2015/10/28

大阪大学大学院 中内 政貴 特任准教授による講演

| by:G-Skill研究班


 平成27年10月22日(木),第1学年の生徒を対象として,大阪大学大学院 国際公共政策研究科 特任准教授の 中内 政貴 先生をお迎えし,第2回スーパーグローバル講座Academicの講演およびパネルディスカッションを行いました。
 中内先生は過去に在オーストリア日本大使館やJICAの専門家として,旧ユーゴスラヴィア諸国における平和構築支援などのお仕事をされてきました。
 今回は,「平和構築をめぐる様々な問題と日本」というタイトルで,国際社会で働くことについて,国際社会の介入などの平和構築をめぐる問題や日本の課題についてお話いただきました。
講演の中にグループワークの時間をとっていただき,「グローバル人材に求められる資質とは何だと思うか?」,「平和とはどういう状態だと思うか?」などのテーマについて,一人一人の生徒が考え,近くの生徒とグループになって意見を共有しました。
 パネルディスカッションでは,4つのテーマについて,事前にクラスごとに意見をまとめ,それを発表し,先生に助言をいただきました。

○4つのテーマ
 1.子ども兵士の問題について
 2.戦争犯罪者を訴追するべきか、赦すべきか
 3.宗教・民族などの帰属意識・アイデンティティの良い面と悪い面について
 4.紛争地域などへの国際社会の介入について

 代表者以外の生徒も,自分たちの意見がディスカッションに反映され,「他のクラスではこんな意見が出たのか」と興味を持ちながら聞くことができました。
 また,生徒の感想を見ると,今回取り上げられた問題について,自分なりの意見や解決策を書いた生徒もいました。(特に難民の日本の受け入れについては生徒の間でも賛否両論でした。) 今回の講座をきっかけに,生徒自身が問題解決へと考えていく力が養われたのを感じます。

(生徒の感想)・・・一部抜粋
 ・世界と日本では,もちろん価値観や考え方は違います。しかし,だからといって自分たちの固定観念にとらわれ,他を受け入れられないのは,少し違うなと思います。難民の受け入れも,もっと増やしてもいいと思うし,教育や医療の現場で日本の支援は非常に必要とされると思います。もっと日本は,他の国で起こっていることをきちんと同じ世界で起こっていることとして,認識していくべきだと思いました。

 ・今回の講演はグループワークやパネルディスカッションにより,生徒自身が共に参加して考えられたから楽しかった。明確な答えのない問いを考えるのは難しかったが,平和や難民についてなど,国際的な問題に興味を持つことができた。平和というのは漠然としたイメージはあったけれど,どういうことかと聞かれて答えが思い浮かばなかったので考える良い機会になった。

 ・「平和は願うもの,祈るものではない,つくるものだ」という言葉が心に残っています。私も,まだ平和のためにできることは分かりませんが,これを機会に考えてみたいと思いました。

 ・事前に与えられた「(戦争犯罪者の)訴求と赦しの重要性と問題点」というテーマに僕はすごく悩みました。そして,先生はどのような答えを出してくれるのだろう,と思いました。しかし,教えてもらった考えを聞いて,訴求することも,赦すことも,今の世界では正解ではないんだと感じました。

講師の写真 講演を聴く生徒の様子グループワークをする生徒の様子 生徒の意見を聞いて回る講師パネルディスカッションの様子 発言する生徒


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