日誌

企業研修 >> 記事詳細

2010/09/30

企業研修

| by:Web担当者

 1年生では,総合的な学習の一環として県外の企業研修を実施しています。関西にある企業を訪問して,担当の方の話を聞いたり質疑応答を行い,有意義な1日を過ごしています。次のものは,平成22年に訪問した企業とその際の生徒の感想の抜粋です。

① 積水ハウス総合住宅研究所


 積水ハウスの総合住宅研究所では、一般の住宅展示場とは違い、住宅の本質について考えることができました。「生涯住宅ゾーン」では、足の不自由な人、車いすの人、妊婦さんの立場になって初めてその大変さを実感すると共に、障害者の方たちのためになされている様々な工夫にはとても驚きました。
 また、「キッチンゾーン」、「照明ゾーン」「収納ゾーン」の住まいの工夫に対する考え方には、新鮮さを感じました。このようにたくさんの発見があった納得工房での体験はとても充実していました。将来の職業選択の幅が広がると共に、このような研究・開発の一員に加わってみたいとの思いが強くなりました。


② シャープ歴史・技術ホール
 私たちは、普段電気製品を購入するときに、電気店で各製品の良い点や使いやすさなどをよく比較している。しかし、製品ができるまでの歴史や技術者の苦労に思いを馳せることはない。今回の見学で、どの製品にも誕生した瞬間があり、新しい技術を開発した名前も知られていない技術者がいることが分かった。
 シャープの誕生から、多くの日本初・世界初となった技術の展示、さらには今現在シャープが取り組んでいる研究開発の内容を見学することができた。世界初の電卓の耐久テストでは、灼熱の部屋と極寒の部屋を行き来したという説明を聞き、普通に使っている電気製品一つ一つには、そのようなストーリーがあることに気付いた。今回の研修では、「シャープのもの作りの遺伝子」を知ることができ、将来は自分も「もの作りの遺伝子」を継承する一人になりたいと思った。

③ 武田薬品工業大阪工場
 日頃、私たちが安心して使っている医療用医薬品が生産される過程を実際に見ることができ、驚くことがとても多かったです。異物混入を防ぐための工程や、フィルムコーティングの仕方も錠剤の種類や国によって変えるなど、患者が飲みやすいように工夫されていることを説明して下さり、企業の研究・開発に対する取り組みや努力を知ることができました。1万7000分の1という確率でしか完成しないという新薬開発が難しい分野にもかかわらず、全世界が取り組む医療問題を支援する製薬という仕事のやりがいを感じました。この貴重な体験を今後の自分の将来に生かし、日本だけでなく世界にも目を向けられるようにしていきたいと思います。

④ JT生命誌研究館
 今回、JT生命誌研究館を見学して、生物学というものは、小さいものから大きいものまで、とても範囲の広い学問なんだということがわかりました。館内の見学では、DNAの形をしているらせん階段を一段ずつ上っていくと、生物の進化がよく分かり、私たちのような生物が現れたのは、地球誕生46億年の歴史から見ると、ごく最近なのだということを実感しました。橋本主税先生の講演「脳の発生としくみ」では、「誰もいない森の中で巨木が倒れたときそこに音が存在するのか」という質問を初めとして、人の脳によるもののとらえ方やDNAについて講演して下さいました。生物の分野は中学校のときに少し勉強しただけなので、今回の研修を体験して、高校での生物の勉強がとても楽しみになりました。

⑤ 京セラ本社

私が、一番印象に残ったのは「心のつながりを大切にする」という京セラのコンセプトです。目先の利益を優先せず、基本的な社会的モラルを重要視しているところに魅力を感じました。京セラが生み出した様々な製品は、社員の方の説明の中にあった「成功の三大原則」あってのものだと思いました。この言葉は、私のこれからの信念にしたいと思います。特に印象に残ったのは、グローバルな視点で社会を見つめ、社会貢献活動をさかんに行っていることです。中でも環境問題に対する取り組みはとても素晴らしいと思いました。困難な問題にぶつかっても、社員の方々の熱意で新しい道が切り開いていけると思いました。

⑥  アシックス本社及びスポーツミュージアム
 私は今回の研修の前に「オニツカの遺伝子」という本を読みました。創立者の鬼塚喜八郎さんは本当に熱意のある人だと思います。より多くの人にスポーツを楽しんでもらうため、よりよい品質で要望にあったシューズを提供するために研究を続けるという熱意と意志があったからこそ、今のアシックスがあるのだと、社員の方の説明の中で実感しました。
 人事の方との質疑応答では、私たちの質問に熱意を持って答えていただいたことがとても嬉しく、充実した時間となりました。また、スポーツミュージアムでは、有名なスポーツ選手のシューズの展示や今アシックスが開発している製品を手に触れて見学できました。また、光で世界記録を体験できるのも面白かったです。
 今回の研修を通して、もの作りはとても大変な仕事ですが、一つの製品には歴史や工夫、努力があり、人に喜んでもらえる製品を作ることはとてもやりがいのある仕事だと思いました。


⑦ 神戸税関
 税関での具体的な仕事の内容を知ることができました。ブランド品の本物と偽物を手に取って比べたり、薬物や銃器を国内に持ち込ませないようにするための検査の工夫についての職員の方の説明で、いかに私たちの生活が守られているかということを実感しました。税関の方々は、強い正義感と使命感を持って仕事をされているのだとあらためて思いました。
 質疑応答の時間では、理系や文系、さらには法学や経済学など様々な進路から就職できることを知り、今学んでいるすべてのことが将来に生かされるということも分かりました。私も将来人の役に立てる仕事に就くために、心新たに今の勉強をまず頑張っていこうと思っています。


⑧ 住友商事関西ブロック
 私は今まで、住友商事の業績や社会における役割についてはよく知りませんでした。しかし、今回の研修を通して、住友商事は各々の部門におけるスペシャリストが自らの能力を存分に伸ばし、国際社会に貢献するジェネラルな企業であるという認識を新たにしました。
 別子銅山の歴史に関する説明の中では、120年も前から環境保全に取り組んでいることを知り、他の企業が利益を優先する時代の中で、企業として社会的に果たす責任を実行していることに大きな感銘を受けました。その先見の明と迅速な行動力はとても素晴らしいと思います。また、説明して下さった社員の方々の丁寧な説明の中には、仕事に対する熱意と誇りが感じられ、さらに私たち高校生へも誠心誠意接して下さった真摯な応対は強く心に残りました。今回の研修は家庭や学校の中ではできない体験でした。この体験は、これからの進路選択の貴重な鍵になると思います。


11:18