オンライン講演会「国際機関で働く~日本から地球規模課題の解決を目指して~」
12月11日(土),1・2年生対象に,国際連合薬物・犯罪事務所(UNODC)・ウィーン本部 薬物予防・保健部,プログラム専門官である樫野 亘先生のオンライン講演会がありました。徳島大学を卒業し,世界を舞台に活躍している方のお話を聴く貴重な機会となりました。ご自身のこれまでの経歴とともに,国際機関で働くこと,VUCA(「Volatility:変動性」「Uncertainty:不確実性」「Complexity:複雑性」「Ambiguity:曖昧性」 )の時代を生き抜くために必要な力,学生時代に身につけておくことなど幅広い内容のお話でした。講演後の質疑応答では,次々と質問があり,関心の高さが感じられました。感想文の一部を紹介します。
・私は国際機関には今まであまり興味がなく知らないことも多かったですが、将来の予測が困難なVUCAの時代や多忙な高校時代を過ごしていくうえで大切なことを聞くことができました。戦闘が続くアフガニスタンでの薬物需要削減プロジェクトのリアルな緊張感や、薬物依存症を防止する様々な活動など、国連で実際に働く人の話は貴重に感じました。また、英語力やコミュニケーション力はもちろん、非言語コミュニケーションも将来仕事をしやすくする上で大切だとよく分かりました。印象に残った話は、目標をもつ、戦略性とレジリエンスを高める、持続的な成長のために心身を整えるというこの3点で、物事を成し遂げるうえで重要なことだと改めて気づかされました。モチベーションが上がらないような環境に置かれても、イメージトレーニングによって次のステップをイメージし続けることでキャリア構築など夢の実現が可能であるという話は特に納得できました。VUCAの時代を生き抜いていくためにも、専門分野を他へも広げていけるように、集中する時期と並行して学問や興味・関心のあることにも触れていきたいと思います。
・先生のお話の中で,人生において大切だと感じたのは「挑戦していくこと」そして「失敗しても立ち直ること」です。しかし,「散歩のついでにエベレストに登る人はいない」という言葉があるように,計画性が重要だと学びました。この計画性とは,限られた時間の中で目標を達成するためにどのように行動していくか考えることです。また,将来の自分のあり方を考えるために「何のために自分の人生を使いたいか」というポイントをおさえることが大切で,自分も参考にしたいと思いました。このポイントは,人生のステージによって変わってくるもので一つの答えがないともおっしゃっていました。自分の人生を後悔なく生きたと思えるように人生設計をして,チャレンジ精神を忘れずに時には一休みをしながら充実した生活を送りたいと思いました。
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