2016/06/22

徳島文理大学 姫野 誠一郎 教授に講演をしていただきました

| by:G-Skill研究班

 平成28年6月13日,グローバルヘルス講座の講師として,昨年に引き続き,徳島文理大学 薬学部教授の姫野 誠一郎 先生をお迎えし,1年生を対象とした講演をしていただきました。
 本校では,人類の健康と環境に貢献するグローバルリーダーの在り方を考えるために,「グローバルヘルス」という授業を設けており,授業内で年に数回講演を行っています。今回はその第1回目となります。
 テーマは「アジアの人々の飲み水と健康」ということで,主にアジアの飲み水のヒ素汚染問題を中心にお話は進められていきました。綺麗な水が簡単に手に入る日本では,ヒ素汚染といってもピンと来ない人も少なくないかもしれませんが,先生によればWHOも「世界の最も重要な環境問題」と言及するほど,世界的に大きな課題となっています。講演の中にはこの問題に取り組む先生が,実際に現地で撮られた動画や写真がふんだんに盛り込まれており,非常に多国籍な調査チームの様子もうかがえました。
 そして,生徒たちからも驚きの感想があがったのが,ヒ素は毒にも薬にもなり(薬毒同源),白血病の薬に含まれているというお話です。物の見方を変えるだけで,一方では憎まれ嫌われている物が,一方では人を救っているという事実に,薬学の面白さを感じると同時に自然環境や科学とうまく付き合っていくには先入観ではなく,柔軟な思考力が必要なのだと考えさせられました。
 今回の講演を通じて,多くの生徒が今まで知らなかった世界の状況を知ることができました。世界で起きていることをまず「知る」重要性を理解すると同時に,感想や質疑応答の様子を見ていると,問題に対して「なぜ?」「どうすれば?」と思考を次に繋げていくことも少しずつできるようになってきているのを感じます。  

(生徒の感想)・・・一部抜粋
・特に先生のお話の中で心に残ったのが,「物事は見方を変えることが大切で,自分が良いことしたとしても,相手にとっては悪いことかも知れない。」とおっしゃっていたことです。現地にどんな良い設備を作っても、現地の人が使えるようにすること、継続させることが大切なのだなと思いました。まだ少ししか改善されていませんが、少しずつでも改善されていってほしいし、物事の見方をたくさん変えて,解決策について私達も一緒になって考える必要があると思いました。

・そのような(バングラデシュなどの)国の人たちが安心して水が飲めるようにすることだけでなく,自分からできることを考えて,聞きっぱなし,知っただけにしないようにしたいですし,みんなと話してもっと深めたいです。

・(講演を聴いて,)技術の発展が遅れている国を完全に補助するのではなく,その国が自立できるような手助けを継続的に行うことが大切,という考えを持ちました。

・薬と毒の研究は紙一重であり,先進国に住んでいる私達にとっては考えられないような環境で人を助ける薬学という仕事に,すごく魅力を感じた。

・医学のことだけでなく,世界には私の知らないことがたくさんある。今回の講演は,私の知らないことを知る機会となったと共に,私の医学や世界に関する興味を更に大きくしたと思う。

 
 
11:25