。


【労働コース】

・知事室等の見学はとても貴重な体験で,さまざまな知識を得ることができました。労働についてのお話もクイズ形式になっており,「そうだったんだ」と驚かされました。正しいことをしっかり知識として身につけられるようにしていきたいです。とても充実した1日となりました。

・私は徳島県で燃料電池パトカーが導入されていることを初めて知りました。これからも,徳島県が全国に先駆けて脱炭素化事業を進めていってもらいたいと思いました。県庁は防災設備が整っており,周辺地域の人々の避難所となっていることも知りました。11階から見た街の景色もきれいで,興味深かったです。

・労働コースのミニ講座では,最低賃金についてなど,知らなかったことをたくさん教えていただきました。この講座を受けていなかったら,もしそのようなトラブルに巻き込まれても解決することはできなかったと思います。それからSDGsについても教えていただき,これからの課題研究の参考になりました。

・1番印象的だったのは労働時間についてのクイズです。昼休み時間中に頼まれた仕事は労働時間に含まれることが意外でした。でもそうでなければ毎日昼休みに仕事をしなければいけない状態になることは,容易に分かります。新しい知識を得て,自分の問いや疑問に答えを導くことの必要性を改めて実感しました。この経験を普段の生活に取り入れたいと思います。

・県庁で働いている人たちは,役割や部署が違っても,「よりよい徳島県のために県民が安心・安全に生活できるように全力を尽くす」という共通の意識を持ってお仕事をされていることを強く感じました。私たちが知らなかった支援制度もたくさんあり,徳島県の新たな魅力を発見できました。今日の体験を通して,私は徳島県のことがもっと好きになりました。

・県庁舎の1つ1つに深い意味が込められており,たくさんの新しい発見がありました。また労働についてのお話の中では,職員の方々の「徳島県を良くしたい」という気持ちが伝わってきて,徳島で住んでいることが誇らしく感じられました。特に,「県庁がいろいろな企業の手本になるように」という言葉が印象に残りました。

・私は県庁に入るのが初めてだったのですが,皆さんのサポートのもと,とても有意義な時間を過ごすことができました。労働やSDGsの講義では,社会のしくみや政策を分かりやすく説明してくださり,踏み込んだ質問にも丁寧にお答えくださったので,一段と探究意欲が高まりました。学んだことを仲間とシェアして,知識を深めたいと思います。

・労働コースでは,労働時間や最低賃金などについてのクイズを通して,楽しく知識を得ることができました。また,県庁では,出産・育児をしやすい環境を率先して設けていることも分かりました。私たちの質問にも1つずつ丁寧に答えてくださったので,視野を広げることができました。今後は今回の経験を活かして,SDGsの研究を進めていきます。

課題研究発表会

 2月18日(木),本校で,Zoomを使用した令和2年度課題研究発表会が行われました。総合的な探究の時間(クエスト)代表班は,カメラの前で発表し,その様子を1・2年生が離れた教室で視聴するという初めての試みです。
 現2年生は,1年生の後半からSDGs(持続可能な開発目標)についての研究を始めましたが,この日,代表の8班がパワーポイントを用いて,研究の成果を堂々と発表をしました。加えて,令和2年度「NIPPON」探究ハイスクール事業の生徒発表も行われました。なお,各班のSDGsゴール目標と発表テーマおよび「NIPPON」探究グループの発表テーマと,全班代表者の感想(発表順)は下記のとおりです。

①SDGsゴール【飢餓をゼロに】
  発表テーマ【消費活動の中で起こるフードロスは解消されるのか】
 
 今まで全くプレゼンというものをしたことがありませんでしたが,スライドを作ったり,それを分かりやすく伝えるということが想像以上に難しいことを課題研究発表会を通して知ることができ,大変貴重な経験となりました。いただいた講評を参考にし,今後にいかしていこうと思います。【松田 龍憲】

②SDGsゴール【質の高い教育をみんなに】
  発表テーマ【先生一人に対しての生徒の数が減ると,〃教育の質〃はどうなるのか】
 
 一生懸命進めて来た研究を多くの人に聞いてもらう機会をいただけたことをとても感謝しています。研究をしてみて,答えのない問題に自分たちだけの答えを出すことの難しさや大変さを痛感しました。しかし,難しかったからこそ,この活動は価値があると感じました。発表が終わって振り返ると,研究は達成感があって楽しかったです。【坂本 萌々子】

③SDGsゴール【産業と技術革新の基盤をつくろう】
  発表テーマ【自動運転の実現は田舎の移動を救えるのか】
 
 班のみんなで何度も放課後に残り,プレゼンテーションや発表原稿を考えてきたので,とても緊張したが,うまくわかりやすく発表できたと思う。【小幡 空良】

④SDGsゴール【気候変動に具体的な対策を】
  発表テーマ【海面上昇は人間の脅威になり得るか?】
 
 緊張したが,予定通り発表することができてよかった。自分たちなりに調べ,学習をして,結論と提案を考えたが,大学の先生がおっしゃっていた〃批判的に考える〃ということが欠けていた。今回の発表を自分の将来に生かしていきたいと思う。【山口 秀人】

⑤SDGsテーマ【海の豊かさを守ろう】
    発表テーマ【日本はプラスチックによる過剰な包装から脱却可能であるか】
 
 今年はコロナの影響で例年とは異なり,Zoomを使ったカメラに向かっての発表となった。反省すべき点はたくさんあるが,伝えたいことはしっかりと伝えることができて一安心している。私たちのプレゼンを聞いて,誰か1人でもプラスチックとの向き合い方を意識してくれたら嬉しく思う。【廣田 智行】

⑥SDGsテーマ【つくる責任 つかう責任】
    発表テーマ【食品ロスを削減するにはどうしたらいいのか?】
 
 クエストを通して,初めてSDGsを知りました。大きな規模の話なので,自分たちには関係ないと思ってしまいがちですが,この活動をしてきた中で意識が変わりました。代表班として発表するために,内容についてもたくさん話し合いました。講評では,「意識を変える系」の結論は意味がないと教えていただきましたが,高校生の私たちが現在の問題を解決しようという意識を持つことは行動の変化につながるので,効果的だと思います。人に言われて意識を変えるのは難しいことなので,興味をもったことについて自力で深く調べ,考えることが大切だと,クエストを通して学ぶことができました。【井上 翔太】

⑦SDGsテーマ【貧困をなくそう】
    発表テーマ【アフガニスタンの水不足は井戸作りで解決できるか】
 
 本日はとても良い経験ができた。高校生の時点で,自らが研究したことを大勢の人の前で発表できるという機会は,とても貴重なものであった。構造上仕方のないことだが,聴いてくれる人の表情を見られなかったことは残念であり,これからの対策が問題だと思う。【岡田 眞宙】

⑧SDGsテーマ【すべての人に健康と福祉を】
    発表テーマ【過疎地域における医療従事者やサービス不足の解消はできるのか】
 
 他の班の発表に終始圧倒されていました。非常に稚拙な発表でしたが,代表班としてこのような経験をさせていただいたことはありがたいと思っています。「批判的な視点」をもって物事を観察できるようにしたいと思っています。【喜多 琉輝】

⑨「NIPPON」探究班 
  発表テーマ【なぜ,徳島高等女学校の修学旅行は,大陸に渡ったのか~修学旅行資料から見た大陸へのまなざし~】
  
 今年度は,コロナの影響により,多くの活動が県内などの狭い範囲に制限される年になりました。その中でも,新しい試みとして,Zoomで研究の発表をする機会を多くの方々のご協力により実現することができました。残念なことも多くありましたが,他の人の助けの大きさを実感できる発表であったと思います。【庄野 実里】

 すべての発表終了後,徳島大学の山口 裕之先生(総合科学部 社会総合科学科教授)と岩田 貴先生(教養教育院教授)から,ご講評と励ましのお言葉をいただきました。両先生のアドバイスを忘れないように,これまで以上に,課題研究に意欲を持って取り組みたいと考えています。
 今回の課題研究発表会開催につきましては,たくさんの先生方にご協力をいただきました。また3名の放送部員も大活躍してくれました。皆さんの後押しのおかげで,課題研究発表会が開催できましたことを深く感謝申し上げます。ありがとうございました。


第2回オンライン講座(企業研修)

 2月15日(月),住友商事関西支社と本校をZoomで結び,第2回オンライン講座が行われました。
 住友商事様には,長年,本校1年生の企業研修をお引き受けいただいておりますが,新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて,今年は関西支社にお伺いすることができませんでした。非常に残念な気持ちでおりましたが,住友商事様のご好意により,今回オンラインでの研修が実現致しました。今回も,生徒は個別にタブレット端末とヘッドフォンを用い,お話を聞き漏らさないように,講座に臨みました。
 生徒の感想文を一部,ご紹介します。

・今回のお話で最も驚いたのは,住友商事様は昔から植林活動をしていて,持続可能な社会を築いていくという考え方があったということです。素晴らしい信念だと思います。だからこそ,住友商事様が100年も続く大企業になったのだと感じました。これからの社会を担う私たちには,変化する社会に対応し,新たなものを生み出す力が求められています。学生のうちにさまざまな体験をして,思うだけではなく行動を起こせる力を身につけたいです。

・私が印象に残ったのは,「100点満点の行動はなくても,行動しないことは0点だ」というお話です。私は失敗が怖くて行動しなかったことが何度もあります。そして,そのたびに後悔していました。しかし共感して励まし合える仲間をつくって,やらない後悔よりやって後悔したいと強く思いました。私の質問にも答えていただき,嬉しかったです。本日は,本当にありがとうございました。

・森先生は,勤務地で阪神・淡路大震災と東日本大震災の両方に遭遇されたとおっしゃっていましたが,その後,取り組まれた「気仙沼のコンペ」から,ご自身の「第二の故郷」への思いがひしひしと伝わってきました。そして,森先生の「地元愛がなければ課題は解決されない」という言葉が重みを持って理解できました。挑戦することの大切さや,自分の未来の可能性を感じることのできた,とても重要な経験となりました。

 今回の研修に際しましては,国内業務企画部 宮崎様,正徳様,商業施設事業部 森様の3人の皆様に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。今後とも,どうぞよろしくお願い申し上げます。

第1回オンライン講座(企業研修)

 2月5日(金)に,JICA関西様と本校をZoomで結び,第1回オンライン講座を開催しました。
 毎年,本校1年生は,9月に関西方面への企業研修を行っていますが,新型コロナウィルス感染拡大の影響があり,今年度は研修を実施することができませんでした。しかし,JICA関西様のご好意により,このたび希望者を対象に,オンライン講座が実現することになりました。
 講師は,独立行政法人 国際協力機構 関西センター(JICA関西)の津田かおり先生です。津田先生は,アフリカのマラウイに,JICA海外協力隊員として地質学調査に派遣された経験をお持ちです。マラウイのこと,海外ボランティアに行こうと考えたきっかけなど,短い時間でしたが,たくさんのお話をお聞かせいただきました。津田先生,ありがとうございました。
 参加生徒の感想をいくつか紹介します。

  私が最も印象に残った言葉は,「国際協力は助け合い」ということです。先進国から途上国への支援だけではなく,私たち日本人もいろんな国の人たちから助けられて生きているのだなあと感動しました。

 特に印象に残ったお話は,津田先生のお誕生日にプレゼントを買うことはできなかったけれど,お祝いをしてくれたマラウイのご夫婦のことです。津田先生と一緒に写った写真を見せていただくと,大切な人に喜んでほしいという純粋な気持ちがよく分かり,温かな人間らしさを感じました。

  日本から離れた地で2年間を過ごすことで,現地の方と親しくなれたり,新たな視野や価値観を得ることができるというお話が魅力的でした。私は以前から海外ボランティアに興味を持っていましたが,実際にそれに参加された方のお話をお聞きするのは初めてだったので,今回の講座は非常に嬉しかったです。




探究活動のポスター展示 その4

12月末から,ポスター展示が変わりました。
新しく展示されたポスターは下記の10点です。
図書室内および周辺にパネル展示をしています。
私たち3年生の,昨年度の課題研究の成果です。
ぜひご覧ください。

・工学Aグループ
「徳島県の土地特性はバイオマス発電に適しているのか?ー再生可能エネルギー促進に向けてー」
「宇宙太陽光発電(SSPS)の実用性ー宇宙太陽光発電がエネルギー革命を起こせるか-」
「教師の仕事は機械化できるのか」

・自然科学Hグループ
「量子コンピューターで将棋の必勝法は見つかるのか!?」

・医療Cグループ
「AIは薬剤師になれるのかー薬剤師の仕事は将来なくなるのかー」
「手術中の麻酔はAIに任せるべきか」

・医療Dグループ
「アロマテラピーは第二の薬になりうるか」

・人文科学Eグループ
「女性は天皇になることができるのか~天皇制を守り続けるために~」

・社会科学Fグループ
「少年法の適用年齢は引き下げるべきか」
「日本は死刑制度を廃止すべきかー世界の動きと日本の現状より-」


1年生・ 総合的な探究の時間 講演会2

11月26日(木),山口裕之先生(徳島大学総合科学部 社会総合科学科教授)にご来校いただき,クエスト講座(academic)が行われました。
演題は「『覚えること』から『問いかけること』」です。
私たち1学年は,来年1月からSDGs(持続可能な開発目標)をテーマに探究活動を開始します。今日は,そのヒントになるようなお話をたくさんしていただきました。
山口先生,ありがとうございました。下記は感想文の一部です。

私は小・中・高とたくさん「調べ学習」をする機会に恵まれています。しかし,先生のお話を聞いて振り返ってみると,パンフレットだけを元にして,それらの肉付けをネットでしていたことを思い出しました。今後は自分の意見をはっきりと述べられるようになりたいので,まず少しずつでも新聞を読んでいきたいと思います。

お話が大変面白く,一語一句聞き逃さないようにしました。山口先生の「調べて知って終わりではなく,あえて反対の立場を考える」というお話が印象的です。私は歴史が好きで,興味のあることはどんどん調べます。しかしただ調べるだけでは最初の「興味」と変わりません。その当時の風土や民俗を深く学ぶことにより,解決できる問題はないのか,もっと考えたいと思いました。

講座の前日から,演題にどんな意味が込められているのか,大変気になっていました。山口先生の「勉強することに直接的な意味はなくても,勉強をすることにより得られる意味がある」ということばを聞いて,これまで勉強を頑張ってきてよかったと思いました。何も知識がなければ,興味や疑問はなかなか出てこないと思います。

「なぜ学ぶのか。それは正しい知識を身につけ,民主主義国家である日本を支えるため」というお話を聞いて,これまでそんな風に「勉強」について捉えたことがなかったので驚きでした。また小論文では,「問いかけるだけではなく反証することも大切」とお聞きしたので,今後は型をしっかり学んで反復練習を重ねていきたいと思います。

探究活動のポスター展示 その3

10月末から,ポスター展示が変わりました。
図書室内および周辺にパネル展示をしています。
1年生は,来年の課題研究の参考にしてください。

・工学Aグループ
「正しいWi-Fiの知識を身につけよう」
・工学Bグループ
「インフルエンザ薬の価格の真実」
・自然科学Bグループ
「糖質を摂取することで学習効率は向上するのか」
「寄生虫は人々を健康にするのか~Helpful Parasites~」
「ジビエの普及は人と動物の共存につながるのか」
・自然科学Hグループ
「人間移住計画‐我らの宇宙‐」
「ポイ捨てを減らせるのか?‐脱ポイ捨て‐」
・医療Dグループ
「薬で賢くなれるのか‐NMDA受容体の可能性と作為的に賢くなること‐」
「授業中の眠気を予防する方法はあるのか」
「頭痛に薬は必要か」
・人文科学Eグループ
「江戸時代のリサイクル法は現代に活かせられるのか?」
「地域コミュニティは私たちに良い影響を及ぼすか」
「反抗期時の保護者の接し方は子どもの将来に心理的影響を与えるか」
「スマホ依存を解消することはできるのか?~スマホ依存の現状~」
・社会科学Fグループ
「あかんで痴漢!‐声をあげられる社会へ‐」
・芸術Gグループ
「アートの価値を高めるものはあるのか」


1年生・総合的な探究の時間 講演会①

10月1日(木)に,大南信也先生(NPO法人 グリーンバレー理事)をお迎えし,講演会が行われました。「生きることとは?働くこととは?」と題されたこの講演会では,神山アーティスト・イン・レジデンスや,サテライトオフィス誘致などの話題で全国的にも有名になった徳島県神山町の活性化策についてたくさんお話をしていただきました。また,「できない理由よりできる方法を探そう」「Just do it!(やってみたらええんちゃうん!)」と,リスクを恐れずに一歩踏み出すことの大切さについてもお教えいただきました。お話の最後には,「すきな徳島をすてきな徳島」に変えるには「(人の)て(手)」が必要と締めくくられました。その後の質疑応答の時間には,生徒からたくさんの質問の手が上がりましたが,時間の許す限り,丁寧に回答してくださいました。大南先生,ありがとうございました。

生徒の感想文の一部を紹介します。

・今回,特に心に残ったことは「人と人とのつながり」の大切さです。今回,大南先生が城東高校に講演に来てくださることになったきっかけもそうだし,神山町にアーティストや起業家がたくさん移住してきたのも「人と人とのつながり」です。ひとりでは成し遂げられないことも,人がつながればできることはたくさんあります。私も周りの友達を大切にしようと改めて思いました。

・人生や世の中は問題の塊だから,それをすべて解決することはできない。しかし,発想を転換させて問題とうまく付き合っていく考え方も大事,という言葉が印象的です。私も将来,NPO法人のような場所で社会問題の解決に当たりたいと思っているが不安もあります。しかし,「ないものをつくる」というわくわくする将来を描きたいと思います。

・日々の生活のなかで「今なぜ勉強をしているのか」分からなくなることがあります。しかし,自分が今していることがよく分からなくても,いつか意味を持ち,世界を変えることになるかもしれません。大南先生の「今すぐに見える成果ではなく,何十年後かに見られる世界を想像して今を頑張る」とおっしゃった言葉が胸に響きました。

2年生・探究活動 ②

今週は,鳴門教育大学の先生方にお越しいただき,
探究活動についてのご助言をいただきました。
先生方からは,自分たちの研究が世界にどうつながっていくかを
考える大切さを教えていただきました。
本日ご来校いただいた先生方と,私たちの研究テーマは
下記の内容です。
4名の先生方,ありがとうございました。
今後とも,ご指導をよろしくお願い申し上げます。

Aグループ 鳴門教育大学 高度学校教育実践専攻 
        自然・生活系教科実践高度化コース   黒川 衣代先生
                                  坂本 有芳先生
        【飢餓をゼロに】  【ジェンダー平等を実現しよう】

Bグループ  鳴門教育大学 教員教育国際交流センター                       石村 雅雄先生
                              学校教育研究科現代教育課題総合コース  竹口 幸志先生
        【人や国の不平等をなくそう】  【質の高い教育をみんなに】