2年生クエストの取組

令和6年度_2年生

第2学年課題研究講演会

令和6年5月28日(火)に、2年生対象の課題研究講演会を実施しました。

徳島大学総合科学部教授 矢部 拓也 先生をお招きし、課題研究の調査・分析の方法をご講演いただきました。社会調査や実証研究として覚えておくべきポイントを、実践例もまじえながら解説していただきました。以下は、生徒の感想の一部です。

私が今までの研究活動で行っていたことは、理論研究に過ぎず、本来求められている実証研究ができていないことに気づかされました。今まで有効な手段だと思っていたインタビューに関しても、標本として選ぶ人に差があったり、平均値とは限らなかったりと、不十分な点がたくさんあり、それを一般化して断言してはいけないということを伺い、とても納得させられました。

情報の扱い方のようなものを知ることができた気がしました。母集団を全て調べるのが望ましいけれど、実際は標本をとって発信することが多く、少ない標本ではそれが母集団全体の特性であるかどうか分からないため、注意が必要だと思いました。逆に、プレゼンテーション等で発信する側は、母集団を広くしすぎると、根拠が弱くなって良くないのだと感じました。研究にも様々な形があって面白いなと思いました。

「『社会にとって良いこと』を言えば良いわけではない」ということを伺って、言われてみれば陥りがちな部分だなと感じました。因果関係の検証、一次データの採集及び分析など、「探究」に必要なものは何であるのかについて今一度よく考え、班の他の人たちともきちんと話し合いながら、テーマから見つめ直していきたいです。

私は矢部先生のご講演を聴いて、研究に対する意欲が湧きました。このような研究を行うときに、社会貢献できる内容にすることが一番評価が高いと思っていたけれど、本当に自分が興味のあることを見つけるところからが大切だと思いました。ただ調べた情報を書き並べるだけではなくて、自分の本当に知りたいことについて、問いや課題を設定し、最終的にそれが人や社会の為になれば良いなと思いました。