2017/03/02

大阪大学大学院国際公共政策研究科 中内 政貴 准教授による講演

| by:G-Skill研究班

 平成29年2月21日(火),第1学年人文社会コース対象の授業「21世紀を生きる(公民科)」の中で,大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授の中内政貴先生による講演・ワークショップを開きました。
 まず,5限目はミニポスターセッションとして,授業内で今まで仕上げてきた各自のグローバルなテーマに関する発表を小グループに分かれて一人一人が行いました。「難民を受け入れるべき?」「TPPはどうなる?」など個性豊かなテーマがそろいました。中内先生は発表の様子を見て回り,講評をしてくださいました。発表する時の視線など,どうしたらもっとオーディエンスを引きつけることができるかアドバイスをくださり,最後に,ただ調べたことを伝えるだけでなく,国内外で色々な経験を積んで,実感のこもったプレゼンにしていってほしいと,お言葉をいただきました。

 6・7限目は,中内先生の講演・ワークショップを行いました。この時間は,単に先生のお話を聞くだけでなく,グループに分かれ生徒同士の話し合いを交えながら進めました。今回は,生徒の関心も高い「難民・移民問題から見るグローバル化」について,続いてトランプ現象や英国のEU離脱を例に「国家への回帰」について,最後に「帰属意識とグローバル人材」についてお話いただきました。グループワークの話し合いの中で特に盛り上がったのは,「日本が近隣国と次の政策(関税撤廃・天然資源共同管理・統一通貨の導入など)をとるとしたら,受け入れられるか?」というもの。それぞれの政策について,メリット・デメリットをどのグループも真剣に洗い出していました。最終的に,ほとんどのグループが「NO(受け入れられない)」と答えましたが,EUは連合を組織するにあたり,これらを何十年もかけて調整してきたことを知り,驚きました。
 生徒の感想には,グローバル化を進めるべきかどうか,グローバル化に対応するために自分がどうしていけば良いかなど,今回の授業を終えてそれぞの生徒の考えが書かれていました。

(生徒の感想)・・・一部抜粋
 ・講演の中で“ベルギーチョコ”(EU内の輸出入におけるカカオ100%でなないチョコはチョコと定義されるかを巡る論争)のお話がありましたが,EUの中でも違いがありながらも折り合いをつけて共生していっていることがとても印象に残っています。自分たちのことを第一と考える動きが報道で大きく取り上げられていますが,他の地域では,いかに共生するかも考えられており驚きです。

 ・今後アメリカ(トランプ現象),やイギリス(EU離脱)のようなことが他の国でも起きるかも知れないので,よく世界の現状を把握したいと思います。そして,何が起きたとしても,根っこの部分を大切にし,それぞれの強みを引き出せるようなグローバル人材になりたいです。

 ・私たちは帰属意識を自分の中の根底に持っていて,それは国や民族などによって様々であり,それぞれを互いに尊重し合うことが大切なのだということが分かりました。私も海外へ行っていろいろな経験をしてみたいです。

 ・グローバル化というのは世界が単一化されているとも感じます。つながりが強いということは逆に小さなものは全て大きなものに取り込まれてしまいます。それぞれの国の良さを残しながら,止まらないグローバル化を良い方向へ導いていけるようにしなくてはいけません。

 ・グローバル化は進んでいく方がいいとは思うが,それによって自分たちが望まないことも受け入れなければいけないことがあることを知ることができた。日本だけが有利な方向に進むことはありえないので,やはり,異文化を理解し,お互いのことを考えてグローバル化を進めていくべきだと思った。

 
 
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