2017/11/29

徳島文理大学 姫野 誠一郎 教授に講演をしていただきました

| by:G-Skill研究班

平成29年11月24日,グローバル・ヘルス講座の講師として,昨年に引き続き,
徳島文理大学 薬学部教授の姫野 誠一郎先生をお迎えし,1年生を対象とした講演をしていただきました。
 本校では,人類の健康と環境に貢献するグローバルリーダーの在り方を考えるために,「グローバルヘルス」という授業を設けており,授業内で年に数回講演を行っています。
 テーマは「アジアの人々の飲み水と健康」ということで,主にアジアの飲み水のヒ素汚染問題を中心にお話は進められていきました。綺麗な水が簡単に手に入る日本では,ヒ素汚染といってもピンと来ない人も少なくないかもしれませんが,先生によればWHOも「世界の最も重要な環境問題」と言及するほど,世界的に大きな課題となっています。講演の中にはこの問題に取り組む先生が,実際に現地で撮られた動画や写真がふんだんに盛り込まれており,非常に多国籍な調査チームの様子もうかがえました。
 そして,生徒達からも驚きの感想があったのが,「ヒ素は毒にも薬のにもなり(薬毒同源),白血病の薬に含まれている」というお話です。物の見方を変えるだけで,一方では憎まれ嫌われている物が,一方では人を救っているという事実に,薬学の面白さを感じると同時に自然環境や科学とうまく付き合っていくには先入観ではなく柔軟な思考力が必要なのだと考えさせられました。
 今回の講演を通じて,多くの生徒が今まで知らなかった世界の状況を知ることができました。世界で起きていることをまず「知る」重要性を理解すると同時に,感想や質疑応答の様子を見ていると,問題に対して「なぜ?」「どうすれば?」と思考を次に繋げていくことも少しずつできるようになってきているのを感じます。


(生徒の感想)・・・一部抜粋
・今回の講演を聴き,アジア諸国が抱える問題について興味を持つようになりました。自分自身が世界の人々のために何ができるのかを考えて,今一度,協力していかなければいけないと強く感じました。

・バングラディシュやカンボジアの人々にとっては「水」が毒なのだということを知り,私たちがいかに恵まれた環境で生活しているのかが分かりました。それと同時に,私たちが彼らが生活する環境を整える手助けをしていく事が大切であると思いました。

・「自分が良い事と思ってやっていることは,本当に良いことなのだろうか。」今日の講演で姫野先生が何度もおっしゃったこの言葉が,とても心に残り,自分の行動を考え直す良いきっかけとなりました。

・姫野先生の研究内容を聞いて,「ヒ素が薬にも毒にもなる」ということにとても興味を持ちました。また,ヒ素のもつ副作用や健康障害が薬学部で学ぶことができるということにも驚きました。

・姫野先生のように「自律共同」の精神を支援国でもってもらえるよう努めていくことが大切であると分かりました。

・今回の講演で「アジアの環境問題」や「ヒ素」などたくさんの事を知ることができました。また,「知る」ことの大事さを実感しました。

 
 
 

18:29