「NIPPON」探求スクール指定

脇町高校「芳越歴史館」を訪問しました。

 今日は、県西部にある脇町高校の「芳越歴史館」を訪れました。「芳越歴史館」には明治29年の徳島県尋常中学校(現城南高校)の第一分校として開設されてからの様々な資料(明治12~18年の高知県脇町中学校として開校されていた頃の資料含む)が展示されています。特に第1回から現在までの全ての卒業写真は圧巻で、その変遷から時代背景を感じる事が出来ました。また、探究活動の対象としている校誌についても展示されていました。
 2階の旧制中学校時代の図書の中には、今回の研究対象時期に関係すると考えられる満州や朝鮮半島に関する書籍をはじめ、当時の大判英和辞典や物理学・数学に関する書籍もありました。当時の生徒がこうした書籍に触れ、自らの考えをつくり上げていったことに感動しました。
 城東高校に残されている資料は徳島大空襲等のため数少ないのですが、生徒からはいつでも見学でき、先輩方の志に触れられることをうらやましく感じている声が聞かれました。
 帰りには、脇町高校東側の大谷川にある、明治政府の御雇い治水技術者であったオランダ人のヨハニス・デ・レイケが指導した堰堤を見学しました。「芳越歴史館」の中にも脇町高校周辺で採集された須恵器や土師器が展示されていて、歴史が教科書の中にあるのではなく、身近にあることを強く感じていました。
 城東高校の近くにも知らないことがたくさんあり、歴史を体感することと伝承することの大切さに気付いた1日でした。