2015/06/30

徳島文理大学薬学部 姫野 誠一郎 教授による講演

| by:G-Skill研究班
 
 平成27年6月24日(水)の5~6限目に,第1学年全員を対象に「グローバルヘルス(保健体育科)」の授業の一環として徳島文理大学 薬学部の 姫野 誠一郎 教授をお招きし,講演会を行いました。姫野教授は,東京大学医学部講師も兼任され,日本のみならず世界的にご活躍されている先生です。
 グローバルヘルスは従来の保健の授業にグローバルな視点(感染症や環境,世界的な健康問題等)を加えた城東高校独自の授業ですが,今回は「アジアの人々の飲み水と健康」というタイトルでお話いただきました。

 先生のお話は,まず「徳島県は下水道普及率ワースト1位である」という言葉で生徒の関心をぐっと引きつけてから始まりました。
 川の水や雨水などを生活に使い,下痢などの健康被害での死亡が多かったアジアの国々。そこで海外ボランティアらが井戸を堀り,地下水を飲めるようにした結果,地下水にヒ素が含まれていたことが発覚し,新たな健康被害が発生した・・・という日本では想像もつかない話に,生徒たちも時々驚きをみせながら聴きいっていました。
 単なる健康や環境の問題のみならず,海外ボランティアの問題点や,現地の人に危険を理解してもらう難しさなどについても触れていただき,まさに現地で研究をされている姫野先生だからこそ聞くことのできるようなお話でした。
 講演後には,AWAがん対策募金のご協力により,家族や身近な大切な人に「がん検診を受けよう」というメッセージカードを送る活動に生徒全員で参加しました。(翌日の読売新聞にこの様子の記事が掲載されました。)
 世界の人々の健康,そして身近な人や自分自身の健康について改めて考えることのできる1日となりました。

(生徒の感想)・・・一部抜粋
 ・私は人文社会科で,薬学などとは少し遠い世界なのかなぁと感じていましたが,今回の話を通じて,どのような学問からも,「グローバル」という共通の意識と課題を持ち,そのボーダーを超えていけるものなのだなと思いました。
今回は薬学を介しての国際貢献でしたが,自分にも,何か自分のできることで国際貢献ができるかどうかを考えてみたいです。

 ・姫野先生の講演から,私たちと現地の方の意識の改革が必要だと思った。私たちは現地の方が安心・安全な生活を送られるように,現地に合ったものを提供すること。現地の方には,身を自分で守れるように,知識を身につけてもらうこと。そして,「自立協同」の精神で自立しつつ,共に協力し合える関係づくりが必要だと思う。

 ・きれいな水が実は有毒だったということにとても驚いた。見えないものへの対策は知識がなければできないと思うから,正しい知識を全員が身につけるべきだと感じた。子どもが元気に成長し,社会を担う一員になるために何ができるかを考え,将来に生かしていきたい。

 ・世界では水に困っている人々が大勢いることを知り,日本の浄水技術をどうにか利用できないのかともどかしく思った。今回の講演で,世界で水のことに苦しむ人々を助けられる活動があると知ったので,今からでも私にできることをやりたいと思った。衛生について学ぶ機会があれば,それをしっかりと身につけて,将来海外でさまざまな活動に参加したいと思う。


 
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