クエスト(令和5年度以前)
1年生・クエスト講座(academic)
1月26日(木),1年生対象にオンラインでクエスト講座(academic)が行われました。
演題:「グローバル化とDX・AI化した世界は,どのような人材を求めるか」
講演者:松繁 寿和先生(高松大学経営学部 教授)
大阪大学大学院国際公共政策研究科 ESGインテグレーション研究教育(ESG‐IREC)センター 特任教授,大阪大学大学院工学研究科 パーソル高度バイオDX産業人材育成協働研究所 特任教授,大阪大学大学院情報科学研究科 招へい教授)ご兼任
松繁先生は,まず最初に,「As is」(現状)と「To be」(あるべき理想の状態)のギャップをどう埋めるかが課題研究であるとお話になりました。たとえば「徳島県の総人口」を把握し,「人口減少社会における徳島県のあるべき姿」をイメージします。そのギャップを埋めるにはどのうような対策を取るべきか,「働きがい」「経済成長」「医療・福祉」「平和と公正」など,SDGsの観点から高校生の私たちが考えるべきことや起こせるアクションはいろいろとありそうです。
講演のあとは,チーム代表者から質問が行われました。松繁先生はそのひとつひとつに丁寧に回答をくださいました。ありがとうございました。
下記は生徒の感想の一部です。
・松繁先生は,生徒からの質問に対してよく「君たちが・・・」とおっしゃっていました。未来を良くしていくのは私たちであり,若者が革新的な行動を起こすべきだということがよく伝わってきました。
・将来AIがますます発展を遂げ,今ある職業が奪われていく事態は100%起こりうることです。社会の変化に呑み込まれないように,自分のオリジナリティーを伸ばしていきたいです。
・お話を聞くまでは日本は「先進国」の一つであり,漠然とした安心感を持っていました。しかし現在,アジア圏だけでもシンガポール,台湾といった国々に技術的に劣ることを知り,技術革新の必要性を再認識しました。
・日本人が真の意味でのグローバル化をするには英語を勉強するだけでなく,自らが考えなければいけないということに気づきました。私はこれまで人に意見を聞いてから行動する癖がありました。しかしこれからは自分で課題を見つけて解決できるような力を身につけたいです。
・質疑応答を聞いていて,改めて自分の視野の狭さを痛感しました。というよりも,物理的に視界に入ってくる対象を見る力が足りていないということに気づきました。自分自身の進路についても真剣に見つめ直す必要性を感じます。
・「徳島だけ」「日本だけ」という考え方ではこれからは立ちゆかないことが分かりました。AI化が進んでも将来残る仕事には,自分で課題を見つけ,解決していく力が必要になると感じました。
・「As is」と「To be」のお話から,自分がこれから何をすべきか見えてきたような感じがしました。パターン化やマニュアル化できる考え方に終始するのではなく,新しい問題に対応し解決していく人間になりたいです。
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