放送部

2020年5月の記事一覧

2020放送部4「活動再開」

 5月21日より学校活動が再開され,いよいよ今年度の放送部の活動が始まりました。

 放送部門では6月14日に県校校放送コンテストを控えているため,自宅研修中はオンライン会議アプリZoomを使って部員の個人練習をバックアップしてきました。

 5月24日から通常の活動が始まりました。まずは,活動の基本であるお昼休みの校内放送を行いました。マイクは1回ごとに消毒し,最少人数で放送します。今週は各部活動の紹介を行っていきます。


 そして,放課後は3ヶ月ぶりの発声練習。個人練習はしていましたが,全員で行うと気合いが入ります。今週は部活見学期間中なので,新入生が見学に来てくれました。


 さらに,県放送コンテストに向けて,提出用の音源を録音しました。今回のコンテストは,新型コロナウィルス感染症拡大防止のため,Zoomを使ったオンライン配信で行います。

2020放送部3「番組制作の方法」

 高校放送部で制作されている番組作品には,大きく分けて ドキュメント作品 創作ドラマ作品 があります。またそれぞれの媒体としてテレビ番組とラジオ番組が制作されています。これらの作品を発表する大会が県内外で行われていて,最も大きな大会であるNHK杯では,最高賞として文部科学大臣賞が授与され,作品が全国放送されます。ここでは,作品の制作方法について簡単に紹介しますので,これから個人で制作をする人や他校の生徒さんも参考にしてください。
1.ドキュメント編
 ① 制作前の準備物
  ビデオカメラ:マイク・ヘッドホン端子のあるもの
  編集用パソコン:Adobe Premier等編集ソフトの入ったパソコン
          64ビット・Intel Core i7以上・メモリー16GB以上のもの
  インタビュー用マイク:SHURE SM63Lが放送局の定番
  ヘッドホン:録音音声・ノイズ等のバランスをモニター
  三脚:設置可能な場所では必ず三脚を立てる
 ② 制作手順
  ア.テーマの設定:普段から社会や周囲の情報に関心を持ち,掴んでおくこと。
   それらの中から自分が時間をかけて取材する意欲の生まれるテーマを選択する。
  イ.作品のシナリオ作成:起承転結の構成や演出方法なども検討。
  ウ.取材計画の策定:取材先へのアポ取りとスケジュールの作成
  エ.取材・撮影:撮影対象と背景のバランス・逆光・アングル・インタビュアーと
   カメラ位置の関係・ノイズの確認・カメラ動作と画面の意味の整合性・著作物の
   映り込みなどに気をつける
  オ.シナリオの修正:インタビューで得た情報と撮れた映像から調整を加える。
   シナリオが出来上がったら,映像・ナレーション・音楽から構成される表を
   作っておくと,編集がスムーズに進む
  カ.ナレーションの録音:ICレコーダー又はパソコンにマイクをつないで録音
  キ.編集:ナレーションをオーディオトラックにおおまかに配置してから,映像
   を配置する。一方的な言葉の説明・映像の羅列に終わらないよう気をつける。
   編集後,他の人に感想をもらって微調整。映像の効果と音楽については
   存在理由を理解した上で使用する。著作権処理と関係書類の番組進行表への添付
 ③ 制作期間:ア~ウ,エ・オ,カ・キそれぞれに30~60日程度の日数が必要
2.創作ドラマ編
 ①制作手順
  ア.シナリオ作成:ドキュメントと異なり,時間をかけて最初の段階でシナリオを
   確定する。KJ法などを用い,グループで作成するのも効果的。
  イ.絵コンテ作成:カット割とカメラの動き,キャストの動き,セリフ,BGMなど
   を記述。スタッフで情報共有することで撮影時間を短縮できる
  ウ.撮影計画の作成:撮影は数日にまたがるので,天候や背景等が変わると違和感
   が出る場面もある。各撮影日のキャスト・衣装・道具・予定撮影時間等を一覧表
   にし、撮影する順番を決める
  エ.撮影:ドキュメントと同様の注意を払いながら絵コンテに基づき撮影。
  オ.アフレコ:屋外の撮影などノイズが多い場合は現場音を基にアフレコ。
  カ.編集:ドキュメント以上に音楽・効果音の配置やカットのつなぎ方に気をつける
   (「映画における映像と音楽の比率は50:50」(Gルーカス))。
   意味のない映像効果は厳禁。アフレコ音は音の波形で確認。著作権処理等。
 ②制作期間:(ア~ウ)30~90日,(エ)数日~30日,(オ~カ)30~60日
 城東高校放送部は,これまでラジオ番組では県高放送コンテストで4回,県高文祭で5回最優秀賞を獲得するなど目覚ましい活躍をしてきました。一方テレビ番組は8年ほど前から制作を始め,昨年は3年生の作った作品が全国大会で初の入賞となりました。これを契機に一層番組制作にも力を入れていこうと思いますので,将来テレビ局のディレクターや映画監督を目指す人,ユーチューバーとして活躍したい人,その他映像に興味のある人は是非放送部に入ってください。
絵文字:星 作品紹介 2019年制作「あの太陽に向かって」 絵文字:星
 
  第54回徳島県高校放送コンテスト テレビ部門優秀賞
  第64回NHK杯全国高校放送コンテスト テレビドキュメント部門制作奨励賞
  You Tubeで公開中 絵文字:重要  →  あの太陽に向かって