「NIPPON」探求スクール指定

2020年12月の記事一覧

城南高校「渦の音歴史館」を訪問しました。

 今日は、徳島市内にあり県内で一番古い城南高校(旧徳島中学校)の「渦の音歴史館」を訪問しました。城東高校と同じく徳島大空襲を受けており、校舎が全焼する前に持ち出された学籍簿等が焼け焦げているのが、空襲のもの凄さを物語っていました。
 昭和10年頃の教育に関するスクラップブックがあり、偶然にも高女弓道部の先輩の勇姿が残っていました。
 城南高校は、本校より先に希望者が、全国公募に応じて「鮮満修学旅行」に行っています。100周年記念誌や140周年記念誌での引用は確認できたので、その時の校誌『渦の音』が残っていれば連絡をいただけることになりました。
 ほかにも、昭和39年頃の学校行事等を撮影した資料や明治時代の英語の教科書などを、直に触れて見学することが出来ました。歴史館は、在校生が入学当初や卒業前に見学するほか、卒業生だったり、大学で旧制中学校のことを研究されている方だったりが訪問されると伺いました。最近の甲子園出場の展示もあり、生徒からは、城東高校でも、学校の歴史を感じられるコーナーが出来るとうれしいとの声が上がりました。頑張って展示してもらえるように探究成果をまとめます。

  




   

脇町高校「芳越歴史館」を訪問しました。

 今日は、県西部にある脇町高校の「芳越歴史館」を訪れました。「芳越歴史館」には明治29年の徳島県尋常中学校(現城南高校)の第一分校として開設されてからの様々な資料(明治12~18年の高知県脇町中学校として開校されていた頃の資料含む)が展示されています。特に第1回から現在までの全ての卒業写真は圧巻で、その変遷から時代背景を感じる事が出来ました。また、探究活動の対象としている校誌についても展示されていました。
 2階の旧制中学校時代の図書の中には、今回の研究対象時期に関係すると考えられる満州や朝鮮半島に関する書籍をはじめ、当時の大判英和辞典や物理学・数学に関する書籍もありました。当時の生徒がこうした書籍に触れ、自らの考えをつくり上げていったことに感動しました。
 城東高校に残されている資料は徳島大空襲等のため数少ないのですが、生徒からはいつでも見学でき、先輩方の志に触れられることをうらやましく感じている声が聞かれました。
 帰りには、脇町高校東側の大谷川にある、明治政府の御雇い治水技術者であったオランダ人のヨハニス・デ・レイケが指導した堰堤を見学しました。「芳越歴史館」の中にも脇町高校周辺で採集された須恵器や土師器が展示されていて、歴史が教科書の中にあるのではなく、身近にあることを強く感じていました。
 城東高校の近くにも知らないことがたくさんあり、歴史を体感することと伝承することの大切さに気付いた1日でした。